【釣行】【料理】【反省】春の連戦1/5 大井川沖コマセマダイ⇒アマダイ五目リレー
2023年3月5日㈰
静岡県
大井川港 勝利丸にて
※釣行が続くため、反省と料理も同時にお送りします。
道具立て
タックル
1セット目(コマセマダイ)
- ?? インターライン マダイ 80-360(ダイワ)
- 20 ビーストマスター 2000EJ(シマノ)+ライン4号+リーダー18号フロロ
長ハリスのマダイ釣りは初めてだったので、以前いただいた3.6mのコマセマダイ竿を引っ張り出してみた。
海絶対荒れてるだろうし長い竿が良いという判断。
リールは電ジギ仕様でリーダー付きのまま。
2セット目(アマダイ五目)
- 03 リーディングX ユウイン 270M(ダイワ)
- 20 ビーストマスター 2000EJ(シマノ)+ライン4号
こちらも海が荒れてるだろうから長めの竿を選択。
リールは同じリールを転用。
本文に書くが、リーダーを切って使用した。
これ以外にキャスティングタックルとタイラバタックルを持ち込んでいたが、使用しなかった。
ルアー・仕掛け
コマセマダイ
- 6号フロロ6m+4号フロロ4m+マダイ針10号
- 形状記憶合金製天秤
- 青物バスター100号
指定は『4号10m』だったので、ネットで出てきたテーパー仕掛けを自作していった。
アマダイ五目
- 5号フロロ2m+針各種(丸セイゴ15号、マダイ10号等々)+飾り各種
- ステンレス製ストレート天秤
- オモリ100号⇒のち青物バスター100号
船長のアドバイスでオモリを途中からビシに変えた。
ロスト
- マダイ用テーパー仕掛け:8組
- アマダイ五目用仕掛け:3組
マダイ用テーパー仕掛けは4組+4号+針の先糸4組のロスト。ほとんど手前マツリ。
途中で足りなくなって縛った。
アマダイ五目仕掛けは、自分が気分転換で変えた以外はロスト無し。
いずれの仕掛けもハリス以外は回収して洗浄し、錆がひどくなければパーツは再利用するつもり。
釣果
- コマセマダイ:アジ1
- アマダイ五目:1
表紙の写真の2匹。
酷い結果でした。
当日の状況
実釣エリア:御前崎沖(水深30m)?、大井川沖(水深50m~100m)
とにかくナライの風(東の風)がひどく、大荒れだった。
どれくらい酷いかというと、他の港も含めほとんどの船が欠航しているレベル。
出港しているのは同じ港のもう一隻だけだった。
僕たち3人のうち1名は船酔いダウン。残り2人も陸に降りた時はヨロヨロだった。
アマダイ五目は船を流しながらの釣りだったのだが、風が強すぎて100号のオモリでもすぐに船の下に入っていってしまっていた。
潮色は普通の青色。
乗員は、右舷が自分たちグループ3人+1人、左舷が中乗りさん+1人+1人の計7名。
左舷の舳が僕の釣座だった。
釣行の様子
到着から出船まで
5時~6時
集合は5時半だったのだが、早めに着くと船長はすでに船で作業していてた。
挨拶がてら天気の話をすると「朝一は少し出ればマシになるはず。それから段々内側に戻ってくるから。」とのこと。
港にいてもビュービュー風が吹き付けてくるが作戦があるらしい。
とりあえず準備をしているとスグに親父たちもやってきて合流。
酔いに弱い奥さんはすでに不安そうな顔である。
手伝ってもらいながら準備を続ける。
最初にコマセマダイで使う『インターライン マダイ 80-360』は中通し式なので道糸を通すのに慣れず一苦労。
いつものルアーロッドは家で糸を通してきてしまうのだが、長い竿だから現場でいいやとしたのが裏目に出た。
しかもようやく道糸を通したと思ったら、リーダーと道糸の結び目が竿先の道糸出口に引っかかって出てこないのである。完全に想定外。
無理やり引っ張ていたら出てきたので良かったのだが、そんなことでもたついていたら同船者はみんな乗船して準備を済ませてしまっている。
焦る。
とにかく船に乗り込み、親父たちの準備は船長に手伝ってもらって準備を済ませていく。
わちゃわちゃしながら6時前には何とか準備完了。
時間を待って出船した。
大荒れ~ポイント到着
6時~6時半
港を出てすぐのところでもう大荒れである。
とてもじゃないが船外に居られない。ホウホウの体でキャビンに逃げこむ。
親父たちに「仰向けになってとにかく寝てた方が良い」とアドバイスをして転がっていてもらう。
船は何やら同じ場所をクルクル回っている。魚探か何かの不調だろうか?
