金州に初挑戦する時のハードルと乗り越え方を考えてみた。
金州 初挑戦
360°水平線ってなかなか味わえない

そもそも金州って?

金洲は、御前崎の南南東約20マイル(36キロメートル)に位置するポイントです。
海上から見るぶんには何の変哲も無い金洲ですが、実は海中は水深が3000m以深から50m程の浅瀬まで急にせり上がった瀬です。
黒潮の影響をダイレクトに受ける海の恵みの宝庫と言えるエリアです。

金洲は、昔からシマアジ、カンパチ、ヒラマサの青物御三家を始め、ヒメダイ、ウメイロ、アオダイなど高級魚の宝庫として知られ、最近は早い時季からカツオやキハダが釣れることでも人気となっています。

金洲は毎年4月1日に解禁となり、6月頃本格シーズンを迎えます。金洲解禁は青物、根魚などを狙って出船し、4月1日解禁から11月30日禁漁です。
↑AI概要ぐぅ優秀

『身近な遠征エリア』と言う感じで、大きい魚・美味しい魚・近海では釣れない魚が釣れる。
根強いファンが多く、解禁日はある種のお祭りと言っても過言ではない。
『1kgくらいのカンパチ入れ食い』とか『10kg近いシマアジGET』とかヤベー話が多いエリアである。

実は安定とは程遠く、「前日好調だったのに今日はダメだね~」というパターンが多い魔のエリアでもある。
僕も解禁日にコマセ五目で撃沈した苦い思い出が…。


そそのかしているのは私です

なんでそんな事考え始めたかと言うと連れて行きたい身近な人が何人かいるから。

遠征釣りの醍醐味を味わってもらいたいし沢山釣って楽しんでほしい。
なんなら親父を連れて行って船代おごってもらいたい。
遠征するから釣れるかってのは別の問題なのだけど…。

これまでも「釣りに行きたいから段どって欲しい。」っていう話のたびに金州は提案してきたのだが、イマイチ乗ってきてくれなかった。
だがしかし、慣れちゃえば県外遠征するよりよっぽど身近な釣行になるし『できる釣りとターゲットの幅が広がる』ので絶対にオフショア人生楽しくなると思う。

なので沼に浸かってもらう為に『どんなハードルがあるか』『乗り越え方』を考えてみた。


何となく感じる敷居の高さ

この気持ちの問題が最大のハードルでは無いだろうか。
  • 「自分にはまだ早いのでは」
  • 「他の常連や船長に怒られそう」
  • 「何準備すればいいか分からないし」etc…
色々心配事が出てきそうである。漠然とした不安というのだろうか。

解決策

自分の身近な、信用できる経験者に色々聞いてみるのが近道だと思う。
職場の先輩、釣具屋の店員さん、通っている遊漁船が金州釣行しているようなら船長に聞いくのも良いだろう。とにかく、自分が納得できる方から話を聞く。

もっと良いのは知っている人と一緒に行く事。
上手くすれば聞いてみた人が連れて行ってくれるかもしれない。
知っている人と一緒というだけで大分気持ちが楽になるので相談してみてはどうだろうか。


ポイントが遠い

長時間船に乗ってて辛くなっちゃう問題。
行きも辛いが、帰港が遅くなる分帰ってからが辛くなる。
あと『朝が早い』もコレに含まれるだろうか。

清水港から行ったときは25時(午前1時)集合っていうパターンもあった。
船に5時間くらい乗ってる、って考えると確かに敬遠しちゃうかも。
この時は帰港が15時、帰宅が16時。片付けてさばいて、寝れたの23時くらいだった。

解決策

御前崎港が金州の最寄りになるので、御前崎港の遊漁船に乗れば1時間半とかでポイントに到着する。近い分帰港も早い。
数年前にお願いした船は4時半集合5時出船だった(荒れて結局乗れなかったが)。
御前崎港は遊漁船の数も多いしルアー船もエサ船も選べるので御前崎港の船を選ぶと楽。

