2022年9月24日㈯

芦ノ湖釣行 当日券


道具立て


1セット目

  • 19 ブリゲイドフリップ  BGF852S-M(天龍)
  • 20 ヴァンフォード 2500SHG(シマノ)+ライン0.6号+フロロリーダー3号
長いワカサギ仕掛けを操るのに長めの竿ならどうだろうかと思い選択。
ジギングもスピニングで出来るので都合が良いと考えた。

2セット目

  • 19 GokuDynamic ULJ 602S-50G(ピュアテック)
  • 19 炎月CT 150PG(シマノ)+ライン0.8号+フロロリーダー4号
ライトな釣りに使える万能セット。
ジギングにもムーチングにもワカサギもお手の物。

釣果

  • ジギング:ボウズ
  • ムーチング:ニジマス1、ブラウントラウト1
  • ワカサギ釣り:ワカサギ319g


当日の状況


20220924の芦ノ湖の状況

釣行時間:7時~15時半
天候:曇り時々雨 霧まじり
水温:21.9℃(自己計測)

静岡市を始め静岡県内に大きな被害をもたらした2022年の台風15号襲来中だった。

芦ノ湖到着は5時半ごろだったが雷がひどく、出船を遅らせての対応となった。
昼くらいまで雷が遠くで聞こえていたが近づいてくることなく、釣行には問題なかった。

雨が止み切らず、遠くが見えなくなるくらいの強い雨も一時降っていた。晴れるタイミングがあったり霧が出たり、天候はかなり不安定だった。

昼過ぎくらいにとても強い風が吹いており、手漕ぎで帰ってこれなくなりそうなので移動ができない場面があった。

湖上にボートが非常に少なく、プレッシャーの少ない中で釣りができた。
魚種は不明だが頻繁にライズも見られた。


釣行の様子


雷雨の夜

4時前出発の予定で早めに寝たのだが12時過ぎに目が覚める。雷が凄いのである。
光った瞬間に轟音が響いて家が奮える。多分そこら辺に落ちてる。

うるさ過ぎて奥さんも僕もロクに寝付けなかったのだが、わが子供たちはビクビクうごめきつつも爆睡である。すげーなこいつら。

結局寝付けないまま、うつらうつらとしていたら目覚ましが鳴った。

出発~出船

4時半~7時

5時15分開店というので4時前には家を出ようと思ったのだが、雷も雨も凄い。
もしかしたら行っても出船できないかもな…とは思ったが、行くだけ行ってみることにして時間を遅らせて出発。

道中視界が悪くいつもより時間がかかったが何とか5時半ごろに芦ノ湖到着。
雨もそうだがこちらも雷が凄く、とても出船できる雰囲気ではない。

遠くに聞こえるのが雷

すずきボートさんは開店していたので、とりあえず挨拶し出船を遅らせたいと相談しに行く。
すると「こっちも待って欲しいの。6時半には雨雲通り過ぎるからそれまで待っててね。」との事なので車でおとなしく待機。

言われた通り6時半には雷が離れはじめ、お隣の車の人たちも準備を始めたので僕も準備開始。道具を出して竿を組み、カッパを着こむ。

乗船料と遊漁券代を払って乗船準備。お客さん少ないのでエンジン船で引っ張ってくれるみたい。これはありがたい。

出発前に姐さんに聞くとワカサギは『ハイパーパニック』より『スーパーパニック』が好調の様。
お店に在庫あるようなので2個ほど買い足していく。

買い物でバタバタしている間に荷物を全部積み込んでくれていた。感謝感謝。

後は僕が乗り込むだけなので乗り込み、出船した。

ポイント係留、釣り開始

7時~

出港してすぐ東側が最近好調なポイントとの事でそっちを目指す。
他にお客さんもいないので色々アドバイスをもらう。
  • ワカサギは朝のうちは深めの水深、明るくなってからは段々浅めが釣れる。
  • 深いところは型が良く、浅くなると小さい傾向がある。
  • まだ紅サシ(餌)はいらない。
  • ジギングをやるとワカサギが散ってしまう。
  • ムーチングが比較的好調でおススメ。
等々。
ジギングやる気満々だったけどワカサギ釣れなくなるんじゃどうするかなぁ、ムーチングにしようかなぁ、でも仕掛けないしなぁ、と悩んでいると「アシストフックにナスオモリで十分よ」との事。いざとなったら自作だな。

