【釣行】金州 ジギング
2023年6月10日㈯
焼津小川港 松栄丸にて
そのうち金州に着き、チラホラ船団もできていたがその横を通り過ぎて進んでいく。
たまに釣れるが誤差みたいなもんである。
大きさだけなら7kg超のカンパチの経験があるのだが、その時はビーストマスター6000番のレンタルで電動ファイトだったのでこんなに必死な戦いでは無かった。
内臓脂肪タップリだったけど胃の中は空っぽだった。
こいつも胃の中身は空っぽ。
焼津小川港 松栄丸にて
頂いた動画からトリミングさせていただきました。 走ってる船ってカッコいい。 |
道具立て
カツオキャスティング
- 05 SSD オフショアキャスト 70M(テイルウォーク)
- 21 ツインパワーSW 6000XG(シマノ)+〈ライン〉2号300m+〈リーダー〉ナイロン40lb1ヒロ
カツオナブラが連日沸いていたので船長が持ち込みをおススメしてくれた。
サワラに使っているものをそのまま流用。
(腕が悪いので)少しでも飛距離を稼ぐために2号を使用。キハダが掛かったら祈る割切りスタイル。
一応新品のラインに巻き替えた。
ジギング
- 21 スローバンプSSD 633/FSL(テイルウォーク)
- 19 オシアジガー Fカスタム 2000NRHG(シマノ)+〈ライン〉3号300m+〈リーダー〉ナイロン60lb3ヒロ
ジギングメインタックル。
この3番ロッドと新しく買った4番ロッドとどっちにするか悩んで、『ライン4号に巻替えなかった』+『電ジギが4番で被る』のでいつもの3番にした。
電動ジギング
- 21 ジグフォースSSD C634 SPEC-E(テイルウォーク)
- 20 ビーストマスター 2000EJ(シマノ)+〈ライン〉4号350m+〈リーダー〉ナイロン60lb5ヒロ
イカベイトリグ用に持ち込んだ。
使用ルアー・仕掛け
キャスティング
- シマノ:オシア 別注平政 130F
- ダイワ:TGベイト 30g~60g
- ジャッカル:ラスパティーン 15g~20g
フックはおススメされた『シャウト!:ジャコフック』、『がまかつ:ヴァーティカルリミット』。
他にもプラグをいくつか持ち込んだが使ったのはこれだけ。
ジギング
- ジャッカル:バンブルズジグ セミロング 150g~400g
- メジャークラフト:ジグパラバーチカル ロングスロー 150g~400g
- シマノ:オシア EJスピード 230g
- ダイワ TGベイト 120g~180g
フックは純正の物をサイズ見ながら適当にセッティング。
バンブルズセミロングの320gと400gはトンジギSP仕様。
しゃくれないことは無かったが400g超は流石にかったるい。
- 自家製イカベイトリグ
ロスト
- バンブルズジグ セミロング 200g
- 自家製イカベイトリグ
バンブルズは根がかり。
イカベイトリグはサメカッター。
イカベイトリグは第一投で持ってかれた…。
釣果
サバ6、ハガツオ2、ヒレナガカンパチ1
サバ1本はクーラーの中で氷に埋まっていたのを翌日発見した。
ハガツオ1本はお世話を掛けたお隣さんに持って行っていただいた。
当日の状況
海況
釣行時間:3時半〜14時半(実釣は6時45分〜12時)
天候:曇
水温:21.5℃(現地での実測)
例年の平均水温:不明
実釣エリア:金州(水深:60m~120m)
風:吹いていたが数字ほどは強くない印象。段々落ちてきて昼前にはほぼ無風。
水色:ウーレ水色計13。外洋で滅多に見ない濁り潮
水温が一気に3℃ほど下がってしまった。
今まで見られたカツオのナブラがどこかに行ってしまった様子。
潮流は朝一で2.6ノット。一日通してそれほど強くはならなかった。
底潮も比較的素直だったと思う。
ベイトの反応は一日を通して無し。
鳥山も無し。
道中はうねり大きく、体が浮くような大きなうねり。
酔って吐いている方も何人かいた。
金州自体はいつもより凪が良かったように思うが、ベタ凪では無かった。
先週は台風による記録的な豪雨。
この前日も強めの雨で、当日も3時くらいに若干の雨。
上記の雨のせいか、金州でも道中でも流木などのゴミが見られた。
乗員は僕+1+1+1+3。
ほとんど常連さんか、ジギングの手練れの方。
(場所が場所なので当たり前っちゃ当たり前だが。)
釣座は全員右舷で僕は前から2番目だった。
途中で左舷も開放され、それからは舳に立ったり左舷に移ったり自由にやらせてもらった。