「御前崎港自体が遠い」とか「馴染みの遊漁船が御前崎港に無い」パターンの場合は、寝れる船を選ぶとだいぶ楽。
大きい船や遠征を売りにしている船ならベッドや寝れる空間を確保してくれているので、行きも帰りもゆっくり眠れる。特に帰りは疲れているので僕はいつも爆睡している。
帰港までぐっすり寝ちゃえば帰ってからの片付けまで意外とやれる。

ちなみに、慣れてくればそんなに大きくない船でも(そこら辺に転がって)寝ながら移動できる。自分も含めてお客さんが転がってる風景はなかなか楽しいです。


荒れてて酔いそう

『沖って荒れるんじゃないの?』という漠然としたイメージあるんじゃなかろうか。
イメージと言うか事実なのだが。

だがなにも年中大荒れ、船酔い続出と言うほどヤバくはない。
僕も何回か鏡のようにベタ凪の日に当たった事がある。

解決策

確実な解決って難しいのだが、まずは酔い止めを服用する事。経験上アネロンが最強。

正式な飲み方では無いのだけど、僕は夜寝る前に1錠と出港前に1錠飲んでダウン知らずである(軽く気持ち悪くなるけど)。
※おススメではありません、自己責任で!

後は荒れない時期を選ぶという方法。4月の解禁直後は荒れてるが、真夏頃は凪の日が多いイメージである。
真夏は暑すぎて心配なので、6月の暑くなる前がベターだろうか。


できる釣り物あるの?

金州の釣りって『特殊』とか『ハードで手に負え無さそう』と言われたことがある。
事実、近海よりターゲットが大型化したり潮流が強くなったりするので、ハードになる面は間違いなくある。

しかし、特殊かどうかという視点で考えると、金州の主な釣法は
  • コマセ(五目、カツオ)
  • 泳がせ
  • ジギング
  • タイラバ
あたりなので警戒するほど特殊じゃない。

解決策

間違いなく一押しはコマセ五目である。もう初心者には良いことしかないと思っている。

  • 他の釣りはターゲットが大型化する分、強い道具と(取り込むための)テクニックが必要になるが、コマセ五目はそれほどシビアなテクニックが必要にならない。
  • 100号オモリが背負える竿と道糸4号が300m入るリールさえあれば対応できるし、レンタルを備えている船が多い。
  • 発展していけばカツオやキハダマグロも狙える釣り方なのでコマセだけでも年中楽しめる。
  • 他の釣りよりボウズの確率も低いし、何より釣れる魚が美味しいのが嬉しい。
初めての遠征にはうってつけじゃなかろうか。

近海に比べ道具が強くなるのでハードになるのは否めないが、他の釣法より間違いなく負担は低い。

絶対にオススメである。


費用が掛かる

これはもうぐうの音も出ない正論なのだけど、ちょっとでも対策を考えてみることにする。

まず遠くに行く分、船代が間違いなく高い。

道具も新しく誂えるならそれなりに掛かるし、ルアーを集めだすと青天井でヤバい。

ここらへんをどうにかしないといくら説得しても初挑戦はしてくれなかろう。どうしよう。

解決策

まず、間違いなく費用が掛かるだけの価値があるのは保障する。
開放感や非日常感、釣れる魚の価値(味や大きさ色んな意味で)は絶対に近海と違う。

ただ、渋る人にそういう説明しても響かないので現実的な話をしないといけない。

船代はポイントに近くなるほど安くなるので、やはり御前崎港から出港するのが1番リーズナブルになる。
車代との兼ね合いもあるので難しいところではあるが。

道具に掛ける費用はレンタルタックルで抑えることができる。
また、ルアー買うより仕掛け買うほうが圧倒的に安いので、そういった意味でもコマセ五目がオススメ。


まとめ

『6月ぐらいの凪が良いタイミングに酔い止めを飲み』 『御前崎港から』 『金州コマセ五目で』 『道具を借り』 『経験者と一緒に』 初挑戦するのが最適解、と言うのが今回の結論である。

つらつら考えてみたが当たっているだろうか、効果は未知である。
近いうち身近な何人かに試してみようかと思う。

そもそも現在(24年4月上旬)現在、僕自身が一回も行けていない。
金州、行きたいなぁ。