ポイントについて魚探を見せてもらうと、水深15mのところで下から2mくらいにびっしり反応。テンションが上がる。

お隣の車のお客さんたちが10mくらい離れたところにいるだけで、他の釣り人がおらずプレッシャーも大変低い。そこらへんでライズが頻繁にみられ、最高に雰囲気がいい。

芦ノ湖 朝の風景

アンカーを下ろしてもらい係留。
ブリゲイドフリップにワカサギ仕掛け+3号ナスオモリを付けて竿受けにかけておき、とりあえずジギングを試すことにして準備していく。

TGベイトの30gを付けて釣りを開始した。

前半の部-ワカサギボチボチ

~11時

置き竿のワカサギに反応はない。

ジギングも反応は無いが、水深10m付近で抵抗があり、弱い水温躍層の雰囲気がある。
底まで落としてワカサギを散らしたくないので、12m~1mまでをややスロー気味に誘っていく。

ジギングに反応は無いが、15分もしないうちにワカサギ仕掛けに反応が出る。
ジグを沈めっぱなしで置いておき、ワカサギを上げてくると8cmくらいのが3匹かかってきた。

エギングロッドでワカサギ釣りできるか心配だったが、きっちり反応も拾えるし、スピニングなのでフォールも早いし、底を取るからタナもシビアに見なくて良いし何も問題ない。

そのまま仕掛けを投入するとスグにプルプルッと反応が乗る。入れ食いである。

ワカサギ鈴なり

竿受けをジギングロッドと入れ替え手持ちでワカサギをやり始める。
そのまま入れ食いが続くが数が釣れない。しばらく置いて多点掛けを狙ってみるが4点掛けが最高である。
針に掛かるところも満遍ないので、底から2mまでで散っている状態なのだろう。

ロッドが長いので仕掛けの取り回しが楽なのは狙い通り。
それでも手袋に針が引っかかったり、無意味にまつらせたりして仕掛けを駄目にしてしまう。

どうせ変えるのであればと思い、『ハイパーパニック』に変えて見たら明らかに食いが落ちた。ビックリするほどわかりやすい。

いつもなら良く釣れる派手な方

10分ほど試したがまるで駄目なので『スーパーパニック』に付け替え。
すると一投目でプルプルッと乗ってくる。ここまでわかりやすく仕掛けの差を体感したことは無かったのでよい経験になった。
結局この日は一日『スーパーパニック』で通した。

この日は好調だった地味な方

結局このポイントでは10時半くらいまでポツポツ釣れ続けた。

前半の部-ムーチング

釣れたワカサギは泥抜きを兼ねてボウルで生かしておいたのだが、気が付けばボチボチたまっていた。

ワカサギは釣れたらザルに入れて、たまったらジップロックへ
これは最初の方。この3倍くらいたまったらジップロックに入れてクーラーへ

ワカサギ釣りが忙しいのでジギングロッドは置いて置きっぱなしである。勿体無い。

最初のアドバイスを思い出し、ワカサギの切れ間にムーチングを準備することにした。

スナップサルカンにシングルのアシストフックと2号のナスオモリをつけ、それにワカサギを口掛けという雑極まりない仕掛けを落としておく。
タナは底から1m上げ、適当な感覚で50cmずつ上げ下げして様子見する。

竿受けにかけっぱなしにして1時間ほど様子を見るがまるで釣れない。
まぁこんなもんだよな…。と思いワカサギが釣れるのでほったらかしておいたのだが、どうにも貧乏性なのでそのままは悔しい。

餌が動いてないから誘わないんじゃないかと仮定し、アシストフックを小さい物へ変え、3号リーダーをハリス代わりに40cmくらい付けて餌がオモリから離れるようにしてみる。

その場で作った泳がせ仕掛け
アシストはダブルの物を片方切ってライターで焼きコブを作った。
ハリスの長さは何の根拠もなく適当。

当然入れなおしてすぐ反応があるわけではないのだが、仕掛けを作ってる間にもワカサギが乗っている。
また竿受けにかけて適当にタナを動かしつつ、念のためドラグをゆるゆるにして引き続き放っておいた。

そこから更に1時間くらいたち、ワカサギを取り込んでいたら突然ドラグが『ジィーッ!』と鳴りだす。小物専門になり果てたヴァンフォードのドラグが鳴ったのはこれが初めてじゃなかろうか。