松栄丸の前から2番目、丁度段差に当たって非常にやりづらいので覚えておきたい。
同船者・他船の状況
同船者の釣果は
ハガツオ、キメジ、メダイ(10kg近い?)、サバ、ブリ、ヒメダイ、イサキ(40cmくらい)、ヒラソウダ等々。
バラシはマダイやデカいサメ(30kgはあったんじゃないかとのこと)など。
入れ食いというほどでは無いが、終日ポツポツ誰かが当たっていた。
他船は、見える範囲では10隻程度。
コマセ船、ジギング船、タイラバ船幅広くいた。
釣果情報を漁ったところ、キャスティングの釣果は無く
- コマセ:イサキ(好調)、ウメイロ、ムロアジ、サバ、ソウダガツオ、ウマヅラハギ、ハチビキ、シマアジ
- ジギング・タイラバ:マダイ、サバ、カツオ、ハガツオ、メイチダイ、ワラサ、カンパチ
などだった。
ちなみに、松栄丸は僚船の中でダントツで釣果が良かった様。
当日の様子
起床⇒出船
12時半~3時半
私用でバタバタしていて寝たのが10時過ぎくらい。
12時半に起きて着替え・準備をこなし1時過ぎに出発する。
眠い・・・。
途中コンビニに寄ったり、清水のバイパス工事に一瞬時間を取られたりしたが2時半前には焼津小川港に到着。
すでに数人お待ちしていた。
荷物を出して着替え・積荷の準備を進める。
若干雨が降ってきて嫌だったがここまで来てそんなこと言っていてもしょうがない。
諦めて濡れながら準備を進める。
じきに船長が来て船の立ち上げ。
釣座のくじ引きをし、それが済んだらドンドン荷物を積み込んでいく。
常連さんが荷物置きを仕切ってくれ、みんなが並ぶ右舷側が荷物にアクセスしやすいよう配置してくれた。
慣れている方がいるとこういう細かいところからとても心強い。
荷物も準備でき定刻になったが出船しない。
どうも一人遅刻者が出た模様。
皆で待っているとそのうちいらっしゃった。と思ったらまたいなくなり、すぐに戻ってきた。
コンビニに行かれてたっぽい。
その手には飲み物とお菓子が。お詫びの差し入れを頂いてしまった。
ありがたく受け取り出船。
予定より30分遅れての出発となった。
就寝⇒金州到着⇒釣り開始
3時半~6時半~7時前
しばらくは船尾で常連さんたちの話を聞いていたがどうにも眠たい。
船長が船室を片付けてくれたので、少ないスペースだが入らせてもらって仮眠をとる。
2人で割といっぱい。詰め込んで3人といったくらいのスペースだろうか。
オッサン3人は覚悟が無いと厳しいかも。
どうも船室はエンジンの真上にあるらしく床暖房並みに床が暖かい。
割と薄着だったけど汗ばんでしまった。これ、冬だったら気持ちよく爆睡できそう。
1時間半ぐらいは本気で寝ていたのだけど、そのうち揺れが激しくなり体が跳ねるようになって起きてしまった。
意地汚く踏ん張って寝ていたがやはり寝られず。
オシッコしたくなったので諦めて外に出る。
既に夜は明けており、遠くにチラホラ船の姿も見える。
この写真に船は居ませんが |
釣り開始の時間は過ぎているのだが、どうも反応が何も見当たらないようで探してくれている。
そのまま金州エリアの南端まで行くが良い反応は無い感じ。
潮の状況も分からないのでとりあえず
釣り開始となった。
ファーストヒットはサバ、からの根がかり
7時~7時半
水深は70mくらい。
とりあえず底まで…、とか考えたのだが40mくらいでストップして底まで落ちない。
お隣さんも同じくらいでストップした様子。
そしてビクンビクンと僕でもわかる細かい振動。
上げてくると案の定
サバである。しかもスゲーデカい。前腕くらいの太さがあるんじゃなかろうか。
お隣さんも負けず劣らずの大きなサバ。このサバ(達)が船中ファーストヒットとなった。
その後も船中ポツリ、ポツリとサバが上がってくる。
その合間にヒメダイやらマダイやらが顔を出す、といった感じ。
僕も2、3本とサバを追加していく。
だがお隣の常連さんと話しながら色々試してみてもパターンが良く分からない。
なんならジグを止めてた方がサバが食ってきたりする。
他の良い魚を釣るべく中層で止めたり底まで落としたりとしていたが、底まで落とした時にがっつり根がかりさせてしまった。
どうにも外せずラインも引っ張ってみるが切れない。
3号ライン+60lbって予想以上の強度で、人力ではおいそれと切れないのである。
もたもたやっているとラインがどんどん後ろに流されて行ってしまい他の方々にご迷惑をかけてしまう。
見かねたお隣さんがラインブレーカーで引っ張ってくださった。
