【購入検討】トンボ・キハダジギング用のレバードラグリールを考える
ネットの記事や人の話をまとめただけなので実態にはそぐわないかも。
購入検討の参考資料ということで。
軽い気持ちで始めたら難産でした… |
マグロ用のリールが欲しい
マグロと言っても大げさな物では無く。
~30kgくらいのキハダマグロやビンチョウマグロなど、比較的近場で狙える範囲をジギングで釣って(食べて)見たい。
手持ちの道具でもジギングならギリできそうではある。
なんせタックルを揃えるときからこのクラスまでターゲットに考えてきたのだから。
だが非力な点は否めないし、何より1タックルだけでは使い分けやトラブルの面で不安である。
オフショアを始めた当初、「なんでみんなタックルあんなにいっぱい持って行くんだろう?」と思っていたが今ではその気持ちが良く分かる。
このように言い訳してタックルが増えていくのである。
どんなタックルが必要か
マグロジギングはエリアや船長によって全く要件がかわってくるので一概にはいえなさそうなのだけど調べてみた。
冬の遠州灘や南伊豆沖のトンジギ、もしくは解禁直後の金州。
メインはトンボで、もしかしたらキハダが混じるかも…。というシチュエーションを想定している。
釣り方のポイント
- 底を取らない(取れない海域)で、水深50m~150m間を探る
- 潮が早く、使用ジグは300gメインで500gまで必要な日もある
- フォール主体になる
- ベイトタックル有利。電ジギもアリだが2000番だと(大きいのが掛かると)ツラい
- 群れの通過待ちになるのでひたすら長時間しゃくりつづけることになる
が比較的オーソドックスな釣り方のポイント。
ジャンルとしては『パワースロー』というものが該当する。
推奨されているタックル
比較的共通して言われているタックルをまとめてみた。
トンボメインの時
- ロッド:3番~4番程度。ジグを扱えるものであること
- リール:ジガー2000番クラス。使用ラインが300m入る物
- ライン:3号~4号。時間かければ1.5号でもとれるが非推奨
- リーダー:60~80lb。太めでも問題ない
- ジグ:300g~500gのフォールが良い物
キハダが混じる時
- ロッド:4番~6番程度。初心者は曲げられる竿がやりやすい
- リール:2000番クラスだと運と技術が絡む。大きいほど有利でPGがなおよい。使用ラインが300m以上入る物
- ライン:4号~5号。3号でも取れないことはない
- リーダー:80~100lb。130lb推奨の船も。太めでも問題なく食う
- ジグ:300g~500gのフォールが良い物
あとは筋肉、それとメンタル両方弱いんだが…。長期戦で挫けない準備が大切。
とのこと。
手持ちで用意できるもの
現在持っているものは
- ロッド:3番フルソリッド、4番フルソリッド、4番電ジギ
- リール:ジガー2000HG、ビースト2000
- ライン:ジガーは巻き直し。ビーストは4号350m
- リーダー:100lb以上は手持ち無し。
- ジグ:バンブルズセミロング各種、ジグパラバーチカルロングスロー各種
ライン等消耗品さえ何とかすればトンボメインは今すぐ行けそう。
何を買い足せばよいか
手持ちでも
- ロッド3番+ジガー2000HG+3号ライン+60lbリーダー
- 電ジギタックル一式
の2タックル構成は組めそう。
これに増やすなら
- ロッド4番+新リール+4号or5号ライン+80lb~100lbリーダー
のタックルを増やせば使い分けや強度の面でもベストではないかと思われる。
よって
4~5号を300m以上巻けるリール
を買い足せばよい。
更に言うなら、ドラグの強さや糸巻量、巻上力、メンテナンス性etc…から考えるに
レバードラグリールが良さそう
ということが分かってきた。
ひたすらリールを調べる
で、ここからが大変だった・・・。とりあえず使えそうなリールを調べて一覧表にしていく。
調べる条件としては
- 買える
