2022年11月6日㈰
沼津サーフにて

沼津サーフ 夜明け


ヒラメの噂は突然に

土曜日お休みもらってゴロゴロしていたら出勤していた先輩からLINEが来た。

潜水士さんが捕ったヒラメ
でっけぇ

50cm以上あるだろうか、ヒラメ泳がせで惨敗した我が身には目に毒な写真である。

「水深10mくらいのところにいるみたいだよ~」とのこと。

オフショアばっかやっててどんどん縁遠くなってるが僕の本職はサーフである。つもりである。
道具は全部そろっている。思い付きで行けるのはショア釣行の良いところだ。
翌日の朝マヅメ、久しぶりにサーフインすることに決めた。


道具立て

  • 18 アーリーフォーサーフ 109MMH(ヤマガブランクス)
  • 19 ストラディック 4000XG(シマノ)+ライン1.2号+リーダーフロロ5号
海上釣堀とかの用途外で使ってばかりいるが僕のサーフのメインロッド。
柔軟なティップと、パワフルなベリー~バットでミノーもワームもメタルジグもシンペンもなんでもござれの凄い奴。
リールはハイコスパのストラディックで、番手はサーフのど真ん中。


釣果

  • ボウズ
僕のサーフは10回に1回釣れればよい方なので…。


当日の状況


20221106の海況

釣行時間:4時45分~8時00分
天候:晴れ
水温:21.0℃(現地にて測定)
平均水温:20.9℃(2021年平均値 11月上旬 沼津)

夜の気温は12℃前後で寒い。日の出直前が特に寒く帰ろうかと思うほど。

北風だが数字ほどは強くなく微風。
波も無く引き潮。
潮色は透明すぎるが、ルアーをやるのに好条件だった。

他にはショアジギングをやる人やエギングをやる人が見える範囲で10人程度。
空いている場所が多く、ランガンするにも問題なかった。


釣行の様子


深夜のサーフ到着

友人宅に夜遊びに行ったその足でサーフに向かう。

目的は『沼川第二放水路』

沼川第二放水路 航空写真

ここを起点に東西を攻める作戦。

到着したのは深夜2時すぎ。
満月ではないが非常に明るい。

夜明け前の沼津サーフ

先行者の車が2台ほど。エギングだろうか。

眠いのと寒いのと朝マヅメを待つために少し仮眠を取る事にした。

車の音で目が覚めて

4時を過ぎたころ、後方に駐車する気配。
寝不足で若干めんどくさくなってきてたとこだが気配に合わせて外に出る。寒い。

1mくらいの近いところに止まっていたので挨拶をして、準備をしつつ情報交換。
エギンガーの方で、ここ一ヶ月ほどは渋いとの事。お互い頑張りましょう。

その方がサーフインした頃からチラホラと車が集まりだす。3台くらい来たかな。
海岸線に明かりは灯っていないので先行者はいないっぽい。
どんどん入って場所を確保せねば。

パイロットルアーまで車で付け、ヘッドライトを赤く点灯させてサーフイン。
4時45分だった。

釣り開始~東に向かってランガン

4時45分~6時

放水路の東側500m付近に到着しキャスト開始。

パイロットルアーは毎度おなじみ

これのピンクバックイワシ

サーフは6月の富士川海岸ぶりになってしまった。サボるからすぐ投げ方を忘れて困る。
竿の感触を確かめながら投げているとククンっとルアーが下に叩き付けられる感覚。
キャストミス?変なタイミングだなあと思ってベールを返そうとするとラインが団子になっている。
久しぶりのエアノット…。格好悪いことこの上ない。

幸い団子が小さいので竿の先まで引っ張っていき、団子を切ってリーダーを結びなおす。
SCノットは現場で結ぶのに便利である。

セコセコ結んでいると20m程先で『ドボンっ』とデブな魚が跳ねる音。ボラかスズキっぽいシルエットだった。
海にせかされているようで少し笑える。

扇状に投げながら西に10mずつ歩いていく。
西に投げる方が巻き抵抗が程よくルアーが仕事しそうな雰囲気である。

がアタリはおろか魚の跳ねすら無く放水路に到達してしまった。

放水路から左右撃ち

6時~6時半

放水路の先端には先客が二人。
先ほどのエギンガー氏と、もう一人はLSJ(ライトショアジギング:軽いメタルジグで魚を狙う釣法)をやっている様子。魚の気配はなさそう。

このくらいの時間からうっすら明るくなってきて海が見えてきた。
暗いうちは分からなかったが、放水路の
西(富士側):海水が非常に透明。5mくらい下のルアーも視認できた。
東(沼津川):放水路からの水が程々流れ続けており、透明だが若干黒っぽい。
泥混じり?落ち葉等のゴミも若干見られた。
といった海況が分かってきた。
透明すぎてルアーには不利かな。まぁでもしょうがない、コントロールできないからな。

