【釣行】【反省】内浦湾 ヤマハマリーナ沼津レンタルボート
2022年8月28日㈰
ライトジギング
ヤマハマリーナ沼津HPより
ヤマハマリーナ沼津HPより
ヤマハマリーナ沼津HPより
ヤマハマリーナ沼津HPより
道具立て
タイラバ
- 21 紅牙AIR N69XHB-MT(ダイワ)
- 19 炎月CT 150PG(シマノ)+ライン0.8号+フロロリーダー4号
ライトジギング
- 19 GokuDynamic ULJ 602S-50G(ピュアテック)
- ラウル 早技 150R(ダイワ)+ライン1号+フロロリーダー4号
キャスティング
- 05 SSD オフショアキャスト 70M(テイルウォーク)
- 21 ツインパワーSW 6000XG(シマノ)+ライン2号+ナイロンリーダー14号
底物五目(貸出用)
- 19 ライトゲームci4 type73 MH225(シマノ)
- 17 ライトゲームⅠCⅤ 200H(ダイワ)+ライン3号
当日の状況
釣行時間:11時~15時
天候:曇り時々小雨
水温:26.4℃(静岡県水産・海洋技術研究所 県内沿岸水温等観測データMAP 沼津)
時折予報以上の風が吹き、素人操船を差し引いても船が随分と動いていた。
しかし湾奥だからか風の割には凪が良く、終始大きく揺れることはなかった。
潮色は透明度高いが暗かった。
釣行の様子
マリーナ到着、船がすげぇ(お値段も)
この日初めてヤマハマリーナを使ったのだが、初回利用時は講習があるとの事で免許持ちのメンバーは先発して講習を受けていた。
僕ともう一人は免許が無いので、講習が終わる時間を狙って後追い出発。
会社に9時に集合して乗り合わせて出発。のんびりで非常に楽ちん。
10時半前にマリーナに到着。海を見に行くと丁度着岸の練習をしているところだった。
3人乗って交代しながら練習している様子。おっさんたちなのに手なんか振りあったりしてはしゃいでいた。
しばらくかかるようなので竿を準備して乗船名簿を記入する。
それも終わってしばらくしたら、練習終わった新米船長グループが駐車場に戻ってきた。
1名は釣りにはいかない、との事なので釣りに行く4人で乗船することに。
船長2人(船長、先輩)、乗員2人(僕、初心者氏)のパーティーである。
ライフジャケットを借り、桟橋に向かった。
本日レンタルした船は『YFR-27』という10人乗りの船。
これがめちゃくちゃ綺麗でテンションがぶち上がる。
キャビン後方のスペースも広く、4人だと荷物を広げても余裕のある広さである。
1500Wの電源もあったので、ホットプレートとか持ち込んで船上BBQとかもできそうな雰囲気だった。
船長たちは操作性とかキャビンのエアコンとかいろいろ感動していたのだが、操船しない僕が一番感動したのがキャビン外部に取り付けられた魚探モニターである。
(写真を撮ってこなかったのが悔やまれる。)
釣りをしながら無理なく魚探を見れるので、反応一つに騒ぎながら釣りをすることができる。
10人乗るとだいぶ船が狭いかな、というイメージで、釣りをするなら6人くらいが丁度良いように感じられた。
荷物を積み込み、さあ出港である。
・・・素人船長でも離岸は余裕だった。船長の腕が良いのだ、という事にしておこう。
まずは淡島周り
色々ポイントを聞いておいてくれたようで、船長2人で作戦会議をしていたが「まずはアジ」という事で話がまとまり、淡島周辺に行くことに。
水深30~40mくらいで反応を探すがなかなか反応が無い。
船長以外も魚探を見れるため遠慮なくツッコミが入るところが、仲間内だけのレンタルボートの風情である。
そのうちしびれをきらして、「他の船もやってるからとりあえずやってみよう」ということになり釣り開始。
小魚狙いでサビキをやるというので、初心者氏には底物タックルにサビキ仕掛けをセットして渡す。この方今回が初めての釣りである。
下ろしてもらうが潮がやたら早い。魚探で2.5ノットとか出ていて、サビキ仕掛けがはるか彼方に飛んでいく。
さらに追い打ちで船がまるで安定しない。船長もアタフタしている上に、魚探で見つけた反応にドンピシャで合わそうとするので釣りにならないのである。
これはもう撒き餌が効かないと思い、早々にサビキを諦めてもらって底物釣りに変更する。
