【準備】【釣行】【反省】【料理】春の連戦2/5 タイラバ・ジギング(サワラ)
しばらくオフショア釣行が続くので、一釣行ごとにまとめてお送りします。
今回は
【準備】追加の情報収集
サワラキャスティング(+タイラバ・ジギング)の準備はほぼ済んでいるのだが、近況を確認するためにイシグロの店員さんを訪ねてみた。
「いやー、シブいです。」と開口一番。
数日前にサワラ狙いで乗船したらしいのだが、水面で沸いたのが1日で30秒だけな上、ベイトが小さすぎて(小サバか何か)ルアーのサイズが合わないらしい。
たまたま他のお客さんが持っていて合わせられたのは20gのタングステンメタルジグ。
カツオのシラスパターンと同じである。
リアにフックを付けるとサイズが大きくなってしまうのでフロントにアシストフックを付けるしかないのだが、下手なアシストフックを付けると切られてしまう。
相談の上、ワイヤー入りで短めの物を見繕ってもらい試してみることにした。
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ついでに予定している金州ジギングの話をチラホラ教えてもらい店を後にする。
たまには景気よく釣果報告に来たいものである。
【準備】荷造り
前回の片付けと並行して準備をしていく。
混迷を極めるが、同時にやると楽ではある |
手持ちのタングステンのメタルジグで使えそうなのは
- ジャッカル ラスパティーン:10g、15g、20g
- ダイワ TGベイト:30g、45g、60g
辺り。
カツオキャスティングと、ショアキャスティングに使っているものである。
60gは明らかにサイズオーバーなので候補から外し、後は全て持って行くことにした。
10gとかロクに投げられない気がする。まあいいか。
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購入したアシストフックと上記のメタルジグを追加し、荷造りを終えた。
気温が高くなってきたので服装は悩みどころなのだが、
- インナー(ヒートテック)上下
- 上:シェルジャケット
- 下:防水サロペット
というよくわからない格好で乗ることにした。
出船確認も完璧。
後は釣るだけである。
【釣行】道具立て
詳しくはこちらの記事にまとめてあります。
キャスティング1
- 18 カレントライン キャスティズム 74ML(ゼニス)
- 19 ストラディック 4000XG(シマノ)+ライン1.5号+リーダー60lbナイロン
キャスティング2
- 05 SSD オフショアキャスト 70M(テイルウォーク)
- 21 ツインパワーSW 6000XG(シマノ)+ライン2号+リーダー60lbナイロン
本来は1番のタックルにプラグを、2番のタックルにジグを付けて使う予定なのだが、小さいジグを投げるために少しでも飛距離が欲しいので
- 1番のタックル:ジャッカル ラスパティーン 20g
- 2番のタックル:ジャッカル アンチョピード 84mm
をそれぞれ付けて臨んだ。
結果的には一回も使わなかったわけだけど。
ジギング1:
- 21 スローバンプSSD 633/FSL(テイルウォーク)
- 19 オシアジガー Fカスタム 2000NRHG(シマノ)+ライン3号+リーダー40lbナイロン
ジギング2:電動ジギング
- 21 ジグフォースSSD C634 SPEC-E(テイルウォーク)
- 20 ビーストマスター 2000EJ(シマノ)+ライン4号+リーダー60lbナイロン
ジギングは練習の側面が強いかも。
電動リールは前回リーダーを切ってしまったので、リーダーのサイズを落として再接続。
今度はレベルワインダーに引っかからなくなった。
タイラバ
- 21 紅牙AIR N69XHB-MT(ダイワ)
- 19 炎月CT 150PG(シマノ)+ライン0.8号+ナイロンリーダー5号
今年に入っての持込率100%の脅威。
タックルは以上の計5組を持ち込んだ。
