【釣行】足保港 海上つり堀 まるや
2022年10月8日㈯
足保港 海上つり堀まるやにて
足保港 海上つり堀まるやにて
道具立て
1セット目
- 03 リーディングX ユウイン 270M(ダイワ)
- 17 ライトゲームⅠCⅤ 200H(ダイワ)+ライン3号
手持ちのベイトロッドで一番長い竿がこれ。
長さが少し足りないと思っていたが、持って行ったら十分だった。
2セット目
- 18 アーリーフォーサーフ 109MMH(ヤマガブランクス)
- 21 ツインパワーSW 6000XG(シマノ)+ライン4号
手持ちで一番長い竿。
青物用に4号を入れたツインパワーをセットしてゴリ巻き仕様。
釣果
- マダイ2、ワラサ2
当日の状況
釣行時間:7時45分~13時45分
天候:曇り
水温:ー()
前日までは結構な量の雨が降り気温もぐっと下がったのだが、当日は雨も止み気温も持ち直して過ごしやすい気候だった。
時折南からの強い風が吹くがイカダが揺れる程ではなく、船酔いする人も居なかった。
日が差すタイミングは無く、一日薄曇りのままだった。
イケスの水深は7mだが底が見えるくらいの透明度だった。
5つあるイカダは満席で、うち2つは会社での貸し切り(仲間内だけで20人くらい居た)。
家族参加OKの行事だったので、僕自身初めてとなる子連れ(2歳後半の娘)の釣行となった。
釣行の様子
子供を起こして出発だ(奥さんも)
7時半に受付という事なので逆算して5時半には出発したい。
子供の準備に時間がかかるかも、という奥さんのアドバイスもあって4時半過ぎには目を覚ました。
最初は自分の着替えを済ませてから娘を起こそうと思ったのだが、僕が起きると自動的に起きてきて一緒にリビングに降りてきてくれた。第一関門突破である。
しかも奥さんも目を覚まして「手伝った方がいい?」と聞いてくれる。遠慮せずお願いする。
娘が渡したパンを食べている間に自分も軽く朝食を食べ、着替えて準備を完了する。
案の定遊んじゃってなかなか準備が進まないが早めに起きたので時間に余裕がある。早起きは得である。
荷物もチャイルドシートも積んであったので着替えさせたら車に乗せる。
奥さん「無事に生きて帰ってくるんだよ。」とか言って今生の別れみたいな演出をしている。水の事故続いたから心配なんだそうだ。
かくいう僕もどういう風になるかさっぱり予想がつかない。
ぐずっちゃったら我が家だけでも早上がりだな、と覚悟を決めて出発した。
ちなみにお兄ちゃんの方は幼稚園の行事で不参加でした。
出港するまで
下道をずっと走って足保港に到着、娘さん道中ぐっすりお休みでした。
少し早めについたので竿を準備したり、娘にライフジャケットを着せて海を見ていたりすると、ぞくぞくとメンバーが集まってくるので挨拶がてら娘の顔見せをしていく。
(ライフジャケットは買ったのだが、買わなくても当日借りれた。)
娘さん、『こいつら何者だ?』みたいな不安そうな顔をしてはいるものの泣きだしたりしないのが偉い。
女性陣はカワイイカワイイなんて言って抱っこしてくれてるし、なんならお菓子詰合せもらって握りしめている。
ここが最初の関門で、もしこの段階で泣いて仕方がなかったら撤収するしかないと思っていたので一安心した。
