【釣行】浜名湖 えびすき漁
2023年5月21日㈰
浜名湖新居港 極漁丸にて
浜名湖新居港 極漁丸にて
道具立て
キャスティング
- 05 SSD オフショアキャスト 70M(テイルウォーク)
- 19 ストラディック 4000XG(シマノ)+ライン1.2号+フロロリーダー5号
持ってるキャスティングロッドで一番短いロッドにサーフ用リールを組み合わせた。
もっと柔らかい方が良かったかもしれない。
えびすき
- タモ
船の備え付け。
どちらかというとこちらがメインウェポン。
使用ルアー・仕掛け
- アイマ:sasuke 120 裂波
- シマノ:ShallowAssassin 99F フラッシュブースト
- ブリーデン:ビーバイブ キャシーマージ―40(フック強化)
- アクアウェーブ:メタルマジックTG 30g(ツインフックカスタム)
- ジャクソン:鉄PANストロング 33g
ロスト
- ブリーデン:ビーバイブ キャシーマージ―40
- アクアウェーブ:メタルマジックTG 30g
釣果
えびすき
当日の状況
海況
釣行時間:22時半〜25時半(実釣は22時45分〜25時)
天候:晴
水温:20.4℃(現地での実測)
例年の平均水温:不明
実釣エリア:浜名湖今切口近辺(水深:4m前後)
水色:ウーレ水色計12に白濁り。透過して見えるのは2mほど。
風:南方面から吹いていたが海上ではほとんど感じられなかった。
満潮⇒干潮の引潮に合わせて行う漁なので潮の流れは激流。
タモやロッドティップが持っていかれるほどの強さ。
波、うねりともになし。
ゴミや泡が水面をよく流れていたが、流れが強いのですぐにどこかにいってしまった。
乗員は僕たちのパーティー3人のみ。
船長もタモで獲ってくれていたので+1人っちゃ+1人。
同船者・他船の状況
当日出船したのは10隻。
全て定員5人くらいの小さな和船。全船極漁丸のグループか、漁協の仲間だと思われる。
集合場所にいたお客さんは30人くらいだろうか。
ベテランっぽいおじいちゃんやおにーさんのグループ、おねーさんやら子供やらファミリーっぽいグループなど多彩な構成。
半分くらいのグループはシーバス用のタックルを持ち込んでいた。
【釣行】当日の様子
出発⇒出船
20時半~22時半
当日は夕方までに実家に入り、夕飯をご馳走になってしばらくくつろぐ。
実家から集合場所までは1時間くらいらしいのだが、現地の状況がよくわからんので少し早めに出発してもらう。
途中でコンビニに寄って氷と飲み物を補充。順調にHP上の集合場所に到着する。
…到着するのだが、立ち入り禁止のゲートが閉まっていて他に人も居ない。
どうも違うっぽい。
極漁丸の船長に電話をかけて見ると「メールに添付した動画で確認してください。」とのこと。
多分凄く多い問い合わせなんだろうな、という雰囲気だった。
添付されているメールは見つからなかったのだけど(多分消しちゃった)、YouTubeから検索して動画を確認。
僕が見てもさっぱりわからんので、土地勘のある親父に確認してもらい集合場所に到着。
既にお客さんがいたので挨拶がてら「えびすきですか?」と聞いてみると「そうですよ~」と心強くなるお返事。よろしくお願いします。
駐車場は『砂揚場』と呼ばれるエリアなのだが、ここは車で横付けできる釣りポイントで小魚やらクロダイやらが狙えるらしい。
岸壁を照らしてみるとマイクロベイトがチョロチョロしている。
たしかに魚がいそうな雰囲気。
時間が迫ってくるとどこからともなく和船が出てきて岸壁に停泊していく。
1隻、また1隻と増えていき、最終的に10隻ほどが勢ぞろいした。
駐車場にたむろしていたお客さんたちもポツポツと船の方に寄っていく。