使用ルアー・仕掛け
これもこちらの記事に詳しくまとめました。
タイラバ
TGビンビンスイッチ 100g、120g
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リアクションの釣りを予想して、沈下速度の速いスイッチTGをチョイス。
他の方に釣り負けていなかったので良い判断だったと思う。
ジギング
ジグパラバーチカルショート 120g、150g、180g
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EJスピード 230g
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いずれもリアフックをトレブルにした、『対サワラ引っ掛け用』メタルジグ。
ワイヤー内蔵のアシストフックをフロントに付け青物狙いにも。
【釣行】ロスト
無し
エリアにはフグが居て僕も良く釣ったし、隣の方はタングステンのタイラバ2個くらい海に奉納しているので決してイージーでは無かったのだが、一個もロストが無かったのは幸いでした。
【釣行】釣果
- タイラバ:イトヨリ1、アオハタ1
余り良くは無いが、これでも本日は上位に入る釣果だと思う。
アオハタ釣ったの実は初めてでした。
【釣行】当日の状況
実釣エリア:焼津沖〜相良間の広範囲
多少ナライの吹く中であったが、水面の荒れは酷くなく絶好の釣り日和。
ただ、一人ベテランの方が酔ってしまったので、波の周期は良くなかったのかもしれない。
風は、前半は船を流してくれて丁度良かったのだが後半は弱くなり船が流れなくなってしまった。
釣れていたときの船の流速は1ノット前後。
底潮は前半通っており、海底から5m程で大分強かったがこちらも後半は失速してしまった。
タイラバタックルのラインにクラド(ノロ・オリ・ヨゴレとも。藻の腐ったみたいなやつ。)が30m分程へばり付くタイミングがあったので、暗くて貧酸素気味の水塊があったのかもしれない。
物証は何もないのだが、多分海域全体がマイクロベイトパターンだと思われる。
乗員は
2人+2人+1人+1人+僕の計7人。
ドテラで全員左舷側だったのだか、僕は丁度真ん中の4番目だった。
【釣行】当日の様子
起床⇒出船まで
4時~5時
朝起きて港に向かう。
最近焼津方面での釣行が続いているのでこの道も慣れたものである。
朝なら1時間掛からないで行けてしまう。
早目の5時前に到着。
船の前にクーラーと道具を並べ、車の中で温まって待つ。
そのうちボチボチお客さんが見えてきたので外に出て挨拶していると船長も来て軽く雑談。
松栄丸、近日船が代わるのだがすぐ近くに次の船があって見せてもらった。
今の船より一回り大きくて広い。快適そうである。
前日はブリジギングに行ったが、ベイトの反応すらなく大撃沈だったらしい。犯人は多分イルカじゃないかとのこと。
イルカと聞くと去年の悪夢が蘇る。
全員で釣座を決めるじゃんけんをし、船に乗り込んで出船した。
出船⇒焼津沖 《ジギング》
5時半~7時半
出船直後に、船長の呼びかけで全員で集まって作戦会議。
- 昨日釣れなかったけどブリを狙うか
- 走り回って探すか
- 昨日サワラが跳ねてたポイントで様子を見るか
の三択で、なんとなく3番の意見が採用されタイラバ・ジギングをやりながら様子を見ることに。
魚探を見ながら走っていると、水深120メートルくらいのところで100メートルくらいに反応あり。イワシか、多分タチウオだろうとのこと。
深いうえに万が一サワラ湧いたら急いで巻き上げなくてはいけないので、タイラバではなくジギングを練習がてら試す。
タチウオ・サワラを睨んでフロントにワイヤー入りアシストフックを、リアにトレブルフックをつけたジグパラバーチカルをチョイス。
先発は150gにしたが若干かったるいので180gにすぐに変更。手持ちがあればもう1段階重くしたいくらいなのだけど、ジギングってそんなに早く沈めちゃだめなのかな?