先行者の二人は先端から海に向かって真っすぐ投げ続けている。
左右ががら空きなので、東西それぞれに向かって投げ、波打ち際を長く探って見る。

まずは西側。
放水路西側

軽いゴロタになっており、流れは穏やか。
潮上(潮が流れてくる方向。動かさないとルアーが自分に寄ってくる。)に投げる形なので早めに巻いてルアーを動かすように気を付ける。

が、まるで反応が無い。

10投くらいしたところで今度は東側にチェンジ。
放水路東側

東側は砂浜で、放水の流れがあるので潮下(潮が流れていく方向。動かさないとルアーは自分から離れていく。)に投げる形となる。こっちは一転ゆっくり巻き、ルアーを見せるイメージで巻いていく。

先ほどのボラだかスズキが居残っているなら、こちらの方が汽水になるため可能性が高い。
しつこく探るが、結局反応は得られなかった。

そのまま東へ

6時半~7時

放水路周辺を諦め東に向かってランガンを続ける。
この辺りから日も出てきてだいぶ楽になってきた。
というか日差しが暑いくらいである。

アタリも無いながら、魚の跳ねもベイトの姿も見られない。
死の海状態である。

これは駄目かなあ、と思いつつ先行者にすれ違いざま挨拶。
「どうですか?」と聞くと「ハムサイズのソゲ(40cm未満のヒラメ)が一枚だけだね。」との事。
死の海じゃないじゃん、釣れるじゃん。

使用しているのは小さめのシルエットのブレードジグで、見ていると早いただ巻きで使っているよう。
気を持ち直してそのままsasukeで続行。

これは後から思えば完全な失策で、釣れてる人が居て似たルアー持っていたのだからそれに変えればよかった。
この時はそんな気づきも無く、ひたすら投げて歩いてを繰り返していた。

アツいポイント発見!

7時~8時
放水路から1kmほどいったところで砂質の変わっているポイントを発見。

サーフ 砂質変化
砂浜の中に小石が混じっているのは何か変化のある証拠

しかも陸地側には棒が刺さっている。

ヒラメの墓標
僕は『ヒラメの墓標』と呼んでいる。

砂質が変わっているところは海中になにがしかの変化がある場合が多く、魚が居付きやすい。

棒が刺さっているのはストリンガー(釣った魚を生かしたまま海に沈めておく道具)を使用した痕跡の可能性がある。

他に盛り上がりのない海でこれは数少ないチャンスなのでは無いだろうか。

時間も時間なのでここでダメなら諦めるつもりでしつこく探る。

が、ビックリするほど何も無い。

後ろの方ではソゲを釣ったおじさんがブレードジグを投げ続けているがそちらも反応がなさそう。

フローティングミノーでダメ、ブレードジグでダメなら
底を、ゆっくり探って見たらどうか?
という仮説を立て、ルアーをワームにチェンジ。

直リグの一種 通称『ヒラメリグ』
直リグの一種?

何リグというのだろうか、僕にこれを教えてくれた人は『ヒラメリグ』などと呼んでいたが直リグの一種だと思う。

付けているワームはコレの5インチ

このリグの良いところは
  • ウェイトがナスオモリで良いので簡単に安く用意できる。
  • ワームとウェイトをスナップで同時に留めているだけなので、ウェイトの交換が簡単。
という所にある。

この日もオモリを変えており、最初7号(約26g)でやっていたが着底が早く底を引きずってばかりいたので、すぐさま6号(約23g)に変えて上手く泳がせられるようになった。

着底までは12カウント。

着底させたら軽いワンピッチで5回シャクリ、再び着底させることを繰り返す。
海底を『ホップ、ステップ、ジャンプ』とさせるイメージである。

これをもうねちっこく海底全面を探るつもりで繰り返す。

が、結果なにもドラマ起こらず、8時位に撤退と相成った。

帰りにエギンガー氏と再会。彼もダメだったらしい。
『魚は絶滅したからしょうがない。』という共通認識をもち、お互い帰路についた。


反省

後から考え付いたのだが、『ブレードジグで釣れていた』『ベイトの姿が見られなかった』ことから考えるとマイクロベイトパターンだったのでは無いだろうか。

ティンセルのついたメタルジグも、ブレードジグも用意はあったのである。

マイクロベイトパターンだったならば、ミノーやワームなど大きいサイズのルアーを遅い誘いで見せて釣る方向は最悪の判断だったことになる。
釣れている話を聞いた時に判断できなかったのが最大の失策である。

あと、毎回行くのが久しぶり過ぎて投げ方思い出すまで1時間くらい飛ばせない時間がもったいない。
もっと練習行かないとね。