- 強度がある
- 右巻きである
- 糸巻量が4号300m~5号300m以上入る
- ネットで調べて情報が出てくる
- レバードラグリールである
レバードラグリールがメインだが、参考としてのオシアジガー各番手も一覧に加えた。
共有できるスプレッドシートにしたのが以下。
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1Q8JlU95eSPnTekPDj9R4Mgx8Dsa03V-W/edit?usp=sharing&ouid=100129881696778833293&rtpof=true&sd=true
それぞれのリールを、『メーカー』『販売代理店』『リール名』『自重』『スピード数』『ギア比(ハイ/ロー切替機種はそれぞれ)』『巻上長(ハイ/ロー切替機種はそれぞれ)』『ハンドル長』『最大ドラグ』『ドラグディスク枚数』『各糸巻き量』『定価』で一覧表にした。
その一覧表を基に、各メーカーで使えそうな番手を『4号使用時』『5号使用時』でそれぞれ以下にピックアップした。
シマノ
入手のしやすさ、アフターケアの良さ、アフターパーツの多さ、どれをとっても間違いない。しかもコスパ抜群。巻き心地の良さも随一。
今回ピックアップしたリールの中で唯一のスタードラグリール。
ゆえにタッチ&ゴーに最も優れる。
スタードラグリールにするならばダイワの『22ソルティガ 15』シリーズが競合になるのだが(こっちの方がパーミング性は良いらしい)、5号300mを入れる算段が付かなかったので表には拾わなかった。
4号使用時
- 4号300m
- 1スピード(5.1:1)
- 最大巻上量96cm
- 1ドラグディスク
- 最大ドラグ値10kg
- 自重595g
定番ど真ん中。
フォール主体の釣りなのでPGのほうが良いらしい。
キハダに使うにはドラグが非力だという意見がチラホラあった。
特に気になるのが『ドラグ値が足りない。目一杯締めてギリギリ』というところが懸念材料。
一度ドラグが出始めてしまうとどんなに締め込んでも止まらないという記述も見られた。
5号使用時
しかしジガー2000にカスタムスプールを入れる事で5号320m分の糸巻き量が確保できる。
ジガー3000でもドラグ値等はジガー2000と変わらない上に、ジガー3000ではギア比がHGしか選べない。
スタードラグで5号300m確保するならこの方法が最適だと思う。
ACCURATE(アキュレート)
アメリカのリールメーカー。
航空機部品メーカーで『アルミ削り出しによる強く小さい1ピースボディ』『2ドラグディスクによる高負荷帯でも安定動作し続けるドラグ』『巻上力を状況に応じて選べる2スピード切替機能(一部モデル)』を特色にしている。
ジギング向きモデルとしては
- FX(フューリー)廉価版シングルドラグ使用
- BX(ボス)基本モデル。ボディがラウンド形状
- DX(ドーントレス)後発モデル。ボディがエッジだってる
- BV(バリアント)軽量化モデル。
がラインナップされている。
廉価版が良いならFX、軽量な物が良いならBV、剛性感の良い物はBXかDXで、ボディ形状で好みの方を選ぶという選択になりそう。
アブラボウズやらクロマグロやらの超大物釣りに使う方が多く、それに対応する大きさのモデルもラインナップされている。
オシアジガーと比較すると本体の大きさの割には糸巻き量が多いらしい。
国産と比べると巻き心地の悪さがデメリットとして挙げられている。
メンテナンスの頻度も国産リールより高くする必要があるので、苦手な人にはデメリットになりかねない。
新品購入でもリール表面の小傷や箱の潰れ等があるらしく、アンバージャック通販サイトに注意書きが掛かれていた。
特にアンバージャック特注モデルは、何なら中古のオシアジガー3台買えちゃうくらい高くてまさに高根の花。
僕の中では2スピードレバードラグリールの最高峰、というイメージである。