よくわからん。
ワンピッチやジャカジャカまき、回収時の指ワインド等、ジギングの必修科目を練習しながらアタリを待つ。
と、そのうちお隣さんがヒット。ドラグが出る良い引きである。
自分のジグを巻き上げ、タモに持ち替えて魚を待つ。
5分ほどで上がってきたのは指4本以上の太さのタチウオ。厚みもあって美味しそうなサイズである。
ジグのサイズは僕の半分以下だった。やはりベイトが小さいのだろうか。
このサイズのタチウオなら何の料理にしても美味しそうなので僕も狙ってみる。が、まぁそう簡単にはいかない。
少し離れた席の人が小さめのタチウオを、反対側の席の人が大きめのカサゴを釣ったところで、エリア変更となった。
小川定置網前 《電ジギ》
8時
小川の定置網でブリが大量に上がっているとのことで、それを狙って定置網前で釣り開始。
若干深いポイント(水深忘れた)で青物狙いということで、電動ジギングを試してみる。
電動ジギングなので、ジグを専用のEJスピードに変更。
巻き速度を最速にし、タダ巻き+たまにワンピッチを入れたりして様子を見る。
このエリアは反応も無かったのか、船内にも当たりがないまま2流し程度で終了して次のエリアに向かうことになった。
相良方面 《タイラバ》
9時~10時半
サワラの跳ねを探しながら次のエリアに向かう。
道中緊急速報《津波》とか出て焦る。これは訓練だったけれど。
本当に津波の時は船の方が返って安全らしいですね。
鳥はいるが少ない。群れたり水面を襲う様子はない。
一度だけハネを見たがサワラではないっぽいシルエット。多分ボラだったと思う。
30分以上クルージングしたが結局サワラは見つからず、エリアに到着したので釣り開始となった。
今度は水深40メートルくらいなのでジギングではなくタイラバにする。
状況がよくわからないが、隣の人がオレンジ+オレンジゼブラで反応なさそうなので100gのスイッチにチャートグリーン&広めのカーリーなネクタイで様子見。
風もあるが潮もあって、良い感じに角度がついてくれる。
少し飛ぶのが早いので、次の流しでは120グラムに重くし、プランクトンのパターンを睨んでオレンジクリアの細めのストレートカーリーにチェンジ。
しかしこれでも反応がない。
ジギング部隊がサバをかけたりはあったが全体的に渋い。
潮も通っているし水温も問題無いらしい。「何が悪いんだろうねえ?」と船長も首をひねっている。
パターンを探るべく、ネクタイを黒レッドラメのストレートに変更。
これが効果あって、変えて一発目の投入、数回落としなおしたところでググンとアタリが出た。
すかさず合わせてバッチリフッキング。
エサ釣りだと下手なフッキングだがタイラバだと割と決まる。
久しぶりの魚の反応に同船者からの注目が集まる。が、どうにも引きが軽い。
エソかな…。とか思いながら上げてきたが、
そこそこのサイズのイトヨリだった。
皆がおめでとうと言ってくれるので謙遜するが内心だいぶ嬉しい。
と、お隣さんもその向こうもヒットが続く。時合到来か?
お一人はエソだったがアシストフック2本ともいいところに掛けるナイスフッキング、もうお一人はやはりそこそこのイトヨリを釣り上げた。
この後が続かず流し直し。
潮がたるくなってきてタイラバが飛ばなくなってきていたのだが、辛抱強く飛ばしていくとそのうち遠くでヒット。
やたら軽い。
上がってきたのは
小さめのアオハタだった。
内臓出てなければリリースしたかったんだけど出ちゃってたので締めてキープ。
少し可哀そうなサイズだった。
その後は再び船上が沈黙してしまい、大きくポイントを移動することになった。
近辺を探索 《電ジギ》
11時~12時半
しばらくはタイラバを試していたのだがアタリも無く、他の方にも目立った反応が無い。
そうしているうちにお隣さんがタイラバをロストする。
リーダーの切り口がタチウオかサワラか、歯物っぽいスッパリとした切り口とのこと。
何をやっても芳しくないので電動ジギングを試してみることにした。
ポイントの水深は40m程。バーチカルに引くと一瞬で終わってしまうので斜めに長く引いてアピールしたい。軽いジグを入れて少しでも遠くに飛ぶようにしてみる。
が、潮が大分弱くなっておりジグが全く飛んで行かない。
ダメで元々なのでブレードを付けて滞空時間を稼いでみることにした。
自宅で再現 |
工夫したは良いが滞空時間はあまり変わらなかった。