と、船長から「〇〇さんいらっしゃいますか~?」と声をかけられていく。
待っていると僕たちも呼ばれたのでその船に乗り込む。
いつも乗っている船より圧倒的に小さく、不安定で手漕ぎボートの感覚に近い。
船長に挨拶し荷物を配置し終わると、「出船時間まで10分ほどあるので待っていてくださいね。」とのこと。
おとなしく座って待っていると船長たちで集まって話している。
そのまましばらく待っていると各船に船長たちが戻っていき、1隻、また1隻と出発し始めた。
僕たちの船もそれに倣い出船する。
ネットの記事にあった係留場所決めのくじ引きはどうも無くなったらしい。
真っ暗な浜名湖に出船した。
エリア到着、釣り開始
22時45分~23時半
水面が近いので船脚がやたら早いように感じる。
いや、実際に飛ばしてるのかも。
目指すエリアはここら辺
船長に最近の状況を聞いてみると「正直昨日までは厳しかったが今日は夜露が降りている。水温も上がり気味なので期待できるかもしれない。」とのこと。
確かに船はびっちょりだし、半袖にウインドブレーカーを羽織っていると少し暑いかも?といった具合である。
5分くらいでポイント到着。
本当に橋の真下、橋脚の間である。
デカいフックを橋に掛け、ロープ二本で船を固定する。
イメージとしてはこんな感じ。
左端の船はミスなのですがそのままお楽しみください |
船が固定されたら前後に水中ライトを設置し上流側を照らす。
水深4mに満たないはずなのに底が見えない。
ライトで照らしているせいだろうか。
タモが配られ、「どうぞ、始めてください。」と開始コール。
親父たち夫婦はタモを構えているが、僕はキャスティングから試してみることにする。
何がいいかわかんないので先発は鉄板ロング。
少し沈めて斜めに引っ張り誘う作戦。
なのだが、横にロープ、上に橋、先には橋脚と投げづらいことこの上ない。
ボートシーバスやる人はピン撃ちとか必須テクなのだろうけど、こちとら大雑把に投げるサーフの出身である。繊細なキャスティングのテクニックは、無い。
とにかく橋に引っ掛けないようビクビクなげる。そうするといいとこ5mくらいしか投げられない。
しかも激流なので沈む前に流れてしまい船の下に入り込んでしまう。おちおちフォールも待てない。
そのうちエビやらウシノシタやらが流れてきて親父たちがすくい始める。還暦越えているのに大はしゃぎで楽しそうである。
でも確かに暗闇からエビが流れてるのは見ていても面白い。
一気に取ろうとしてバシャッとタモを入れると、エビがぴょいっと逃げてしまうのでそーっと取らないといけないのが適度に難しく夢中にさせている。
その横で僕はひたすらキャストを繰り返す。とりあえず一本は釣りたい。せっかく道具持ってきたのだから。
段々距離は稼げるようになってきたのでレンジを刻みながら探るがアタリはない。
船長にヒントを聞いてみると「その日の色ですね。眼の前通れば大抵食うので、いかに気づかせるかが重要。」とのこと。
そのうち明かりの中に魚が集まって見えるようになってくる。
分かりづらいがこれ全部スズキ |
というか集まってどこではなくすごい数が群れている。
みな流れの上流に頭を向け、ベイトのイワシやらクルマエビやらを待ち構えている様子。
時折食べられたイワシのウロコが流れてきたり、親父たちがすくおうとしたエビを横取りしたりしている。
魚影は水面より1メートル下くらいなのでルアーを裂波に変えてレンジぴったりを狙ってみるがこれは不発。流れが強すぎて潜らせられなかった。
ならばフラッシュブーストの光で寄せられないかとシャローアサシンに変えてみるがこれもダメ。まるでアタリがない。
沈下スピードを上げてみるかと考え、メタルマジックを試してみる。
リンク