45さんの『気ままに釣行記』というブログに非常に詳しく解説されているので、ACCURATEにご興味ある方はぜひそちらをご覧になってほしい。
僕も勉強させてもらいました。
調べるとメンテナンスや部品取り寄せの記事が割と出てくるので、他の海外製リールよりメンテナンスはしやすいかもしれない。
表のデータはギアラボ通販サイトから頂いています。
アンバージャック通販サイトとは同じ番手でも糸巻き量の表記が違ってきていますので参考程度にしてください。
ギアラボ通販サイトの表は巻上長も誤差があるよう。
4号使用時
- 4号400m
- 2スピード(6:1/3:1)
- 最大巻上量83cm/40cm
- 2ドラグディスク
- 最大ドラグ値11.8kg
- 自重560g
『通常の日本の海釣りに、ファーストチョイスになるのが400番シリーズ。』とギアラボ通販サイトにうたわれている。
400Nの方が小さくて取り回しは良さそうなのだが、そちらでは糸巻き量が少し足りない(ギアラボ表記で4号260m)ので通常モデルを選択。
※しかしアンバージャック表記では400Nでも『4号290m』なのでラインの種類によってはいけるかも。
通販サイトを探したけど在庫が見つからないので、欲しいなら相当根気強く探さないと見つからないかも。
5号使用時
リンク
- 5号300m
- 2スピード(6:1/3:1)
- 最大巻上量91cm/43cm
- 2ドラグディスク
- 最大ドラグ値13.6kg
- 自重560g
『BX-500シリーズは、ジギングなら100kgまでのマグロを想定しています。』と通販サイトにある。
これ以上のサイズは熱帯地域のカンパチやらクロマグロやらアブラボウズ等々、覚悟が必要なターゲット用になりそう。
これでサイズ感はオシアジガー2000と同程度らしいのでスペックから考えると相当小さめ。
AVET(アベット)
アメリカのリールメーカー。
販売代理店は『アベットリール専門通販サイト 』や『釣道楽屋SABALO』など。
『小型・軽量』『アルミニウム削りだし』『マグネットコンロトールによるゼロバックラッシュ』を特色にしている。
『Raptor』モデルという2ドラグディスク仕様があり、最大ドラグ値は倍になるが値段も概ね倍になる。
Raptorモデルでなければジガーの実売価格と大差なさそうだが最大ドラグ値も大差なくなる。
憧れの2スピードモデルだともう少し高くなる。
型番が分かりづらいが、
リールのサイズはS・M・L・H・EXなどで表現されています。
大きさの順番はSからスタートして次第に大きくなります。
S < M < L < H < EX < QUAD
大きさの順番はSからスタートして次第に大きくなります。
S < M < L < H < EX < QUAD
”J”がついているのはどういう意味か。
”J”はジギングの”J”で、ご存じの通りスプールの幅を狭くすることによって、ジギングに最適なリールポジションを提供しています。
”J”はジギングの”J”で、ご存じの通りスプールの幅を狭くすることによって、ジギングに最適なリールポジションを提供しています。
アベットリール専門通販サイト『アベットリールについて』のページより
と、通販サイトに非常に丁寧に説明があるのでわかりやすい。
(在庫があるかはともかく)色が豊富。
10色くらい(シルバー、ゴールド、ブルー、グリーン、オレンジ、ピンク、ガンメタル、パープル、ブラック、キャモグリーン等)ある。
巻き心地がアメリカンという悪評(?)がちらほら見られた。数あるリールの中でも相当ガサツらしい。
ボディが歪んで巻けなくなるなどの致命的な意見は見かけなかったので、ボディ剛性では無くギア精度の問題っぽい。
MCキャストシステムというバックラッシュコントロール機能が付いている。レバードラグリールには珍しいので無いのだろうか。
ベイトキャスティングで大物狙いをする方には良い選択肢かもしれない。
だれかキハダベイトキャスティング挑戦しませんか?