こっちは完全に油断している。だって釣れるわけないと思っているのである。

タモも手が届かないしそもそも準備していない。
しかし一人乗りのボートでは助けてくれる人も居ない。

片手でロッドを捌きつつ何とかタモを手繰り寄せる。そのまま開こうとしたがひらかん。もういい、このまま使う。

ワチャワチャしながら巻いてくるがなかなか寄らない。
ドラグの加減も分からないので様子を見ながら調整して巻いていく。

5分くらいやりあってシルエットが見えてくると
でっけぇ
いや、話にはよく聞いていたが芦ノ湖のマスってこんなデカくなるの?って感じである。

畳んだままのタモで何とかランディング。柄が邪魔。

58cmのニジマス
58cmのニジマス。僕的にはモンスターだが、芦ノ湖ではあるあるサイズらしい。

手持ちで作った適当仕掛けでこれである。俄然やる気と自信が出てきた。

マス類の締め方が分からんが無理やり締めてクーラーに入れ、餌を付けなおして再度投入。
やる気になっても泳がせなのでやれることは変わらない。
タナを取ってまた放置してワカサギ釣りに勤しむ。

11時前ごろ、ワカサギとムーチングが絡んでしまった。

なにごと?と思い上げてみると、ムーチングの方にブラウントラウトが付いていた。まるで反応分からなかったぞコイツ。

ヒメマス(推定)

ワカサギの方には多分ヒメマス。惜しいがこいつは10cmも無いくらいで小さかったのでリリースする。

ワカサギも釣れず、ワカサギ仕掛けもだいぶ失くしてしまい、竿も全部上げた。
雷も遠くで鳴り続けている。隣の車のお客さんもいつの間にかいない。

一旦岸に帰って様子を伺うことにした。

なかやすみ

岸に帰って姐さんに天気の確認。
『伊豆半島の方に流れて行ってるから釣りしてても大丈夫だよ』とのこと。
天候次第で早じまいを考えていたが、この一言で再出船を決める。

トイレに行き、『スーパーパニック』を買い足して再出船。
今度は西側のボート置き場の辺りが浅くておススメとの事なのでそちらに向かう。

ブイに係留して良いとの事なので教えてもらったブイに留める。アンカー落とさないのが楽である。

さぁ、後半戦開始だ。

後半戦

11時半~

もうジギングは捨ててワカサギメイン+ムーチング一発狙いである。

まずムーチングを入れ、ついでワカサギ仕掛けを落としていく。
するとこちらも入れ食いである。

ワカサギ入れ食い

型はやや小さいが数が釣れる。
着底した瞬間にすぐ乗ってくるので楽しくてたまらない。

このポイントは普段ならお客さんが多くプレッシャーが高いのだが本日は貸し切りである。このプレッシャーの少なさが釣れる要因ではなかろうか。
なんせアヒルボートすらいない。当たり前だ、記録的な台風だったのだから(この時点では僕は知らなかったのだが)。

あまりにも入れ食いだったので、パニック仕掛けの下にショート仕掛けを付けて即席ロング仕掛けにしてもなお釣れる。これは長いエギングロッドにしたからできた芸当だった。

若干喰い渋る場面もあったが軽くキャストしてさびいてくるとまた釣れだす。
多分仕掛けにつられて、離れた群れがまた寄ってきているんだと思う。

ウハウハ釣っていたが、さすがに一時間もすれば釣れなくなってくる。
と同時に沖に向かう風が強くなってきた。

ポイント変更を考えたが強すぎて係留を外せない。外したら帰ってこれなくなりそうである。

ムーチングは何もなし、ワカサギも何もなし、ポイントも変更できない。
やれることが無いのでワカサギを諦めてメタルジグを投げてタナを探ってみる。

しかしこれも何もなく、風が収まるまでなにも無い感じの時間が過ぎて行った。

14時頃、風が収まってきたので朝の場所まで大きく移動。

魚探が無いので、流しながら仕掛けを何度か入れ直し水深の深いところを探す。

18m付近で軽くワカサギを釣り上げそこにアンカリング。
最後の一粘りをしたが何もなく、15時15分に納竿とした。


結果


ワカサギ釣果
改めて勘定したら前半と後半で大体半分ずつだった。
前半が8cm前後、後半が6cm前後でやや小さいくらい。

ムーチング釣果
ムーチングの釣果。ニジマスとブラウントラウト。
ブラウン小さく見えますがそれでも35cmありました。

ニジマス大きさ
あともうちょい届かなかった。

ニジマスの胃の中
小魚どころか虫も入っていなかった。

僕の芦ノ湖の釣果としては過去最高である。
雨と人の少なさでプレッシャー低いのが最大の勝因だと思う。

姐さんに美味しい料理の仕方を聞き、お母さんに褒めてもらい、最高に楽しい釣行となった。


帰るときにニュースを見たら静岡凄いことになっていたがこれは別の話。
結果的に家に被害はなかったから良いのだが遊んでいる場合ではなかったな、反省。


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