娘を見てもらってる間に泳がせ仕掛け+アジ3匹のセットを注文して支払おうと思っていると「支払いはいいよ」と社長が言うではないか。なんとみんなの餌も出してくれるみたい。太っ腹じゃない。
そうこうしてるうちにメンバーも全員揃い、出港となった。
釣り開始
会社で2つのイカダを貸し切っており、グループ分けも既に済んでいた。僕は南から2番目の『2番イカダ』に乗り込む。
子供連れは僕と先輩家族の2グループだったのだが、同じイカダにしてくれていた。
イカダの縁はぐるっとフェンス(というか網)で囲われていて落ちる事は無さそうだが、乗り込むための開口部があってソコから子供たちが落ちそうで怖い。
先輩家族を奥の角に、僕がその手前の開口部付近に陣取って子供が落ちないように配置を固める。
先輩家族は子供が2人で、2人とも娘より年上なのだが娘の面倒を見てくれていた。
うちの娘さん、なんなら先輩家族に交じってお菓子を無限に食べている。もはや先輩の家の子の風格である。
ここの釣りは基本ウキ釣りなのだが、ウキ釣りはやらないのでとにかく手順が分からぬ。分かる人に聞きながらセッティングを続けていく。
タナをスタッフに効くと「6.5m」と即答。ラインのマーカーをみてセッティングを決めていく。
餌も色々持ってきたけど何がいいか分からない。とりあえずマダイイエローを2つくっつけて針に付けてみる。
リンク
沈むのが少し遅いかな?という感じ。
何の反応も無いのでとりあえず上げてみると餌が無い。小魚がやたらいるので全部盗られてしまったのだろう。
適当なガン玉を付けてもう一回。沈む速度は今度は良さそう。
娘をチラ見しながらこんなことをしていると、北側に座っていた初心者にファーストヒット。イカダに乗り込んで10分くらいのことである。
がぜん盛り上がる仲間内。隣のイカダからも注目を集める。
ドラグを出しながら上げてきたのは50cmくらいの食べごろサイズのマダイだった。
ここからバタバタと東側でも複数ヒット。いずれもマダイであった。
僕はその頃、餌をサバタンにしたらすぐにかかったのだが瞬間で3号のハリス切れ。
横に飛んだので青物だったと思う。
1回目の放流
開始して1時間くらい経ったところで1回目の放流、マダイが放たれた。思ったより放流タイムが早いのである。
ざっと見たところ10匹ちょっとくらい放流してくれた感触だった。
『放流直後がアツい』というのは前情報からあったので、娘を引き続きお任せして僕は頑張ってみるが、当たるのは東側ばかりでこっち側はアタリが遠い。
諦めず地道にタナを微調整し餌を変え、と色々試しているとタナを7m・餌をホタルイカにしたとき待望のヒット。
さっき切られたのでドラグをゆるゆるでじっくり巻いていく。マダイである。
5分もせずに上がってきたが周りに人がいなかったのでタモ入れまで自分でこなす。
こちらも50cmくらいの食べごろサイズであった。
放流から15くらい経った、少し落ち着いたタイミングでの結果だった。
2回目の放流
そこから30分くらい経っただろうか、2回目の放流が行われる。今度はワラサだ。
こっちも10匹くらい放流されたと思う。展開早すぎじゃありません?