4号使用時
リンク
- 4号320m
- 2スピード(6.3:1/3.8:1)
- 最大巻上量99cm/61cm
- 2ドラグディスク
- 最大ドラグ値12kg
- 自重482g
AVETのラインナップの中で最も基本のモデル。
今回リストアップしたAVETリールの中では小型。
メーカー推奨のターゲットがタイラバ~青物ジギングになっていて、マグロはがっつりターゲットから外れている。
セイルフィッシュ(バショウカジキ)を釣っている実績はあるようなのでポテンシャルはありそう。
5号使用時
リンク
- 5号450m
- 2スピード(6:1/2.8:1)
- 最大巻上量117cm/56cm
- 2ドラグディスク
- 最大ドラグ値17kg
- 自重680g
ジギングモデルとして開発された中型機種。
ジガー2000~3000の間くらいのサイズ感かと思われる。
5号300m以上入って、なおかつメーカー推奨ターゲットにマグロが含まれているモデルがこれ。このマグロってもしかしたらクロマグロとかかもしれん。
普通の通販サイトだと、代理店の専門通販サイトより1.5倍くらい高い。買うなら代理店のほうが安く買えそう。
安くといっても約10万円。
RaptorモデルではないJX6.0(G2)にすると6万円しないくらいの値段で割とに現実的になる。
こちらのモデルは
- 糸巻量変わらず
- シングルスピード(6:1)
- 最大巻上量117cm
- シングルドラグディスク
- 最大ドラグ値12kg
- 自重567g
という特徴で少し取り回しが良さそう。
機構がシンプルになる分メンテナンスは間違いなく楽になる。
いずれのモデルにしても現物をみたことが無いのでサイズ感が良く分からないのと、巻き心地の悪さが懸念材料。
JiggingMaster(ジギングマスター)
台湾のリールメーカー。
販売代理店は『RedfishBluefish手巻き深海専門店』というショップ。
(こちらはショップのブログですが、リールの解説から釣りのページまで勉強になる記事が沢山あります。)
『モノコックアルミボディ』『1年間の保証』『フリースプールの滑らかさ』を特色にしている。
アメリカで評価されていて、20年の実績があるらしい。
赤/金とかメタリックカラーのめっちゃ派手なリールを作っていて代理店の写真もとても映える。
ご存じない方はHPの写真をぜひ見ていただきたい。キレイだから。
見栄えだけでなくラインナップも豊富。8号500mまで入る大型な物も。
モノコックアルミボディで高剛性。
2ドラグディスクで、最小モデルでも最大ドラグ値20kg以上をマークしている。
左ハンドルモデルも選べる様子。
レバードラグのレベルワインダー付きなる珍しい機種もラインナップされてる。
アカムツなんかの中深海に良さそう。
他にもスピニングリールなどもラインナップにあるが、今回注目したのは『MONSTER GAME』というレベルワインダー無しのレバードラグリール。
サイズ感は
PE2=オシアジガー1500
PE3=オシアジガー2000
PE5=オシアジガー3000
相当らしい。
ジギング魂に解説記事がありました。
頑張ってネットを探したのだが情報がなかなか見つからなかった…。
4号使用時
リンク
- 4号300m(計算値)
- 1スピード(5.3:1)
- 最大巻上量90cm
- 2ドラグディスク
- 最大ドラグ値23kg
- 自重490g
オシアジガー2000相当とあるので、このメーカーの最初の1台に良さそう。
実績が
タチウオ
アカムツ
ユメカサゴ
カサゴ
ハマチ
ワラサ
他
とあったのでトンボ・キハダ狙いには少し合わないかも。
スペック的には問題なさそうだけど。
5号使用時
MONSTER GAME PE4
- 5号321m(計算値)
- 1スピード(5.3:1)
- 最大巻上量90cm
- 2ドラグディスク
- 最大ドラグ値23kg
- 自重500g
代理店サイトはおろか、Googleのショッピング検索にも引っかからなかった。
どうしても欲しければ取り寄せになりそう。
基本スペック以外ほとんど情報が手に入らなかった。
トンボ・キハダ狙いならスペック的にはこちらが良さそうだが、レバードラグ最初の一台で手を出すには(情報の無さ的な意味で)大分勇気が必要。
Marfix(マーフィックス)
日本のメーカーのリール。ブランドサイトはこちら。