そうこうしているうちに走り出したので僕もじっと遠くを見て酔わないように努める。
何回か体が宙を舞ったが流石大きい船なので安定はしている。
なんとかポイントまで酔わずに到着し、コマセマダイ開始となった。
コマセマダイ
6時半~9時
水深30mの海底まで落とし、ビシダナ(9メートル上)までコマセを撒きながら上げてきて待つ。
最初指定が水面からだと思いもたついたが、なんとかオヤジたちの面倒を見ながら体制を整えていく。
と、「反対側食ったよ!」と船長のコール。良い形のマダイが上がったっぽい。
未だ自分は釣りを始めていないので焦るのだが、オヤジたちが釣りを始められたのでようやく自分の準備を開始する。
竿が長い割に取り回しが良いのは、ガイドが無いから絡んだりしない中通しだからだろうか。シャクるのに力が必要だが、そんなに苦労する感じではない。
仕掛けを着底させ、底を切るくらいに少し巻いたあと15秒ほど待って仕掛けを馴染ませる。
そこから強めに2回シャクり、海底の方にコマセを置いてくるイメージでビシダナまで上げてくる。
上げるとエサが取られて上がってくるので、なるべく手返し良く投入を繰り返す。
オヤジたちの様子を見ると、奥さんが困っている様子。もう一度説明に行く。
一通り説明し、自分の釣り座に戻って釣りを再開していると『なんか釣れた〜!』との声が。
入れたばかりの仕掛けを巻き上げ、海に浸けたままヘルプに向かう。
交代して竿を巻いてみると確かに重い。が、生命感やマダイ特有の引きは感じられずただ重たいだけなのである。
ゴミか何かと思いながら上げてくると
42cm、1.5kgくらいだったらしい |
立派なイシダイだった。
磯の獲物とばかり思っていたがこんなとこで出会えるとは。魚屋以外で始めてみた。
お隣さんも喜び顔で「おめでとう!」とか言ってくれる。
迷惑かけてて怒ってないか内心不安だったのでそういう意味でも一安心。
針が唇をがっつり貫通していて簡単に外せない良い掛かり方。上手だ。
苦労してペンチで外し、次の投入まで対処して自分の釣り座に戻る。
仕掛けは5分位海に浸かっていただろうか。
とりあえずコマセを詰め替えて…、と思って竿をあおると妙に重たい。
誰かと絡んだか?と思ってあげてみると
いつの間にか掛かっていた。あごの下からエラの中に貫通していた。
食ったわけではなさそうだけど何だろう、回収した時のスレ掛かり?
