魚種の多さは過去最大級かも。
下ごしらえ前の釣果

今回美味しかった魚


ムロアジ

脂のノリがダントツ。皮引くだけで脂がしごかれてしたたり落ちる。
単純な刺身が間違いなく美味しい。
2日目には生臭さが出てきていたので、たくさん釣れても楽しめるタイミング短いのが惜しい。
ムロアジのサク

シキシマハナダイ

今回初めて食べた魚。
市場魚介類図鑑の『★★★』の評価と、熱帯魚みたいな見た目で全然期待していなかったのだけどあっさりしてるのに強い旨味で、良い意味で期待を裏切られた。
狙って釣れないだろうから、次食べれるのいつだろうか…。


料理


刺身・炙り

美味しさ:★★★★★
ムロアジの刺身
ムロアジ
金州産刺身の盛り合わせ
ハチビキ・シキシマハナダイ・カンパチ
金州産刺身の盛り合わせ
ヒメダイ・チカメキントキ
シキシマハナダイ・チカメキントキ・ハチビキ・ヒメダイ・ヒレナガカンパチ・ムロアジ
を刺身やら炙りやらにして食べ比べてみた。

ずば抜けて美味しいのはムロアジで、コッテリとした脂の旨味とアジ類特有の強い旨味がマッチして本当に美味しい。食べ過ぎて胸焼けするレベル。

シキシマハナダイはアッサリしているのに旨味が強く、ついつい手が止まらない味わい。
身質が強いので噛めば噛むほど楽しめる。

ヒメダイも安定した旨さ。この個体は腹の中が脂まみれで絶好のコンディションだった。湯引きでも炙りでもどっちでもよいのだけど、皮を引かない方が味が濃い。

チカメキントキは優しい甘さが良い。出来るだけ薄切りにしてみたのが大成功で、厚いと歯切れが悪くなってしまうと思う。

カンパチ・ハチビキも旨いが脂ノリがもう一つ足りなく感じる。ムロアジと比べているからかもしれないけど。

総じて美味しく食べることができた。

煮魚

美味しさ:★★★★☆
金州産釣り魚のごった煮
アラのごった煮
メバル・ベラ・サクラダイの煮付け
メバル・ベラ・サクラダイの煮付け
レシピ魚各種/ダイコン/煮魚のたれ

  1. ダイコンを下茹でしておく
  2. ダイコンをザルにあけ、水にさらしておく
  3. 魚に湯を掛けて霜降りしておく
  4. 空の鍋に煮魚のたれを入れ、沸騰させる
  5. ダイコンと魚を入れる
  6. 落し蓋を落として10分程度煮る
サクラダイ・トゴットメバル・ホシササノハベラ
ハチビキ・ヒレナガカンパチ・ゴマサバのアラ
をそれぞれ煮付けにしてもらった。
今回は煮魚のたれを初使用。
ツリノの煮魚のたれ

最初にメバル等の煮付け。
3種類とも煮付けが合う魚で美味しい。
意外だったのがベラで、小さい割に味の主張が強く、濃い味のタレに負けていなかった。
甘辛味が濃くて僕は好きなのだが、奥さんは薄味が好きなのでちょっと濃すぎたみたい。

アラの煮付けはタレを薄めてみた。水とタレを半々ずつにしてみたら丁度良かった。
アラから良い出汁が出ているのも効果大なのだろう。
身も出がらしになっておらずほじって食べる甲斐がある。
濃い味になっているので、次の日に食べても生臭さが気にならないのも良い所。

船長の家ではすき焼きのタレでやるらしい。
なんにせよ市販のタレ使うと凄くお手軽料理になるので、すき焼きのタレもそのうち試してみようと思う。

天ぷら

美味しさ:★★★★☆
ハチビキ・ムロアジ・ヒメの天ぷら
ハチビキ・ムロアジ・ヒメ
白子の天ぷら
白子
レシピ魚/天ぷら粉

  1. 市販の天ぷら粉を薄めに溶き、冷蔵庫で冷やしておく
  2. 溶いた衣に氷を入れてキンキンに冷やし、魚をくぐらせて揚げていく
  3. 食べる直前に揚げる。揚がった端から熱いうちに食べる
ヒメを美味しく食べるために天ぷらをやってもらった。
ついでに子ハチビキと沢山あるムロアジ、サバから取れた白子も天ぷら。
何よりのコツは揚げたて熱々を食べること。