エイテックでは他にもリールを取り扱っているのだが、このマーフィックスだけは別扱いになっている。
『過酷な実釣シーンに打ち勝つ耐久性』『魚の動きに応じて瞬時に対応できるレバードラグ』『水中のジグを意のままに操る1巻100㎝』がブランドコンセプトとしてうたわれている。
エンジニアインタビューのページには『「頑丈であること」「構造がシンプルであること」「ドラグがよいこと」を主軸に置いて今まで作ってきました。』とあるので、特徴としてはこちらの方が簡潔で分かりやすいか。
マミヤOP⇒リョービ⇒エイテック(テイルウォーク・アルファタックル)と販売会社を幾多変えながらも販売され続けるほど根強い人気を持つ。
レバードラグリールの最初の一台を検討するならこの機種だと思う。
使用者が多く、ジギング船に乗ると大抵誰か持ってきている。
アフターパーツも情報も豊富。
中古品も多く出回っているので買いやすい。
新品でも値段が手ごろ。
機種問わず最大巻上100cmに統一してあり使いやすい。
そのわりにローギアで巻上トルクが強いのも利点。
定期的に限定モデルが出ているので、急ぎでは無くて限定品大好きな人は待ってみるのも面白いかも。
レバードラグリールはどのメーカーも頑丈さを売りにしていることが多いが、このリールは実際に使っている方もショップ店員さんもみな口をそろえて頑丈という。
メンテナンスの簡易さもその一端を担っているらしい。
僕の中ではレバードラグリール界の優等生のイメージ。
実際に使っている人誰に聞いても「ジガー程滑らかではない」と口をそろえて言うのでその点は覚悟したい。
4・5号使用時
リンク
- 4号450m、5号360m(計算値)
- 1スピード(4.8:1)
- 最大巻上量100cm
- 1ドラグディスク
- 最大ドラグ値8kg
- 自重660g
サイズ感はジガー2000よりわずかに大きいくらい。
アフターのパーミングカップに換装するとより持ちやすくなる。
金州くらいまでならこのサイズで十分という話をとあるショップ店員さんが仰っていた。
数字だけ見ると他のモデルから大分劣って見えてしまう。
実績は間違いないので、カタログスペックだけで判断してはいけないという良い例。
マーフィックスの最小サイズだがキハダの実績も多い。
50kg以上のモンスターサイズを狙うのでなければこのサイズで十分そう。
(かかっちゃったらどうするか、という問題はあるけど。)
MAXEL(マクセル)
はっきりわからなかったのだが、多分中国のリールメーカー。
販売代理店は『レスターファイン』。
- ARMORY:レバードラグ・レベルワインダー搭載タイプ
- RAGE:レバードラグワインダーレスタイプ
- TRANSFORMER:2スピード切替タイプ
- SEALION:ベースモデル。トローリング等用の大型モデルもある
という分かりやすい商品構成。
今回注目したのはジギングに丁度良さそうなRAGEというモデル。
いくつかのプロショップのブログで高評価の記事を見たので評判は良さそう。
販売しているところがなかなか見つからない。
見つかっても在庫されている機種が少ないところから、国内に在庫が少ないのかもしれない。
4・5号使用時
- 4号524m、5号420m(計算値)
- 1スピード(5.3:1)
- 最大巻上量106cm
- 2ドラグディスク
- 最大ドラグ値15kg
- 自重630g
ジガー2000と同程度のサイズ感。
ストライクポジション(基本的なドラグレバーの位置)が2段階あるのが使いやすいらしい。
同じR60HにPROという日本専売モデルが存在し、そちらはドラグ値30kgと、調べた中では最強の圧倒的な数字を叩きだしている。
だがしかし、このリールの情報は通販サイトでしか見つけれらず、代理店サイト等に記載が無いので詳細不明である。
okuma(オクマ)
台湾のリールメーカー。
スピニング、ベイト、トローリング用など様々な機種のリールを扱っていて、実は世界シェア第3位らしい。
日本国内にも支社と工場があり(ゼニス本社で行っているっぽい)、アフターはそちらで対応してくれるよう。
各リールごとに特色があるのだが、全体的に非常にコスパが良い。
流通量が多く手に入りやすい。通販でも簡単に手に入るが、よく探せば実店舗でも見つかるかも。
値段の割に剛性感は良いらしい。
巻きは滑らかさは値段なりとのこと。
4号使用時
リンク
- 4号300m