オモリも40号まで上げて着底を確実にしていく作戦にした。
オキアミの付け方、底取りの感触、「着底したらリールを少し巻いて、竿をス―っと上げてゆっくり下げる。イメージは底から飛び上がったエビがゆっくり海底に落ちるように。」などと誘い方などを説明しやってみてもらう。
と、さっそく「釣れた?」と疑問形のリアクション。
丁度説明中で竿を受け取ったタイミングだったので、そのまま僕が巻いていく(「やりますか?」って渡そうとしたんだけど受け取ってもらえなかったのである)。微妙に重たいし反応もあるが元気が無い。何だこれ?と上げてくるとメジマグロだった。
ヤバいヤバい、と写真も撮らずにリリース。
それでも早速初心者が釣ったので幸先は良い。そのまま竿を渡して釣りを続けてもらう。
僕はまだ準備もできていなかったのでタイラバの準備を進める。
60gのヘッド、スリムストレートの蛍光オレンジにタイラバサビキを付けたレシピで自分も釣り開始。
落とすと60gじゃ着底が取れない。水深30mの所で100m以上糸が出てしまう。
これじゃ釣りにならないのですぐに100gに変更。ストレートに落ち過ぎてイメージと合わないが、とりあえず着底は取れるのでよしである。
しばらく頑張るけど誰にもなにも反応が無い。
魚探の反応もなくなってきたので、ポイントを変えることにした。
ワラサ根~久料沖
ノウハウが無いので「この状況ならこのポイント」みたいなのができない。
教えてもらったポイントを探るしかないので、淡島から西に向かって『ワラサ根』というポイントに向かった。
新米船長飛ばすので10分かそこらでポイント到着。
水深70mから一気にカケアガリ30mまで浅くなっている。魚探で見ると崖である。
カケアガリの始まりと言えばいいのか、浅いところから落ち込み始めたくらいの肩の場所に反応あり。釣り再開する。
船長も操船に慣れてきて若干糸が立つようになる。コントロールできるのでタイラバを80gに落としてみる。水深の割には重たいが良い感じで流れる。
底釣り2人、タイラバ1人で底を叩きまくるがアタリ無し。
ネクタイを海草グリーンのストレートスリムに変えるが反応無しは変わらず。
『反応を見つけたら一旦船をバックさせ、反応したところに入れなおしながら仕掛けを落とそう。』と作戦をたててみる。書いてみて思ったけどこれ当たり前の話だな。
反応に当てられているんだか分からんが作戦を変えても効果なし。
タイラバ駄目かと思ってライトジギングに変えてしゃくるがそれでもダメ。
リンク
これを使ってみたのだが、ゆっくりしゃくる分には良くても、少しハイピッチにすると潮を噛まずにすり抜けてしまう。元がショアキャスティング用だからハイピッチジャークは考えられてないんだと思う。潮が早いのも条件に合わなかった。
重たすぎるし、シャクリに気を遣うのでしばらくやってTGベイト60gに変えるがこちらでも反応無し。
初心者氏がカサゴをスレ掛かりさせたのを契機に更に西、久料沖まで行って様子を見るがこちらもパッとしない。
大きく移動して狩野川河口まで行ってみることにした。
牛臥~千本浜
相当昔にサーフルアーでヒラメを釣った記憶があったので牛臥でやってもらう。
到着までの20分くらい魚探を見続けるも道中反応なし。眠くなっちゃうなぁ。
しかし牛臥に着くとこれまでにない良い反応。
水深40mくらいのところで10m~底まで入れ替わり立ち代わり反応が出てくる。
もう船長大騒ぎである。
しまいには船長「私の指示を先読みして反応が出た瞬間に当てて欲しい。」とか言い出す。無茶も大概にしてほしい。
このころには操船もだいぶ上手になっていて糸がどっか行ってしまうことはなくなっていたのだが、初心者氏にはタナ合わせは難しかろうと思ってひたすら底を叩いてもらう。
僕もタイラバでひたすら底を叩くがどちらも反応無し。付けエサのエビが反応良いのでネクタイをオレンジゼブラのストレートに変えるが効果なし。サビキはつけっぱなしなので底~10mまで広く誘うがサビキも駄目。
中層を重点的に攻めようかとジグをしゃくるがこちらも駄目。アタリすらないのである。
諦めて河口を横切り千本浜付近を探索。
前にこの船を借りた人がGPSにやたらポイント打ってあったので、なんかあるのかと思いそこに行ってみるが根も魚も無い。
