(僕の中で)盛り上がっているトンジギ。
せっかくなのでノットにもこだわってみました。

トンジギ ノット

多分トンボ相手ならそんなこだわる必要ないと思うのである。
キハダの交通事故さえなければ。

そもそもリールのドラグ値は頑張っても8kg程度なのだから、ノットが弱くて70%くらいの強度しか出ていなかったとしても理論上は大丈夫なはず。

でもまぁ何が起こるか分からないし、自信の無いままシャクリ続けるのも精神的にツラいので色々調べてやってみた。

本線とリーダーの結束

今まで結束部分でブレイクしたことは無いからイケそうな気もするのだが、色々調べていたらPRノットインフィニティというノットを見つけてしまった。

そもそもノット部が弱くなる原因としては
  • リーダーがキンク(撚れや折れ)して強度が落ちる
  • PEがキンクして強度が落ちる
  • 巻き付け回数が足りていない
  • 焼きコブが本線を痛めている
  • ハーフヒッチが本線を痛めている
  • PEが局所的に潰れて強度が落ちる
  • 巻きが緩く、内部で動いて摩擦熱で切れる
辺りが原因らしい。

このPRノットインフィニティは本線をアシストラインで保護しながらノットを組むことで赤字の3点を解決して強度を出す、という物らしい。

元ネタの紹介動画

元ネタはコチラの動画。
大変分かりやすい動画なので見ながらやれば出来るはず。

『極限まで破断強度を高めたい上級者に試していただきたいノット』と言われていて僕にはやりすぎな雰囲気なのだがまあいいや。ノット分が強くて困ることは無いはず。

この動画で勉強しながら実際に組んでみた。

材料と道具

テスト用に組んだのは
本線:ダイワ UVF ソルティガデュラセンサー8+Si2 3号 400m
リーダー:サンライン ソルティメイト システムショックリーダーナイロン 80lb
アシストライン:Y・G・K エックスブレイド スクラム16 アシストライン 6号
である。





必要な道具は
トンジギ ノット PRノットインフィニティ
ハサミ、定規(この時は工作マットで代用)、裁縫針、油性マジック、テープ、要らないPEライン(1号~2号くらい)と言ったところ。
裁縫針は百均にあるようなもので問題ない。

あとはPRノットに必須なボビンワインダーである。


下準備

アシストラインを必要な長さに切って印を付けておく。
トンジギ ノット PRノットインフィニティ
ここの長さは自分のPRノット完成の長さで変わるのだが、とりあえず動画で言われていた9cmと10cmにしておいた。この長さだと大分長く感じる。

トンジギ ノット PRノットインフィニティ
切るのは印の倍の20cm。ここが長くても切って捨てる分が多くなるだけなので、不安なら長めに取っておいた方が良い。

要らないPEラインを輪っかに縛り、裁縫針に通す。
トンジギ ノット PRノットインフィニティ

裁縫針をアシストラインに通していく。
先っぽ刺してモニョモニョやってればそのうち真っすぐ入っていく。
トンジギ ノット PRノットインフィニティ

トンジギ ノット PRノットインフィニティ

トンジギ ノット PRノットインフィニティ
針を抜くのは10cmの印をつけたところ。

針が抜けたらラインを通して
トンジギ ノット PRノットインフィニティ

トンジギ ノット PRノットインフィニティ
これが完成形。
分かりずらいが、輪っかにした要らないPEラインが0cm~10cmの所を一直線に通っている状態と言えば伝わるだろうか。

※追記
結び目が0cm側にあると後の行程に響くので、輪っかのPEラインの前後が逆の方が良い。 ←勘違いですすいません

トンジギ ノット PRノットインフィニティ
これを何組か作ってまとめておく。

実はこの工程、まるまる省略できるのだが船の上でやれるように作っておいた。

実践

ここまで来たらいよいよ実践である。

輪っかのPEラインを利用してアシストライン内に本線を通す。
0cmがリール側、10cmがボビン側である。
すいません逆でした。
スクラムの0cmがボビン側、10cmがリール側になります。
写真差し替えました。
トンジギ ノット PRノットインフィニティ