- 2スピード(6.4:1/3.8:1)
- 最大巻上量107cm/63cm
- 1ドラグディスク
- 最大ドラグ値11kg
- 自重460g
『NABURAな毎日』という釣具屋さんのブログに詳しく書かれており参考にさせていただきました。
サイズはオシアジガー1500と2000の間くらいとのことなので小さめ。
自重も非常に軽く、今回調べた2スピードリールで最軽量。
3万円台前半買えて2スピードかつ販売元に信用が置ける(Amazonとかにある良く分からないメーカーではない)のはここだけ。
今回調べたリールの中で2スピードリール最安値。
何ならAmazonのタイムセールで27000円台も見かけた。
このリールでもトンジギできているようなので、高いリール買うよりもこっち買って差額で一回でも多く船に乗った方が釣れる可能性は高そう。
通常版はハンドルノブがエッグノブだが、Tバーノブを装備しボディをブルーに塗装した『カバラブルー』というモデルもある。
めちゃくちゃ軽いのをメリットととるか、剛性感への不安と取るか・・・。
5号使用時
リンク
- 5号350m
- 2スピード(4.7:1/2:1)
- 最大巻上量90cm/40cm
- 1ドラグディスク
- 最大ドラグ値15kg
- 自重675g
上記モデルの大型化バージョン。こちらのモデルもまだ安い。
カタログスペックは良いのだがインプレが見つからなくて感覚が分からない。
どでかいらしい。
PENN(ペン)
アメリカのリールメーカー。
堅牢なリールを売りにしており、例えばスピニングリールではIPX6(2.5m~3mの位置から毎分100リットルの水をかけても耐えられる防水機能レベル)の防水性能を誇っていたりする。
海外のYouTubeで、砂に埋めたり海中で回したりする動画がある程。
メタルを多用した構成に少ない部品点数と、メンテナンス性も高い。
ラインナップが豊富で、オフショアでやる釣りなら大体対応している。
歴史が古く、中古品コーナーに行って探せば大体このメーカーの商品がある。
汎用品だけでなく価値あるヴィンテージリールも多い。
国内のジギング黎明期、リールの選択肢が無い時代を支えてきたらしい。
リールフットが大きくてロッドにはまらないことがあり得るので要注意。
頑丈さの代償か、全体的に重ため。
4号使用時
リンク
- 4号300m(計算値)
- 1スピード(5.3:1)
- 最大巻上量69cm
- 1ドラグディスク
- 最大ドラグ値9.1kg
- 自重433g
今回ラインナップしたリールの中で最安値かつ最軽量。
Amazon最安値で19800円を確認した。謎メーカーのリールよりも安くて凄い。
ボディー素材がダイキャストとなっているのだけど、どの金属のダイキャストなのかまで分からなかった。
ところどころプラスティックパーツも使われているので多少の割切りが必要かも。
今年の四月に発売したばかりでレビューが見当たらなかった。
この記事を書いている間に2スピード版の『FathomⅡ 2speed FTHⅡ15LD2』が発売された。
こちらは2スピード切替にTバーハンドル装備で豪華。
上記したカラバのライバルになりそう。
5号使用時
リンク
- 5号320m
- 1スピード(5.3:1)
- 最大巻上量91cm
- 1ドラグディスク
- 最大ドラグ値15kg
- 自重524g
フレームから全く違うため、糸巻量だけでなく巻上長やドラグも異なる。
同じく今年の四月に発売したばかりでレビューが少ない。
こちらも2スピード版の『FathomⅡ 2speed FTHⅡ15XNLD2』が発売された(25NLDボディサイズでナロースプールモデルとなる)。
SOM(スタジオオーシャンマーク)
日本のメーカー。販売も同社。
熱狂的なファンを持つ釣具用品メーカー。
代表的な商品はフィッシュグリップの『オーシャングリップ』ではなかろうか。僕の憧れである。
どの商品も国内の使用者多く情報が探しやすい。
今回の記事中のリールの中で、最もリールの情報量が多かったのは恐らくこのメーカー。
アフターパーツもあり自社内で開発もしている。
オートリターン機構を備えており、タッチ&ゴーが苦手なレバードラグリールでは貴重な機能。
値段がとても高い。
通常モデルも高めだが、OMG(太田ガレージモデル)というSPモデルは定価20万円を超える。まさに高根の花。
リミテッドモデルやショップモデル等、限定モデルが多く販売されている。