ヒメは船長もネットも口をそろえて『天ぷらが旨い』と言うだけあって旨い。
フワフワの身質と淡白な味が天ぷらに合う。塩が美味しかった。
良い意味でシロギスを大味にした雰囲気。

ハチビキやムロアジは味が強いので天つゆ向け。
ムロアジは酸味が強くなるので苦手な人もいるかもしれない。

サバから出てきた白子も天ぷらにしてくれた。
中がトロッとしていて美味。一度冷凍させたものを揚げてくれたのだけど、まったく問題なかった。

アラのから揚げ

美味しさ:★★★☆☆
アラや皮のから揚げ

レシピ魚のアラ・皮/唐揚げ粉

  1. 市販の唐揚げ粉を水に溶いて魚のアラにまとわせる
  2. そのまま低めの温度の油でジックリ揚げる

  1. 皮は衣を付けずに素揚げ
中骨や皮など、捨てる部分をから揚げにしてくれた。

時間掛けて強めに揚げたので皮はパリパリの煎餅状。塩を多めに振って熱いうちに食べるのが美味しい。おかずと言うよりオヤツやツマミ。

アラのから揚げは、カンパチと大ハチビキの中骨が硬すぎて食べられなかった。
アラのから揚げも中骨は食べれなかった
どうしても食べられなかった
奥さんが果敢に噛みついていたけど砕けず。流石に無謀すぎた…。
天日干ししたり丁寧に炙ってから揚げれば食べられるかもしれないけど、大人しく出汁取った方が無難ではあると思う。

ムロアジのなめろゔ

美味しさ:★★★★★
ムロアジのぴり辛なめろゔ
ピリ辛バージョン
なめろゔ
通常バージョン
レシピムロアジ/ショウガ・ネギ/味噌・酒

  1. ムロアジをザックリ叩く
  2. 叩いた身をまな板の上に広げ、薬味・調味料を満遍なく乗せる
  3. 粘りが出るまで混ぜながら叩く

ピリ辛バージョンはニンニクと豆板醤を追加する。
正統派酒のツマミ。濃い味付けでご飯も進む進む。
単調になりがちなのでネギ多めが良い。長ネギの荒いみじん切りの、あっさりした辛味が良く合う。

調味料が入る分刺身より生臭さが気にならない。

ムロアジのかば焼き

美味しさ:★★★★☆
ムロアジのかば焼き
レシピムロアジ/小麦粉・醤油・酒・砂糖・味醂・酢

  1. 3枚に下ろしたムロアジに小麦粉をはたく
  2. 多めのサラダ油を敷いたフライパンでこんがり焼く
  3. ムロアジを取り出し、フライパンをサッと拭く
  4. 醤油・酒・砂糖・味醂を大さじ1づつ、酢を小さじ1、合わせてフライパンに入れる
  5. 合わせた調味料を沸騰させ、ムロアジを戻して絡める
甘香ばしくて子供ウケする味。ムロアジが肉厚なのでボリュームがある。
酢の酸味で飽きずに食べられる。ご飯が無限に進んで困る。

一旦冷凍したり、数日経って刺身で食べるのが心配になってきた物でも美味しく食べれる調理法。

ゴマサバの味醂干し

美味しさ:★★★★☆
ゴマサバの味醂干し
レシピゴマサバ/醤油・味醂・料理酒

  1. 醤油:味醂:酒を10:8:2の割合で混ぜる
  2. 一煮立ちさせ、冷ましておく
  3. 三枚に下ろしたサバの水分をふき取る
  4. ジップロックにサバと調味液を入れ、適度に漬けておく
    ※今回は10時間ほど漬け込んだ
  5. 取り出したら軽く水分をふき取って天日干しする
  6. 様子を見て取り込み、冷凍しておく
    ※今回は天気良く、2時間程度で乾いたので取り込んだ
脂が無い分身が締まっていて、噛むほどサバらしい濃い旨味が出てくる。
身離れも良いので食べやすいのも良い所。

