コマセやってる時に付け餌のオキアミがすぐ外れてしまうので、対策として付け餌自作してみた。

売ってる物でも良いけれど

釣具屋さん行くと千円くらいでいい奴売っている。
何がいいって『大きさが揃ってて』『身が締まっていて使い勝手が良く』『ケイムラや着色など色んな加工が選べる』のである。

ただ、物は良いのだけど大体余して捨てちゃうので勿体ない。

調べてみると、磯釣り師は自作されている方も居るようである。
磯で使えるなら沖でも使えるんじゃなかろうか、と思って作ってみることにした。


材料

必要な材料と道具は以下。
  • オキアミ
  • 砂糖(グラニュー糖)
  • 味醂
  • うま味調味料
  • チャック付きポリ袋
  • ザル
  • ボール
オキアミは、なるべく粒が大きい物を使用。
オキアミ 付餌自作

オキアミ:450円
味醂1ℓ:500円
グラニュー糖500g:500円
うま味調味料1Kg:650円
チャック付袋:110円

計:約 2,210円

船のコマセ五目で8回分くらいの量ができたので
1釣行分で約275円分。
めっちゃ安いやんけ。


手順

調べると色々こだわるポイントがあるようなのだが、おおよそ共通する作り方は以下のとおり。

解凍


オキアミ コマセ 付餌 自作
滴らないようにボールを敷いたザルにオキアミを置き、冷蔵庫で解凍する。大体24時間くらい。

均一に解凍されていないとオキアミが崩れてしまったり、この後の行程に差支えが出るのでしっかり解凍させる。

常温や流水解凍だとどうしても劣化してしまうので冷蔵庫での解凍がおススメ。

洗浄


オキアミ コマセ 付餌 自作
完全に解凍されたオキアミを流水で洗う。30秒くらいかな。
長時間洗うとふやけて劣化してしまうので手早く、手荒に洗うと型崩れしてしまうので優しく洗う。

オキアミは自身の持つ消化酵素によって型崩れ・変色してしまうのでこの工程は非常に重要。

水切り


オキアミ コマセ 付餌 自作
水気が残っていると脱水工程に支障が出るのでキッチリ脱水しておく。
途中かき混ぜながら1時間くらいかな。

洗ってあるのでそうそう劣化することはもう無いのだが冷蔵庫内で脱水。

味醂に漬ける


オキアミ コマセ 付餌 自作
ヒタヒタになるくらいの量の味醂に漬ける。この1ℓボトル1つ分くらい使った。
とりあえず一晩漬けてみた。
この味醂に漬けて置く工程は千差万別で腕や工夫の見せどころの様子。


この工程は、『脱水』と『殺菌』の2工程を兼ねているようである。
味醂中の糖分で脱水を促し、アルコール分で殺菌しているらしい。

味醂風調味料で良い、という意見や蜂蜜に漬ける、という意見もあった。
時間も30分から1晩まで様々な意見があった。

着色したい場合はこのタイミングで食紅等を入れ着色するらしい。

味醂を切る


オキアミ コマセ 付餌 自作
脱水ばっかで写真の違いが分からん
やはり後の行程に差し支えるのでしっかり脱水(脱味醂?)する。
途中混ぜながら30分くらい。

味醂捨てるの凄く勿体無く感じるのだが、再利用の方法も思いつかないので景気よく捨ててしまう。

砂糖で締める


オキアミ コマセ 付餌 自作

オキアミ コマセ 付餌 自作

オキアミ コマセ 付餌 自作

オキアミ コマセ 付餌 自作
硬さ調整のために砂糖に漬ける。
どのくらいの硬さが適正か分からなかったので様子みぃみぃやってたら5時間くらい締めてた。

上白糖のような細かい物よりもグラニュー糖のような荒い物の方が水分を効率よく抜いてくれる。
一気に砂糖を入れて混ぜても混ざり切らないので、入れては混ぜ入れては混ぜを繰り返して全体になじませるようにする。
混ぜた後様子を見ながら脱水を待つ。結構水分が出るのでザルの下にボールを必ず敷くこと。置く場所はやはり冷蔵庫内が良いと思う。

結果的にはもっと短くて良かったと思う。もしかしたらやらなくていいかも。

うま味調味料をまぶす


オキアミ コマセ 付餌 自作
全体がまんべんなく被るようにまぶしていく。
この袋3分の1くらい使ったかな。

魚(特にクロダイ)は『グルタミン』と『グリシン』に反応するという説が根強く、添加してより魚の食い気を刺激する、ということからまぶす。

これ自身も脱水作用があるっぽくて更に締まってしまった。
砂糖締めしなかったのも少し作ったのだけど、そっちの方がよさそうだった。

パッキング

百均で買ったチャック付きポリ袋に適量詰めていく。
オキアミ コマセ 付餌 自作

オキアミ コマセ 付餌 自作
小さじ二杯で袋イッパイ
オキアミ コマセ 付餌 自作
砂糖締め無Ver
オキアミ コマセ 付餌 自作
できたの全部
トータル40袋ぐらい。
これ1袋に使えるオキアミが10尾くらい入ってるので、船でコマセとかやると4~6袋くらい使う感じ。

その他

ケイムラ発光液とかニンニク液とか使うなら、この小分けした袋に入れてちょっと置いておけば染みこみそう。
事前に仕込んでも良いし、当日船上でも仕込めます。


使用感


オキアミ コマセ 付餌 自作
砂糖締め無
オキアミ コマセ 付餌 自作
砂糖締め有
写真じゃまったく分からんのだが、砂糖締めした方は硬くなりすぎてかえって餌持ちが悪くなってしまった。ちょっと魚にかじられると砕けてしまう。
海水に1時間漬けてふやかしておくと大分マシだった。

砂糖締めしなかったほうは身持ちも良く使い勝手も問題なかった。

金州のコマセ五目で使用した際に
  • 砂糖締めと砂糖無し
  • 砂糖締めとコマセから拾う
  • 砂糖無しとコマセから拾う
で付け餌比較したけど、そもそもこの日は低調子で付け餌変えても釣果に影響あったかが不明であった。
(砂糖締めは餌持ちが悪かったので、そういう意味では釣果に劣っていた。)

三保のちょい投げで使った際は不発。
この日は他のエサ持っていかなかったので、エサが駄目なのか釣れない日だったのか判断付かず。

1袋に入っている量が少ないのと、常にうちの冷凍庫に入っているので小回りが利く。
タイラバの時に保険で持って行ったりしてもよさそう。


課題

硬くなりすぎてしまうのが課題なので、
  • 味醂に漬ける時間の調整
  • 砂糖に漬ける時間の調整
  • 砂糖じゃない物に漬ける
辺りが今後の調整ポイントかと思う。次の課題。

あと、
  • 作る時に調味料ジャブジャブ使うので奥さんの反感を買いやすい
  • 冷凍庫のスペースいつまでも取ってるので以下略
こっちの方が大問題かも。
やられる方はお気を付けください。