この時点で14時半過ぎ。ここから帰港だとやや遠いので淡島まで戻って最後までやることにした。
帰り際に沼津港沖で10~50m付近に縦長の赤い反応。多分タチウオ。
以前夜タチウオをやったところ辺りなので良いポイントなのだろう。
タチウオの用意はしていなかったのでここはスルーして淡島に向かった。
再び淡島
かっ飛ばして淡島到着。さっき反応のあったところを再び探っていく。
20m~30mのところにボチボチ反応あり。良さそうなのだがここ、淡島ホテルの風呂の真ん前なのである。
風呂の前で何度も流しなおすレンタルボート、怪しさ大爆発である。
先輩と「マズいですかね?」「まぁ、船は船長の名前で借りてるからいいんじゃない?」みたいな会話をこっそりしてそのまま続行。
船長、何かあっても骨は拾います。
僕はタイラバ、ジギング両方試すが反応無し。結論から言えばこの日は1ヒットも無く終了してしまった。
初心者氏はここでササノハベラとキタマクラを追加。4目である。
底物釣りは正解だったようで、何一つ持って帰れる魚は無かったけど何とか釣り体験ができて一安心した。
ここまで釣りが一切できてない船長。先輩がトイレに行った隙に運転席を明け渡して釣りを開始していた。
猛追凄く、底物釣りでオオモンハタ、ハナダイ、ササノハベラと次々釣り上げていく。
「餌付けて落とすと入れ食いだよ!」とご満悦である。だがしかし全てリリースサイズ。
先輩は操船。ずっと見ていたのもあるのだろうが船長より操船がうまい。
この先輩、仕事でも乗り物に乗るのが上手いのだが船も上手く乗るのである。
乗り物に乗るセンスというのはあるんだろうな、と思った。
そんな感じで15時過ぎまでやり、特に盛り上がりも無いまま納竿となった。
帰港
帰りはまた船長に交代して帰港。
走り回ったと思うのだが燃料は1メモリも減っていなかった。
帰りにセンターから「少し船速が早いようです。」とツッコミ。船長、飛ばし過ぎです。
着岸も問題なく、そもそもスタッフの人が桟橋で手伝ってくれるから問題ないのが普通だと思うのだが、無事着岸できた。
荷物を車に積み、ライフジャケットを返して、座礁したりしていないか船体の傷をチェックする。なんと逐一船を陸にあげて保管しているのである。綺麗なわけだ。
お支払いの為にラウンジに行くと、途中の階段に200kgクラスのカジキの魚拓がある。
トローリングで釣ったんだろうが『ギャフマン』『チェアマン』等々、知らない言葉が書いてある。
カジキって美味しいかな、この釣りもいつか挑戦してみたいな。
ラウンジでコーヒーをご馳走になりカタログを物色。
芦ノ湖でも使えるし2級船舶は欲しいな、と思ってもらっていく。
釣具も売っていてなんとイシグロおススメと書いてあった。
聞けば前日にイシグロスタッフが出船したようで、アカハタやショゴを釣っていたようだった。
コーヒーのお礼を言って帰宅。会社で各自自分の車に乗り換えて解散となった。
結果
初心者氏:メジマグロ、カサゴ、ササノハベラ、キタマクラ 計4匹
船長:オオモンハタ、ササノハベラ2、ハナダイ 計4匹(推定)
先輩:赤エソ 1匹
僕:ボウズ
全員お土産は無し
反省
オフショアの釣りで、『釣果がしょぼい』という事は幾度もあったけど『完全ボウズ』は今回が初めてである。
しかし悔しさが沸いてこないのはタダで乗ってるからであろう。船長が慣れてないって言い訳もできちゃうし。
魚探の見方が分からない事、魚探に振り回されたのが今回の敗因だと思う。
魚と思って当てていた反応も実は魚じゃなくてクラゲとかゴミだったのかもしれない。
そもそも魚探に反応があってから落としても間に合わないのに、流しなおしても反応のある所に入っているか分からないのである。
釣り船船長の偉大さと、「早く落として!」と言っている理由が良く分かる釣行だった。
だが魚探を見ながら仲間だけでワイワイやること自体が楽しい。
釣れたらラッキーで『船遊びをしている』くらいの感覚で乗船するのが一番楽しめるんじゃないだろうか。
今回乗ったYFR-27はとても良い船なのだが、お値段も相応に良く6時間で6万円を超える。自腹じゃ絶対に借りれない額である。
マリーナは入会金と年会費も払っている。船の遊びってハイソなんだなぁ。というのが今回の釣行の一番の感想だった。