と、これは当たりが頻発。1カウント沈めてから1mを0.5秒くらいで巻いてくると毎回当たってくる。
が、ショートバイトの一発コッキリで乗らない。しかも一回当たるたびにエビってしまい手返しが悪い。
毎回投げるごとに当たるのも、それがすべからく乗らないのも初めての経験で原因と対処法がわからない。
エビるのは恐らくフックバランスの問題なのだが、交換用のフックまで持ってこなかったのでやはり対処法が無い。
それでもようやく当たるルアーを見つけたので辛抱して投げ続けるのだが、余りにも手返しが悪いので我慢しきれずルアー変更してしまう事にする。
イシグロの店員さんが教えてくれた通りブレードが良いっぽい雰囲気なので、手持ちでもう一つのブレード装着ルアーのキャシーマージーに交換する。
リンク
こちらもアタリが頻発。やはり『ブレードが効く』説は正しい。
なかなか乗らないのはフック周りがゴチャゴチャしているからだろうか。
それでもアタリは途切れないので投げ続けるとそのうちヒット。船から3mの超至近距離だった。
ドラグはガンガン出されるがゴリゴリゴリ巻き。
しかしこれはフックアウト。間髪入れずキャストを続ける。
数等投げると再びヒット。
やはりこれも3mくらいの近距離だった。
今度は水面まで顔を出させ、親父にランディングしてもらい見事にキャッチ。
船が小さいのでいつものように写真が取れなかったのだが、60センチオーバーの立派な個体だった。
スポーツフィッシングする人たちはここでリリースするのだろう。
が、それは余りにももったいない。体高もあれば腹も張っている、実に美味そうな個体なのである。浜名湖のスズキは旨いとかいうのでそれも確かめたい。
キープして船長に締めをお願いする。
この船では、〆た後クーラーに入れて保管しておいてくれるのである。
その後も段々キャストに慣れていき飛距離は出せるようになったが、ミスバイトばかりでなかなか釣果につながらない。
投げる方向で当たる頻度が圧倒的に変わるのが分かってきたので、様々な方向に投げて反応を確かめつつ釣りをする。
などとやっていると橋桁にルアーを引っ掛ける痛恨のミス。
船長が船を近づけてくれたがルアーを外せず、リーダーのノット部が切れてしまいキャシーマージーをロストしてしまった。
タモを持つも、再びキャスティングへ
23時半~24時15分
リーダー縛るのが面倒くさかったのでキャスティングを諦めタモに持ちかえる。
あらためて船の周りを見ると、かなりの数の生き物がライトの前を行ったり来たりしている。
見える範囲ではクルマエビ、ワタリガニ、ウシノシタ、ダツ、コノシロ、カタクチイワシ、アジ、スズキ、それ以外にもよくわからない生き物がチラホラと流されていく感じ。
船に乗っていてこれだけの生き物を見た経験ってちょっと無いかもしれない。
タモを入れてもルアーを落としてもまるで散っていかないのである。
目の前を高速で泳いでいく小魚やらエビやらがスズキに襲われ、あえなく散ったり上手に逃げたりする場面が目の前で繰り広げられる。
そこにタモを入れて僕らも獲物をすくっていくのだが向こうも必死なので一筋縄ではいかない。ジャンプしたりしてタモから逃げて行ったりする。
これ、スゴく面白い。
タモですくえた瞬間だけでなく、獲れそうで簡単に獲れないとことか、獲物を見つけるために海を見回してて見つけた瞬間とか、お互いに声を掛け合いながらの連係プレーとか、スズキのバイトシーンとか、興奮ポイントが無数にある。
そもそも夜の海、普段立ち入れない橋の下というシチュエーションがもう面白い。
先人がみな面白いと言ってたのがよくわかるし、体験してみないとわからない面白さが確かにある。
僕もしばらく夢中ですくっていたのだが、そのうち獲物を横取りするスズキがやたら邪魔くな気がしてきてしまった。