中には対マグロモデルも。
定価の高さから来る期待値やネットで見かける情報量の多さの為か、厳しめの評価も見られる。
特に対マグロを考えた時に気になるのがドラグの評価が低い点。
これは中深海でのアカムツ等をターゲットにしているために装着しているコルクワッシャーが原因の様子。
記事を調べまくると合う釣りや人には合う。合わない釣りや人には合わないという雰囲気。
もし合わない場合でもカーボンワッシャーに交換すれば対応可能。
この場合、単純なポン付けでは最大ドラグ値が下がってしまう点に注意。
(ワッシャーだけでなく、ドラグプレートも交換することでドラグ値は確保できる。)
今回の執筆にあたって『Angler's Support Service RECON』さんと『気ままに釣行記』さんを大いに参考にさせていただきました。
ありがとうございます。
非常に詳しい解説・考察があって勉強になります。
最もスタンダードなモデル。記事執筆時点で3代目となる。
マグロ相手には一番手大きい80番が推奨されていることが多いが
80番=クロマグロ、大型キハダ
50番=キハダ、ビンチョウ
という雰囲気っぽい。
多分手に負えない(物理的に)大きさなので、僕が使うなら50番からで良いと考えている。
中古だと何とか手が出る価格で出回っている。
年式による性能差が大きいようなので、下手に安い低年式に飛びつかない様注意。
オーシャンフリークス
日本のメーカー。販売も同社。
海外の提携工場で品質管理して作った部品を、日本で組み上げていることを売りにしている。
シリーズ構成が分かりやすく
- 30HG
- 50HG
- 60HG
- 60HG narrow
の四種類。これに年度ごとの特別カラーが発売されている。
機種の選び方については公式サイトの説明がとても分かりやすく
・captchaの使い分けについて当社のリールは基本的に水深によって使い分けて頂ければと考えています。まず水深100mまでならば魚種問わず30HGをお勧めします。一見おもちゃのようなボディサイズに頼りなさを感じるかもしれませんが、突然の青物ヒットにも余裕を持って対応出来るパワーを秘めていることを感じて頂けるはずです。200m以上はヘビー級の60HGの出番です。深海や大物狙いに求められるラインキャパ、回収能力、巻き心地。を全て備えております。最強の大物用かつ深海用大型リールだと自負しております。50HGが最も得意とするレンジは100-200m。この釣りで最も攻める機会が多い水深ではないでしょうか。
公式サイト『CAPTCHA50HG』製品ページより引用させて頂きました。
とのこと。
比較的情報量・流通量が多く手を出しやすい(気がする)。
上記公式サイトの説明や下記オフィシャルブログの内容をみると、とてもユーザーフレンドリーな印象を受ける。
4・5号使用時
リンク
- 4号450、5号360m(計算値)
- 1スピード(6.0:1)
- 最大巻上量107cm
- 2ドラグディスク
- 最大ドラグ値20kg
- 自重560g
ジガー2000と同じくらいのサイズ感。
トンジギではゴリ巻きまで視野に入り、本格的な大型マグロはおススメしないサイズ感らしい。
こちらのオフィシャルブログに丁寧な解説記事があるので、興味のある方は是非読んでみてください。
ピックアップした機種のランキング
今回の記事で選んだ機種を各項目でランキングしてみた。
オシアジガーは目安のため赤色にしてある。
※同着の場合の順位はテキトーです。
重量(軽い順)
- FathomⅡ 15LD(PENN) 433g
- カバラ CAV-5NⅡ(okuma) 460g
- SX6/4 MC Raptor(AVET) 482g
- PE 3(JiggingMaster) 490g
- PE 4(JiggingMaster) 500g
- BLUEHEAVEN 50Pw(SOM) 515g
- FathomⅡ 25NLD(PENN) 524g
- BX2 400(ACCURATE) 560g
- BX2 500N(ACCURATE) 560g
- CAPTCHA 50HG(オーシャンフリークス) 560g
- オシアジガー 2000NRPG(シマノ) 595g
- RAGE R60H(MAXEL) 630g
- C3 RH(Marfix) 660g
- カバラ CAV-12NⅡ(okuma) 675g