直後、泳がせを始めていた釣り人の先輩が待望のヒット。横っ飛びして見るからに青物である。
周りが初心者なので竿を上げてもらい、タモを持って行ってサポートの体制を整える。
流石青物、良く引いて上がってこないのだが10分もしないうちに水面に見えてきた。
頭からすくってゲームセット。4kgくらい、まるまるとしたワラサであった。
青物バトルだ
タモ入れの直前までワラサが並走していたし、青物釣れたら続いて釣れるのは定石である。
アジをもらっていそいそと僕も泳がせを始める。
泳がせ仕掛けはオモリも10号くらいで重たいので底に着くのもすぐである。
鼻掛けにしたアジがすぐに反応しウキが沈む。反応早すぎて心の準備ができていない。
合わせるかどうするか迷ってたらウキが戻ってしまった。
巻き上げるとアジがいない。盗られた、悔しい。
すぐにアジを掛けなおして再トライ。
またタナに届いてすぐ反応がある、確変は続いている。
今度はウキが完全に沈んだタイミングで軽めのアワセを入れる。ドンピシャで乗ってきた。
今まで曲がったことのないレベルでアーリーフォーサーフが曲がる。初めてこのロッドに仕事させてやれている。
サーフと違ってバーチカルに引っ張られるがさすがバットが強い。ポンピングでぐいぐい上がってくる。
4号ラインに8号ハリスなのでそうそう切れる事は無いが少し慎重に上げてくる。ここでバラして活性下げるとずっと言われかねないので慎重にやっていく。
5分ほどで3kgオーバーの太い奴をタモ入れしてもらいゲームセット。
青物はやはり引きが楽しい。
1本捕って迷ったのだが、もう一回泳がせをやることにしてアジを再セット。
先ほどと全く同じパターンでもう1本追加することができた。
まだ捕れてない人がいたので青物狙いの泳がせはここで終わりにした。
その頃娘は
完全に先輩の家の子になっていた。
お姉ちゃんとお兄ちゃんがマメに面倒を見てくれていたので凄い助かる。
それでもだんだんこっちに寄ってきて、『ライフジャケットを脱ぎたい』とか『お菓子食べたい』とか主張してくるが、ぐずる程ではなかったので適度に対応すれば満足してくれた。
11時を過ぎたころ、会社からお弁当が配られる。本当に今日は至れり尽くせりでありがたい。ジュースまでもらえちゃった。おにぎり弁当、頂きます。
娘を膝に乗せおにぎりを食べさせていたらマダイがヒット。このタイミング?
横に座らせて竿を捌くが立つとぐずりそうな雰囲気である。座ったまま何とかこなす。
ドラグを緩めにしてひたすら巻いていき、ある程度の所で先輩のタモ入れに任す。
無事に釣り上げてゲームセット。さっきと同じぐらいの大きさの食べごろサイズだった。
ヒット餌はイカタン。
ひと段落して娘をみたらまだおにぎり食べてた。美味しそうでなによりです。
色々試すが…
タナを変え餌を変え反応を試す。
- サバタン・サンマタン:マダイもワラサも反応無し。ウキが動かないのでエサ取りも寄ってないっぽい。
- オキアミ:同じく反応無し。頭だけ無くなってくるのでエサ取りの仕業っぽい。
- イカタン・ホタルイカ:タナに付いてすぐは反応がある。エサ取りか、浅くついばまれて逃げられている雰囲気。
- マダイイエロー(練餌):いくつかくっつけて大きくしても5分も持たない。これはエサ取りだな。大人気みたい。
- 青イソメ:やたら反応が強く出てウキも沈むのだが釣れない。餌持ちも悪く、すぐなくなるのでこれは間違いなくエサ取り。
結局どれを使っても釣れないのである。
同じイカダでも釣れている人は引き続き釣れている。なんなら上位2人は釣り初心者で餌もそんなに頓着していなさそう。
前情報と違ってあまり餌に差は無いのだろうか、よくわからない。
スタッフに聞くとなんとポイントは場所との事。
「このイカダはこのポイント、この時間だけこっち側が良い」という風に大体決まっているのだそう。
通常の乗合だと場所はくじ引きで決まるのでコントロールできないのだが、貸切なら場所を代わる代わる交代すると良いとの事。最初に教えてよ・・・。
イカダごとに癖が違うのは間違いないようで、僕たちの2番イカダは南側が一番、西側が二番の釣果だったが同じグループの3番イカダは違う釣果だった。