何よりまだ一匹だけで釣り足りない。
辛抱できなくなりリーダーを結んで再びキャステングを開始した。
いくつかルアーを試すがやはりブレードが圧倒的にアタリが多い。
残された最後のブレードのメタルマジックTGを付けてキャストしていく。
このころにはキャストにもだいぶ慣れ、狙った場所に落とせるようになっていた。
前方15m程に投げ、2カウント程沈めて一巻き⇒ストップ⇒一巻き⇒ストップを繰り返して巻いていく。
ルアーを流れに対して直角に投げ、段々流れに対して平行になるにつれてアタリが出てくるので、当たったら以降はただ巻きしていき、乗るのを待つ。
ミスバイトでエビるので回収のたびにルアーを直しキャストを繰り返す。
とにかく上記のパターンでアタリは出続けるのであとは乗るのを待つばかりである。
10回くらい当たれば1回は乗るのでひたすらキャストの繰り返し。
このパターンで10ヒットくらいしたがタモ入れが間に合わずエラ洗いでだいぶバラしてしまった(エビすくいのタモと違ってランディングネットが小さめなのも良くなかった)。
それでも4匹をキャッチしたのだが最後の1匹が船の下に入ってしまい、強引に寄せていたところでところでリーダーがずっぽ抜けてしまいメタルマジックもロスト。
急遽縛ったSCノットが弱かった…。ルアーごと逃げて行ったスズキにも悪いことをした。
キャスティングは十分堪能したし、これ以上スズキがあっても食べきれないので以降はタモに持ち替えてエビをすくい続けることにした。
えびすくい⇒終了まで
24時15分~25時
水中ライトで照らされている明暗の境目を見ていると流れてくるエビが良く分かる。
えびすきを始めたばかりと違い、スズキに狙われてしまっているので活発に逃げ回るエビが多い。
少しでも潜られると水の抵抗が強すぎてロクにすくえないので、水面を流れてくるエビをひたすら待ち続ける。
ときおりボーっと水面を流れてくるエビがいるのでそれを丁寧にすくって数を稼いでいく。
船が流れに対して斜めに係留されているので、船首にいる僕より船尾側の方がタモが届く範囲が広い。
見つけた見つけたそこに居た!と大騒ぎはしていたが、自分自身ですくえた数はたかが知れていた。
終了目安は25時。
実釣時間は2時間半くらいで、始める前は短いくらいに感じていたが、丁度満足したくらいで時間になり終了した。
沖上がり
25時~
橋脚につけた係留索を取り外し出発場所に戻る。
10分かからないくらいで到着し下船。船長が獲物を下ろしてくれるのを待ち、獲物をクーラーに入れて解散となる。
エビは、最近の中では悪くないようだが数もサイズもまだまだの様子。
卵持ちのワタリガニが多かったのと、スズキが立派なのが良い釣果だった、と船長が言っていた。
こんなにデカい獲物がたくさん釣れると思っておらず25lのクーラーしか持ってこなかったのだがこれが失敗。まるで魚が入らない。無理やり詰め込む。
エビは生かして連れ帰れるようにセッティングしていく。
ブクブクを入れ、海水をペットボトル氷か何かで冷やせば1日くらいは持つようだ。
何とか持ち帰る算段をして車に詰め込み帰路に就いた。
結果
最長70cm。この個体は3.3kgあった |
ハカリが無かったので個別の重量は測れなかったのだが、エビとカニを抜いてクーラーに入れて秤にかけたところ23kgだった。
クーラーが約5kgなので、魚だけで18kg分の釣果。
スズキの胃からはドロドロに溶けた5cmくらいのカタクチイワシが大量に出てきた。
勝敗
〇
スズキはパターンが確立すれば素直に反応が出るから攻略している感じがあるし、デカいので釣りがいがあって楽しい。
えびすきは上記の通りやって初めてわかる楽しさに溢れている。
ロストはあったけれどもとても楽しかったので大満足です。