高切れして60mくらい無くなってしまったがこれはもうしょうがない。
ジグもここでロストした。
リーダー縛りなおして迷走へ
7時半~9時
すぐにリーダーを縛りなおす。
船上でPRノットやったのこれが初めてであるが、無事に結ぶことができた。
強度に不安があるのだがもうしょうがない。
だって確かめるわけにいかないし、いつまでもこんなことやってたら釣りにならない。
相変わらずパターンがつかめないままなので色々なジグを色々な方法でシャクって情報共有していく。
たまに釣れるが誤差みたいなもんである。
船中はイサキやらハガツオやらキメジやらが見られている(バラしたものもいるが)。
周りがボチボチ釣っている中、自分はサバだけという状況は精神衛生上よろしくない。
段々焦ってきたので、イカベイトリグを投入してみることにした。
瞬殺のイカベイト
9時~9時半
電動ジギングタックルに持ち替えイカベイトリグをセットする。
リーダーの所に六角オモリの60号を付け、さながらビンビンスイッチのような形で投入する。
イメージはタイラバなので、『底を取る』⇒『一定の速度(電動巻上)で巻く』⇒『水深の半分くらいでまた落として底を取る』を繰り返し、反応無いので弱めにシャクって『イカがふよふよ泳いでいる姿』を演出してみたりした。
しばらく巻いていたがいきなりフッと軽くなる。
凄い嫌な予感がして巻き上げるとイカベイトが付いていない、ロストである。
写真も撮ってないないのに・・・。
中層だったので根がかりではない。
リーダーもスッパリ切れているので犯人は魚で間違いない。何者なのかはわからないけど。
などとやっていたら左舷側に移動した舳の方が大きなヒット。
ロッドが海面に刺さっている、皆回収して見守る。
慣れている方の様で、出されたり巻いたりしながら徐々に距離を詰めていく。
船長に『ギャフ!』と言われたが最初さっぱりわからずアタフタしてしまった。
他の方に渡されギャフを構える。
10分くらいやりあっていただろうか。
上がってきたのは灰色の巨体、サメである。
一同に流れる『なーんだ』の空気。しかしジグはがっつりサメに掛かりっぱなしである。
ギャフ掛けをどうすればいいか迷っているとそのタイミングでリーダー切れ。
灰色の巨体はジグを連れて潜っていってしまった。
タイミング的に僕のイカベイトもこいつにやられたのであろう。
罪作りなサメであった。
ただ巻きでカンパチ
9時半~10時半
電動ジギングタックルを置き、再び3号タックルを手にする。
相変わらずどうやって魚を釣ればいいかは分からないままである。
イシグロの店員さんのアドバイスを思い出し、『10m巻上げ』⇒『びよーんと大きくジャークしフォールでアピール』をベースに、巻上げ長を短くしたりフォールを調整したりとやってみるがこれも不発。
なんならさっきまで釣れていたサバも釣れない。
辛い。
少ない知識の引き出しと道具箱を漁り他にできる事を探す。
今だ使っていないオシア EJスピード230gが目についたのでただ巻きを試してみることにする。
もうしゃくることは考えず、ただ落として巻くだけである。
巻く速度を変えたり、軽く煽りながら巻いて不規則さを演出してみたり、巻き始める水深を変えてみたり色々やってみる。
と、水深100mほどのポイントで70mの所からただ巻きを開始した時、60mの位置でガツンと強烈なヒット。
掛け値なしにこれまで体験したどの魚より強烈なアタリである。
勢いよく出るドラグ、上げられないロッド、パニくる頭、そして震える膝。
どうすりゃいいかわっかんないのであるが、とにかく巻かなきゃ釣れないので頑張って巻いていく。
船中はみなジグを上げ見守りモードに入っている。プレッシャー半端ない。
舳の高いところでやっていたのでお隣の常連さんに手伝ってもらい(ベルトを持っててくれた)低いところに降りる。
キャスティングレールが無い分低いところの方が戦いやすい。安定して立っていられるし。
ロッドがフルソリッドなので曲げて戦えるのだが、ロッドが上げられないのでブチ曲げの体勢が作れない。
完全に経験不足である。
図らずもストレートポンピングで戦っていく。
周りのベテランさんたちは「そんなに大きく無さそうだね。」とか余裕な会話をしているがどこが余裕なんだろうか。
時折5mくらい一気にラインが出されたりしてやたらビビる。
さっき縛ったノット部の強度も心配で仕方ない。
それでも巻いてくればいずれは魚が近づいてくるものである。