まあ無いよりマシなのでそのままブレード付きで電ジギを続ける。
しばらく速度を変更しながら試していると何やら反応アリ。
船長にも「それ、かかってるの?」と聞かれるくらいの弱い引きだがなんかついてる。
上げてくるとボチボチのフグだった。
トレブルにがっつり掛かっているので外すのに難儀したが何とか外して即リリース、再投入する。
そ、すぐにアタリからのフッキング。
さっきと全く同じ引きである。
上がってきたのはやはりフグ。
フグの入れ食いか…。多少ゲンナリするが三度急いで投入する。
と、また入れ食い。同じ引きである。
上がってきたのはまたまたフグ。
フグの入れ食いは初めて体験した。
船中でこんなことやってるのは僕だけなのでブレードが悪さをしているのは間違いないのだが、それだけ魚を寄せているのだとポジティブに考えてブレードジグの使用続行。
しかしその後はアタリも無く、僚船がジギングでサゴシを釣り上げたポイントまで行ってジギングを試したが船中誰もアタリなく、納竿の時間となった。
港への帰り道もサワラを探しながら。
遠くに僚船も見えるので広く探索しながら帰っているのだと思う。
しかし、ナブラはおろか鳥すらほとんどおらずひたすら気配のない海をクルージングしただけになってしまった。
港に到着し、船長と「サワラは居ない。」と結論を付け帰港。
皆で新しい船に乗船し、色々話を聞いて解散・帰宅した。
アオハタが白っぽいのは鱗を剥いでから写真を撮ったからで、特に異常な個体とかではないです。
勝敗
×
船中も僚船も決して結果良くない中、食べれる魚が2匹上がったので決して釣り負けたわけではないのだが。
本命のサワラにも会えないし、釣果も芳しくないので負け。
料理
シーフードカレー
美味しさ:★★★☆☆(もう一工夫で化けそう)
エラワタを抜いて3日間熟成させたイトヨリをアオハタをぶつ切りにして軽く炒め、炒めたタマネギと合わせて市販のカレールーでカレーにしてもらった。
野菜を少なくし、魚の味を生かしていく作戦。
マズくは無いが、魚の味がぼやけてしまって(カレーに負けてしまって)もったいなかった。
それ以上に骨が口に触り食べづらい。
子供受けは悪い。
三枚に卸すとかの工夫が必要そう。
反省
【〇】ネックストラップが素晴らしい
使って無い防水スマホにネックストラップを付けて持っていたのだが、すぐに写真が撮れてよいアイディアだった。
【〇】服装がドンピシャだった
- インナー(ヒートテック)上下
- 上:シェルジャケット
- 下:防水サロペット
でよくわからない格好だと思ったけど、いざ行ってみたらドンピシャだった。
春の間はこの格好で通したい。
【〇】胴の間はドテラに最適
ドテラ流しの時に胴の間にいる事ってあまりなかったのだが、今回胴の間でやってみたら竿をブレさせないように体を捌くのがとても楽だった。
タイラバなら釣り座の有利・不利もあまりないので、胴の間狙いは有りかもしれない。
【〇】ジグにブレードを付けた判断
結果的にはフグの入れ食いしか成果が無かったが、それだけ魚を寄せる事は出来ていた。
魚が寄るのなら、工夫次第で良い釣果に結び付けれる気がする。
ブレードやジグのサイズを見直してもう一度試してみたい。
【△】エサ釣りとルアー釣りのフッキング率の違い
明確にルアーの釣りの方がフッキング率が良い。
竿の長さや柔らかさ(エサ釣りの竿の方が長く柔らかい傾向がある)を考えると、エサ釣りはフッキングの力が弱いのかもしれない。
要検証。
【×】電動ジギングはスピードを色々試すべき
結局ほとんどの時間を最高速度で通してしまったのはもったいなかった。
サワラと言えば高速巻きという思い込みが原因。
Twitterを漁っていたら『シマノの電動リール16くらいの速度でサワラ』とかいうドストライクな情報を見かけたので、高速にこだわらず色々やってみないとダメ。
ついつい手で持ってやたら誘いを入れてしまうが、置き竿の方が釣果につながるかもしれない。
【×】電動ジギングでブレードジグを引いてみればよかった
普通のジグにブレードを付けて飛ばそうとするくらいなら、キャスティング用のブレードジグを潮に乗せて飛ばせばより遠くに飛ばせた気がする。
次は試してみる。
【×】タイラバヘッド減らす
一番重たいのがタイラバヘッドの箱なのだが、最近使うヘッドってTGスイッチばかりなのでこんなにいっぱいヘッド持って行かなくてよい気がしてきた。
要見直し。