【魚の研究】サワラ
サワラについて、釣るために調べた事や僕が感じたことをまとめたページ。
生態と特徴
1歳で50cm、2歳で70cm、3歳で80cmになるとの研究結果がある。最大で全長1.2m・体重12kg程度の記録がある。寿命は雄で6年、雌は8年とされる。
春~初夏が産卵期となる。
イワシなどの小魚の他、エビやイカなども胃袋から見つかる。
貪欲で、ルアーやジグなどに「居れば食う」と言われるほど反応が良い。
適正水温は12~24℃とされるが、それより暖かい海でも釣れることがある。
浮袋が無く、水深の素早い変更は苦手とされる。が、深場が苦手というわけではなく100m下からでも十分釣れる。
回遊速度は非常に早く、時速100kmを超えるとも言われる。
出世魚で『サゴシ』→『サワラ』と名を変える。
香川の県魚らしく、同県では放流も行っている。
(なんならそれが回遊して駿河湾とか東京湾で釣られてるんじゃないかと思う。)
西日本での評価が高く、特に岡山では重用されるとされている。
場所によって旬と言われる時期が違う。僕のフィールドの駿河湾では旬2月下旬~4月上旬で、味も実際最高である。
釣り方・注意点
オフショアジギングでも釣れるが、ショア・オフショア共にミノーのキャスティングが主流。浮袋が無いためか横に探る方が良いとされる。
職業漁師も「ひっぱり漁」などといってトローリングのような捕り方をする。
職業ではない、趣味のトローリングでも好ターゲットらしい。
ミノーでは探れないレンジを横に探りたいときは、メタルバイブレーションやブレードを付けたメタルジグで斜めに探ることが多い。
何を使っていても早巻きが良いとされる。
下や横から喰いあげてくるとされる。
速度はあるが強さは無いため1.5号のPEでも釣れないことはない。
リールもシマノの4000番XGで十分イケた。
ナブラの中に投げ込むと群れが沈んでチャンスが無くなる。キャスティングポイントは見極めたい。
歯が鋭く、切れるときはどんなに太いリーダーでも切られる。ワイヤーを使うと明らかに釣果が落ちるらしいので使ったことがない。
釣り上げたものは生かしておけないので、すぐに〆た方が良い。
前日が好調でも当日は釣れない。とか、午前中は駄目だったけど午後は爆釣。とか、とにかく気まぐれなので折れない心が必要。
ショア狙うなら内湾になっているようなところでも十分狙える。朝マズメよりも9時過ぎて水温が上がり始めた位が活性が高い。
駿河湾の釣りの動向
だいたい2月中旬からポツポツ釣れ始め、3月頭には開幕宣言、GW前までは波がありながらも釣れるというのがパターンだと思う。一番熱いのは3月下旬か。
以前からジギングの外道として釣れていたらしいが、ZEST号さんがサワラキャスティングとして始めたのは2018年ごろだったんじゃないだろうか。そこから徐々に火がついていき2021年に僕が始めた時、ZEST号は(平日も含めて)連日満員の盛況っぷりであった。
他の船も参入し始め2022年には他の船も連日満員、なんなら午後便も満員というすさまじい人気っぷりである。
ナブラを探して船を走らせ回って燃料を使わせる、実に船長泣かせの魚だと思う。
大体がサワラキャスティング+ジギング・タイラバのセットで、サワラを待つ間に他の釣りでお土産確保が定番となっている。が、時期的にお土産確保がまず容易ではない。
ジギングで釣れることもあるので、今から始める方が居られたら『キャスティング+ジギング』の方向で準備されていった方が出会える確率は上がると思う。
2021年は全体的に好調で船中70本超えという日にも立ち会ったことがある。
2022年は不調。2月中旬の開幕宣言に乗れたが不発。その後乗った船は全て不発で、それ以外の日の釣果を見ていても全体的に厳しかった。
釣った人はストイックにミノーを投げ倒して誘い出しか1チャンスをモノにできた感じ。
3月終盤にジギングでのパターンが確立したようだけど時すでに遅し、だった。
2023年も引き続き不調。僕も狙って幾度か乗船したが、一回もキャスティングのチャンスに恵まれなかった。
駿河湾で圧倒的釣果を誇り、人気でみんな使うから更に釣果が上乗せされるルアー。この色がイチオシです。
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食べ方
大きいものほど味が良いように感じる。
旬の、脂ののった物は何を置いても刺身か炙りである。指二本くらいの大きさに切って真ん中に切れ込みを入れ、ニンニクすりおろしかニンニクスライスを挟んで醤油かポン酢で食べるのが好き。
3日程度熟成させたものは、大げさじゃなくあらゆる魚の中で一番美味しいと思っている。
新鮮なものほど塩焼きでも美味しい。
アラからは乳白色のいい出汁がでるので、食べなくても捨てないで使ってみてほしい。
胃袋も食べれる。洗って開いて湯がいてポン酢でどうぞ。
思い出
初めて釣ったのは2021年の正月に、蒲原海岸の潮だまり(というのだろうか、流れが最終的に集まっているところ)でヒラメ狙いのシンキングミノーで当たったサゴシである。
50cmくらいで脂ものっていなかったが、炙りは風味があって美味しかった記憶がある。
同じ年の冬に初めてのオフショアキャスティングでサワラに行くようになったのだが、2回目の釣行で爆当たりしてしまい以降サワラの虜になる。この時のサワラは旨くて感動ものだった。
2022年は正月のセールからクーラー・リール・ルアー・〆め道具等々とにかく買い込んで万全の準備で挑んだが釣果ゼロ。船長にお願いして譲ってもらってようやく1匹食べることができたという情けない有様だった。
この年はジギングが良かった。来年はジギングの準備もして挑もう。
2023年はついに相模湾でも始まりそうな予感。