うっすらと見えてきたその魚体は、僕でもわかるカンパチのそれであった。
結局10分ちかくかかっただろうか。
常連さんが危なげなくネットイン。無事にゲームセットを迎えた。
テンパっててジグ付きの写真撮り忘れた |
間違いなく僕史上最強の魚であった。
釣り上げた時は放心状態だわ足と手は震えてるわで茫然としていたのだが、見かねて常連さんが魚の処理まで手伝ってくださった。
血抜き、脳締め、水冷までほとんど面倒を見てくれた |
本当にこの方には頭が上がらない。
僕はうわごとのように「皆さん、ありがとうございました。」などと言っていて若干白けた雰囲気にさせていた気もするがだってしょうがない、初めてだったんだもん。
このように、経験値不足をモロに露呈しながらこの日最大の獲物を僕は釣り上げた。
ちなみに写真でもわかる通りヒレナガカンパチでした。
リンク
次の獲物はハガツオ
10時半~11時半
中層ただ巻きに味をしめ二匹目のドジョウ、というかカンパチを狙う。
先ほどのカンパチを皮切りに、キメジやハガツオなどいい魚がボチボチみられるようになってきた。活性が上がってきたのだろうか。
だが、ただ巻きはこの後成果を上げることが無く、再びパターン探しの旅が始まる。
400gを超えるとしゃくるのがかったるい上にロッドが完全に負けてしまう。
そもそも300gMAXのロッドなので当たり前なのだが。
なるべくシルエットを大きく、かつしゃくれるギリギリの重さということで落ち着いたのがバンブルズジグ セミロング トンジギSP320gだった。
とりあえず落として着底させ、ゆっくり目のワンピッチで底から水面下10mくらいまでジックリ探っていく。
アタリ棚の検討も付かないのでとにかく広く広く探るしかない。
もどかしいが根気の勝負である。
ひたすら落としてしゃくって…を繰り返していた時、水深80mくらいのポイントで着底と同時に派手なヒットを貰った。
先ほどのカンパチで経験があるのでそうはテンパらなかったが今回も重たい。
再びお隣さんのサポートを貰って階段下に降りファイトを続ける。
下に下に引っ張るのだが感じがカンパチっぽくない。ドラグもでるが派手さは無い感じである。
さっぱり見当がつかないまま上がってきたのは
ハガツオ、しかもダブルであった。
こんな上物が着底と同時に釣れたのも驚きだが、ダブルというのがなにより嬉しい。
船長も「映える写真をありがとうございます~。」とか言いながら喜んで写真を撮ってくれた。
実は僕、ハガツオを食べた事が無かったのだが聞いたところによると相当美味しいらしい。
先ほどから面倒見てくださっているお隣さん(このハガツオもタモ入れしてくれた)に、お礼を込めて1本進呈することにした。
リンク
帰港の途中でキャスティング
13時半~14時
船上にはキメジとか、10kgくらいありそうなメダイとか上がってきたが僕はサバを追加したところで納竿となった。
帰港途中、同船の方々から色々お話を伺う。
ジギングのテクニックや焼津周辺の事情など面白い話が色々聞けた。
話をしたり仮眠を取ったりして金州から1時間半くらい行ったところだろうか。
岸に近づいたところで鳥山を見つけた。
低く飛んでいて飛び込んでいる雰囲気では無いが、なにか襲っている様子はある。
「ちょっと投げてく?」と船長のアナウンス。
船上のみんな回りを伺う空気が流れる。多分『やってもやらなくてもどっちでも良いけど、他の人はどうしたいんだろう?』みたいな感じだったと思う。
僕は割とやりたかったので竿をもって舳に移動。船も鳥山に突進していってくれた。
やったぜ。
何が居るかもわからんので、TGベイト30gにジャコフックを付けてファーストキャスト。
水面の早巻きから始め、回収するごとに次は3カウントずつ沈めて探ってみる。
『カーブフォールで15カウントくらいまで沈める間にアタるパターンもある』と聞いていたので、それくらいの深さまで探って見る。が、反応無し。
ジグのサイズを変えたり別注平政に替えて誘い出ししてみたりするがこれらも反応無し。
まあジャーキング下手すぎてロクに誘えていなかったのもあるが。
船中にも一切反応は無かった。
鳥の群れの真ん中には小さなイワシボール。
大型魚に追われている雰囲気はなさそうだった。
結局キャスティングでの釣果は無し。
そのまま帰港して常連さん方に色々コツを教わり解散となった。
結果
ヒレナガカンパチ
75cm |
5.2kg |
ハガツオ
55cm |
1.8kg |