何はともあれ貴重な釣果なので大事に〆てクーラーに入れた。
その後マダイの三段引きが一度あり、しっかり竿が入り込むのを待って合わせたが痛恨のバラしを食らいションボリ。
その後は、漁礁の上などいくつかポイントを回って親父は小さいヘダイを2枚ほど釣り上げ、奥さんは船酔いでダウンしたところで、
「時間なくなるからアマダイ行くか!」と船長の放送が入り、コマセマダイは終了となった。
移動中に大事故
流石に3.6mでアマダイやるのは大変なのでリールを付け替えてタックルを変える。
中通し竿から糸を抜こうと思ったら竿の先端なにやらひっかかる。見てみるとリーダーのノット部分であった。
出たんだから入らんもんか、と無理やり色々やってみるが入ってくる気配が無い。
道糸も竿先も痛めそうなので諦めてリーダーを切ることにした。
リーダーを切り、リールを巻いて道糸を巻きこんでいた時、3本継ぎの最先端の部分がポロリ、と落ちてそのまま海へ落ちて行ってしまった。
ホントに一瞬のことで何も対応できなかった。
タックルを海に落としたのは初めてのことである。
呆気にとられたが、茫然としていても仕方ない。
リールは落とさないように慎重に取り付け、天秤等も付けてアマダイタックルの準備を終えた。
アマダイ五目
9時半~12時
ポイントが変わり、水深50m位のところからアマダイ五目開始。
長めの竿にしたもののウネリが強すぎて竿先が全く安定しない。
なるべく手持ちにして、タイラバのように体で揺れを吸収するように竿を捌く。が、竿が長すぎてあまりうまくいかない。
更に僕たちの釣り座は風下だったのだが、風が強すぎて道糸がどんどん船の下に入り込んでいってしまう。
釣りづらいことこの上ない。
手返しを小まめに行い、道糸が入り込みすぎないように調整しつつエサもチェックする。
底から1m程の巻上だとエサに泥が付いてくる。風の強さ程、底潮は通ってない様子。
ひたすらトントン底を叩くがアタリはおろかエサ取りすら沸かない。キツイ。
この釣りを楽しみにしていた親父も「こんなに揺れちゃ底取りわかんないよ」と困っている。
釣れない以上に連れてきた親父がつまらないのは流石に辛いので、船長に「アタリもなんにもないよ~。」と言いに行くと、「反対側はちょくちょく当たってるぞ~。」と返ってきた。マジか。
「オモリをビシに変えて、中にコマセを詰めて出ないようにする。匂いで寄せるイメージでやってみて。」とアドバイスを貰ったので、親父にそれを伝え自分もオモリをビシに付け替え試してみる。
更に、持ってきたサンマ切身やホタルイカなども出して親父と色々やってみることに。
と、そのうち親父が「当たった。」と小さくヒットコール。
巻き上げてくると小さいながらも本命のアカアマダイである。
「ホタルイカで着底と同時に食って来た。」との事なので、僕もホタルイカに付け替え投入してみる。
と、数回入れなおしているうちに僕も着底と同時にヒット。
やはり小さいながらも本命のアカアマダイを釣り上げることができた。
ホタルイカが特エサか?とヒントを得てそのまま続けるが後が続かない。
風はますます強く、道糸が船底をこするぐらい入り込んでしまっている。
見える範囲では皆釣果は芳しくない様である。
一度大きめなアタリがあったがそれは巻上中にバレてしまい、それ以降僕はアタリを得る事も無かった。
親父はその後もアマダイを1匹、カサゴを1匹追加していたがやはり派手な釣果は無く、奥さんはキャビンから出てくることが無いまま、時間切れで終了となってしまった。
皆の釣果を見てみると
港に帰り、雑談がてらみんなの釣果を見てみる。
やはりみんな渋かったようだが、中乗りさんの釣果がずば抜けていて
2kgくらいのマダイ、オオニベ、イトヨリ、カイワリ、カサゴ、アマダイ等々…。
大きめのクーラー半分くらいの釣果でダントツだった。
やはりプロである。
こちらは3人ともくたくたに疲れてしまい、すぐに帰る気にならず港で休んでからのんびりな帰宅となった。
結果
重さをはかり忘れたが、多分
アジ:700g
アカアマダイ:200g
くらいだと思う。
胃の中は2匹ともからっぽだったが、アジは白子が立派に育ったいい個体だった。
ちなみに親父たちの釣果は
イシダイ1、アマダイ2、ヘダイ2、カサゴ1
やはり寂しい内容となってしまった。
僕より釣ってくれたのが救いである。
勝敗
×
惨敗もいいところである。
釣果も残念ながら、船酔いでダウンさせてしまったのが申し訳なかった。
冬の船釣りに釣れだすのはちょっと考えた方がよさそう。
竿をロストしたのも悲しい。
料理
アジの刺身
美味しさ:★★★★★(抜群に美味しい!是非また食べたい!!)