リーダーを平行に置く。
トンジギ ノット PRノットインフィニティ

9cmの印から0cmの手前までリーダーに巻きつけていく。
PRラインの往路(行き)はザックリで構わない。
トンジギ ノット PRノットインフィニティ

普通にPRノットをやっていく。
折り返すときに、リーダーに直接PEラインが当たらない様、アシストラインの上で折り返すようにする。
トンジギ ノット PRノットインフィニティ

9cmの印のところまで密に巻いていく。
トンジギ ノット PRノットインフィニティ

9cmのところまで来たらハーフヒッチ。回数はお好みで。
トンジギ ノット PRノットインフィニティ

適当にハーフヒッチをしたらリーダーを切り焼コブを作る。
トンジギ ノット PRノットインフィニティ

10cmの印の手前まで再度ハーフヒッチ。
トンジギ ノット PRノットインフィニティ

最後にエンドノットを締めて完成。
エンドノットも、PE本線に直接かからないように注意。
トンジギ ノット PRノットインフィニティ

とにかくポイントはノットしているPEラインが直接本線に触れないようにしてやることだと思う。


リーダーと接続具の結束

お次はリーダーとソリッドリングの結束である。

以前ノットの付け根部で切れたのでだいぶ真剣に調べていたらジギング魂さんの記事で興味深い記事を見つけた。
どうやらある程度の太さ(70lb=20号)以上になるとイモムシノットでは強度が安定しないようである。

やたら編み込めば大丈夫らしいが僕は自分の腕を信用していない。
多分綺麗に密に編み込めなくて依然と同じようにノット部破断を引き起こす自信がある。

パロマ―ノットとか他のノットにすることも考えたが、同じくジギング魂さんの記事の中で

上記リンクに大変丁寧に説明されているのだが、忘備録も兼ねてこちらのノットも記録しておく。

材料と道具

材料はジギング魂公式ストアで売っている『最強チューブノット用強化チューブ』だけである。

トンジギ ノット 最強チューブノット
メーター単位での販売なので、サイトでおススメされているように20cmずつに切って保管してある。

トンジギ ノット 最強チューブノット
サワラキャスティング用に買った『ライト』とジギング用に買った『ヘビー』があるが、今回は『ヘビー』の方を使用した。

道具は以下。
トンジギ ノット 最強チューブノット
ハサミ、プライヤー、締め具といった感じ。
特に、やはりジギング魂さんの商品なのだが『アシストフック自作用 締め込みツール』(一番左)は締め込みにとても重宝しているのでおススメです。

実践

リーダーをチューブに通していく。
トンジギ ノット 最強チューブノット

ソリッドリングの上から端を入れる。
トンジギ ノット 最強チューブノット

重ならないようにもう一回端を上から入れ
トンジギ ノット 最強チューブノット

本線の上を交差するように逃がし、出来た輪二つに通るように端を通す。
トンジギ ノット 最強チューブノット

この形になれば成功。
トンジギ ノット 最強チューブノット

締め込みに少しコツが必要。
一気に締め込もうとすると滑って摩擦熱でリーダーを痛めてしまう。
徐々にやっていくのが良い。
トンジギ ノット 最強チューブノット

本線とソリッドリングを引っ張って締め、
トンジギ ノット 最強チューブノット

ある程度締まったら端糸を締め込んでいく。
トンジギ ノット 最強チューブノット
これを何回か繰り返しているとしっかり締め込めるので、

締め込めたら端糸を切る。
しっかり締め込む前に切ってしまうとすっぽ抜けの原因なので注意。
トンジギ ノット 最強チューブノット

完成である。
トンジギ ノット 最強チューブノット


実験したら

ノットが組めたところで破断試験をしてみた。…のだが、全く破断しなかった。

使用したPEラインのカタログスペックは49lb=22kgなのだが、20kgを超えても切れる気配がない。
トンジギ PRノットインフィニティ 最強チューブノット 破断試験
しまいには秤がミシミシ言い出す始末である。

それでも無理やり引っ張っていたら本線のど真ん中、ノットの関係ないとこでバッツリ切れた。
いきなり負荷が抜けたので秤の数値はロックしなかったのだが、直前の数値は23kgを超えていた。

これ以上やるのはこの秤では無理そうだし、強度は100%以上出ていたので1回で破断試験はやめてしまった。

最初にも書いたが、リールのドラグ値は8kgとかなので必要十分の強度は有るはずである。
あとは実戦で試すのみ。