この時期のサバって脂乗ってなかったりするんだけど、脂乗ってようが乗ってなかろうが美味しく食べれる必殺技。しかも保存も効いちゃう。凄い。

アカイサキの西京漬け

美味しさ:-(食べてない)
アカイサキの西京漬け
レシピアカイサキ/西京味噌

  1. 三枚に下ろしたアカイサキに西京味噌を塗る
  2. ジップロックに入れ、チルド室で漬け込む
  3. 半日~ほど漬け込んだら完成
今回は3日ほど漬け込んでみた。
ただいま冷凍中。いつ食べようかな。


まとめと勝敗


バチコンのアワセがいまだ下手

前回もアワセが上手く行っていなかったのに今回も拾えないアタリが多かった。全く課題が解決していない。
  • 天秤がしなるので、その分大きく煽る必要がある
  • 使っているロッドもフルソリッドで曲がり込んでしまうので、余計に大きなアワセが必要
  • そもそも前回の反省のストレートポンピングアワセはどうした?
と反省しきり。

もしかしたらバチコンはキャスティングロッドでやってもいいかもしれない。
巻きながら誘うのでスピニングは相性いいかも。

落し込みの可能性

サビキをやっていた方のヒメダイに歯形が付いていて「運が良ければ大きいのが釣れる事もある」と船長が話していた。
そこで考えたのが落とし込みサビキの可能性である。

今回みたいに『ちょっと思いついたから泳がせをやってみよう』とか『手持ちのタックルであわよくば大物を』みたいなときに落とし込みサビキで対応できないだろうか。
本格的な泳がせみたいに10kg超えは厳しくても、5kg程度のカンパチとかマハタとかお土産に取れたら凄く嬉しいと思うのである。
エサになる魚が釣れている時点で最低限のお土産は確保できているわけだし…。

とか考えていたら
15増福丸のインスタ
船長はサビキでは無く、バチコンで落とし込みを考えているみたいである。

『サビキとバチコン、どっちが良いか』とか『どんな仕掛けが最適か』とか分からんことが多いけど、コレ研究してみたくなる内容である。
次の金州で色々やってみようと思う。

サビキのタックル

他の釣り物で釣れなかった時のお土産確保用なので専用のタックル持って行く事自体が無いと思うのだけど、落とし込みまで考えるなら専用タックルを持ち込んで1日楽しめるのではないだろうか。

フォールでムロアジとかが喰ってくるので、電動リール+道糸2号程度+100号負荷程度の竿でひたすらリフト&フォールを電動でやるとものすごく効率が良さそう。
ベイトが当たったらそこで止めて待てばいいし、待ってる間ロッドキーパーに預けちゃってもいいんだし。

2号入れた電動リールは持ってないけど、電動タックルも今度試してみたい。

オモリについて

今回はサビキもバチコンも60号を基準に、潮の具合で100号まで使用した。
泳がせの時は100号でやったが何度かオマツリしてしまったので軽すぎると思う。
サビキやバチコンだけでなく落とし込みや泳がせを考えるなら、40号・60号・80号・100号・120号・150号くらいまでは欲しい気がする。

バチコンの仕掛け

小さい(軽い)針の仕掛けは持って行った方が良い。魚が少し大きいと折れてしまうと思うが、アタリが全くない時の最終手段に良さそうである。

仕掛け巻きは1つずつ用意した方がよさそう。今回は号数別にして、1つの仕掛け巻きに2~4つの仕掛けを巻いたが、絡んでしまって時間を無駄にした。

今回は弓角バチコンも成立したので次回からも弓角は持って行ってみる。ワーム無くならないので、エサ取りが多いときに効果ありそうである。
軽いジグやスプーン、バケ針なんかも良さそう。
(バケ針は先祖がえりな気もするけど。)

キャスティングのドラグセッティング

ここ数年キャスティングで釣ってないので余計に頓着していなかった。凄く勿体無いことをした。
当たり前の話だけど、釣り開始前に全部のドラグセッティングは済ませておく。




勝敗

とにかくアタリが多くて楽しいの一言に尽きる。釣れる釣りって本当に楽しい。
落し込み(バチコンorサビキ)を試すのも楽しみ。
次の楽しみにもつながって何よりである。


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