僕はボチボチ釣果があったので同じ場所で頑張ることにしたが、まだ釣れていない人は同じイカダの違う場所で頑張って、何とか釣果を上げていた。
イカダ外側もやってみよう
イカダの外も定期的に釣果が上がっていて、釣具屋さんもおススメだったのでちょっと試してみる。
青イソメを使うつもりだったが皆で使って無くなってしまったので、サバタンを付けて真っすぐ落としてみる。
浅いと思ったら深いじゃん、いつまで経っても底に着かない。
30mくらいまで沈んでやっと着底した。
すぐに底を切りフワフワさせて置いておいてみる。
無い感じなので上げてきて仕掛けをみるとグルグルになってしまっている。
これじゃ釣れないわ。エダスが長すぎたか。
何回か上げ下げを試すが結局絡んでしまう。アタリもないし、他に外でやってた人も釣れてないし、船が来て竿を上げなきゃいけなくなったのでソコで諦めて辞めてしまった。
お休み娘ちゃん
餌を試したりイカダ外を試したり色々やっていたら、たくさん釣れてた東側の人が娘と遊びに来てくれた。
お腹いっぱいの娘ちゃん、明らかに眠いのでその人の膝の上で転がりながらケタケタ笑っている。眠いし楽しいし、ナチュラルハイなのである。
しばらく遊んでもらっていたが、こっちに帰ってきて抱っこコールが始まるので抱っこして寝かしつけ。
寝落ちたのを確認して上着を布団に寝かせておく。
クーラーとバケットマウスで挟み、落ちないように工夫してから片付けを始めた。
片付~解散
娘を寝かしつけた時点でまだ1時間近く残っていたのだが、仕掛けが切れたのと釣れない雰囲気に見切りをつけて諦めることにした。
周りを見ていると釣れないわけではないようだが、やはり釣れる人が偏っている。そこが良い場所なのだろう。
釣れない人はトコトン釣れない。マダイが3匹くらい見えるところで泳いでいるのが悔しい。
残りの時間で上がったのは2番イカダ全体で1~2枚。それで撤収の時間となり、迎えの船に乗り込んだ。
娘さんは爆睡中なので、周りの人に荷物の運搬等を手伝ってもらう。
帰り道にショアからアカハタを釣っている釣り人がいた。ワームかジグかな。
釣った魚は備え付けのスカリに入れており、それをスタッフが回収して持って行ってくれていた。締めて渡してくれる仕組み。
起きた娘、もう誰に抱っこされてても平気である。目を覚ましたけど引き続き預かっててもらい魚を受け取る。
スカリ回収の際に預かった番号札と交換して魚を受け取る。
ネットでは『氷締め』となっていたけど、ワラサはちゃんと血抜きしてくれてあった。
クーラーを持ってきていない人は発泡スチロールを受け取ってそれに魚を入れていた。
氷を貰い詰めていく。
氷も発泡スチロールも数をカウントしていたので別料金だと思うのだけど、それも会社で面倒見てくれた。
魚を捌けない人は、別料金で沼津港に捌いてくれるところがあるらしく、電話してそこに持って行けばよいらしい。
僕は沼津港にはいかず、イシグロに釣れた報告に寄って家に帰った。
聞くとやはり場所によって釣果の上があり、その場所も季節によって違うとの事。
思ったより奥が深いですね、と話すと「沼にはまった人を何人か知っていますよ。」との事だった。怖い話だ。
脂っ気が強いのでしゃぶしゃぶなどで脂を落として食べるのが美味しいらしい。楽しみである。
結果
1匹目 40cm |
2匹目 43cm |
ちょっと曲がってるけど62cmくらい |
コイツの胃の中。
自分のイカタンと、誰かのきびなご
62cmくらい |
3匹目以外は胃の中は空っぽだった。
釣果としては悪くなく、同じイカダの中では中の上くらいの釣果だったと思う。
ちなみに一番釣っていた人は初心者の女性で、マダイを8枚くらい上げていた。
釣堀なのでもっとイージーだと思っていたが、思ったより奥が深い。これは確かに、突き詰めると沼にはまりそう。
料金について
今回は基本料・餌代・道具代・氷代・発泡スチロール等々現場で必要な物に加え、昼ごはんや飲み物、お菓子まで全部会社で持ってくれた。
本当にありがたいし楽しかった。子供の面倒をみんなで見てくれたのも助かった。
だがしかし、これを個人でやったら船に乗るより高くつきそう。
お金の面では、手軽ではない感じだった。