脂のノリがバツグンでそこらのアジとは一味違った。
これくらい脂が乗っていて大きい個体なら、数日寝かせても大丈夫だったかも。
アジのカマ焼き
美味しさ:★★★★★(抜群に美味しい!是非また食べたい!!)
脂の乗っている魚は焼き魚でも美味しい。
ジューシーに仕上がるので、熱々のうちに食べた方が絶対に美味しい。
アジの白子のホイル焼き
美味しさ:★★★★★(抜群に美味しい!是非また食べたい!!)
臭みが全くなく、味わいが濃厚。
ポン酢や醤油や塩で試したが、臭みがない分塩でシンプルに食べるのが一番美味しかった。
アマダイの塩焼き
美味しさ:★★★☆☆(普通かな?もう一工夫で化けそう)
鱗を残したままエラワタを抜き、全体と腹の中に塩を振って1時間寝かせ、水気をふき取って再度塩を振って焼き上げた。
皮の部分は味が良いが身は水分が多く味がぼやけてしまった。
塩を振って一晩くらい寝かさないと駄目だった気がする。
反省
【〇】船酔い耐性が付いてきた
相当な荒れ模様だったが、若干気持ち悪くはなりつつも最後まで潰れずに釣りをすることができた。
下手な釣りでも続けてりゃ成果がある物である。
今は
- 前日夜に酔い止め
- 当日出船前に酔い止め
- 酔い止めリストバンド着用
- なるべく頭を冷やすようにする
- なるべく腹6分目を保つ
と気を付けているが、酔い止めを一回減らす等できるかもしれない。
【〇】コマセ釣りの時にハリスが絡まなくなった
仕掛けが馴染むのをちゃんと待てるようになったのが良かったのだと思う。
以前はハリスぐちゃぐちゃで魚を釣るどころではなかったのだが、今回はハリスの絡みは手前マツリ以外無かった。
でも今書いてて思ったのだけど、1本針仕掛けだったからかもしれない。要検証。
【×】アマダイ五目ではハリスが絡んでしまっていた。
コマセは絡んでいなかったがアマダイ五目ではしょっちゅう絡んでしまっていた。
着底⇒すぐに誘い、ではなく、わずかに巻き上げて仕掛け馴染みを待ってから誘い始めるべきだった。
【×】明確なアタリがあっても掛けられない
明確なアタリが2回あって2回ともかけられなかった。
考えられるのは『食わせの間が足りてない』『フッキングの力が足りてない』の2点なので、次の課題である。
【×】コマセをしゃくり始めるタナは適切だったか
毎回底付近でコマセをしゃくって出していたが、付けエサと同調して無かった可能性が高い。
シャクリ始めのタナを大幅に変えるとタナボケするのでご法度だが、多少の微調整をするべきだったのかも。
【×】誘い方が分からない
アマダイもマダイも『ゆっくり上げてゆっくり下げる』。これは分かっているしやっているのだがまるで釣果に結びつかない。
完全に迷宮入りしている。
ついつい手で持ってやたら誘いを入れてしまうが、置き竿の方が釣果につながるかもしれない。
【×】18号リーダーはやめる
ノットの部分がレベルワインドこするし、竿に引っかかるしで太すぎて良くない。
少し号数を落とすべきだと思う。
【×】竿には家で全て糸を通してくる
港で通すのも船上で通すのも慌ててししまってよくない。
その上今回みたいにタックル海に落としたりしたら最悪である。
全て家で準備してくるのが吉である。
【×】人の面倒を見るときは荷物を減らす
エサの加工とかタイラバとか色々考えてたけどやる暇が無かった。
人の面倒を見るときはそばから離れられないし、作業量も増えるのだから色々やろうと考えない方が良かった。
まとめ
人を連れて行った釣行としては最悪だった。天気予報をみて中止を考えるべきだった。
イシダイが釣れてくれたのが救いだった。
しかも竿も1つ海に落とすし散々である。
コマセ、アマダイ五目はこれまでも釣果がパッとしないので練習と考察が必要。なんだけど、なかなか釣れないから考察のしようがなくて辛い。
場数が必要だよなあ。
餌釣りは奥が深いです。