- JX6/3 MC Raptor(AVET) 680g
最大ドラグ値(高い順)
- PE 3(JiggingMaster) 22.6kg
- PE 4(JiggingMaster) 22.6kg
- CAPTCHA 50HG(オーシャンフリークス) 20.0kg
- JX6/3 MC Raptor(AVET) 17.0kg
- RAGE R60H(MAXEL) 15.0kg
- カバラ CAV-12NⅡ(okuma) 15.0kg
- FathomⅡ 25NLD(PENN) 15.0kg
- BX2 500N(ACCURATE) 13.6kg
- SX6/4 MC Raptor(AVET) 12.0kg
- BX2 400(ACCURATE) 11.8kg
- カバラ CAV-5NⅡ(okuma) 11.0kg
- オシアジガー 2000NRPG(シマノ) 10.0kg
- BLUEHEAVEN 50Pw(SOM) 10.0kg
- FathomⅡ 15LD(PENN) 9.1kg
- C3 RH(Marfix) 8.0kg
4号最大糸巻量(多い順)
※緑色は他の糸巻き量からの計算値
- JX6/3 MC Raptor(AVET) 550m
- RAGE R60H(MAXEL) 524m
- C3 RH(Marfix) 450m
- カバラ CAV-12NⅡ(okuma) 450m
- BLUEHEAVEN 50Pw(SOM) 450m
- CAPTCHA 50HG(オーシャンフリークス) 450m
- BX2 400(ACCURATE) 400m
- PE 4(JiggingMaster) 400m
- FathomⅡ 25NLD(PENN) 397m
- BX2 500N(ACCURATE) 375m
- SX6/4 MC Raptor(AVET) 320m
- オシアジガー 2000NRPG(シマノ) 300m
- PE 3(JiggingMaster) 300m
- カバラ CAV-5NⅡ(okuma) 300m
- FathomⅡ 15LD(PENN) 300m
最大巻上長(長い順)
- JX6/3 MC Raptor(AVET) 116.8cm
- カバラ CAV-5NⅡ(okuma) 107.0cm
- CAPTCHA 50HG(オーシャンフリークス) 107.0cm
- RAGE R60H(MAXEL) 106.0cm
- C3 RH(Marfix) 100.0cm
- SX6/4 MC Raptor(AVET) 99.0cm
- オシアジガー 2000NRPG(シマノ) 96.0cm
- BLUEHEAVEN 50Pw(SOM) 93.0cm
- BX2 500N(ACCURATE) 91.0cm
- FathomⅡ 25NLD(PENN) 91.0cm
- カバラ CAV-12NⅡ(okuma) 90.0cm
- PE 3(JiggingMaster) 89.8cm
- PE 4(JiggingMaster) 89.8cm
- BX2 400(ACCURATE) 83.0cm
- FathomⅡ 15LD(PENN) 69.0cm
定価(安い順)
- FathomⅡ 15LD(PENN) ¥28,000
- FathomⅡ 25NLD(PENN) ¥29,000
- カバラ CAV-5NⅡ(okuma) ¥32,800
- カバラ CAV-12NⅡ(okuma) ¥42,800
- オシアジガー 2000NRPG(シマノ) ¥62,000
- C3 RH(Marfix) ¥70,000
- CAPTCHA 50HG(オーシャンフリークス) ¥77,000
- SX6/4 MC Raptor(AVET) ¥82,500
- BX2 400(ACCURATE) ¥84,959
- BX2 500N(ACCURATE) ¥88,446
- RAGE R60H(MAXEL) ¥89,100
- BLUEHEAVEN 50Pw(SOM) ¥89,500
- JX6/3 MC Raptor(AVET) ¥96,800
- PE 3(JiggingMaster) ¥99,000
- PE 4(JiggingMaster) ?
まとめた感想
購入するための足掛かりとして、調べた事を記事にまとめてみた。
レバードラグリールを所有したことは無く、今回の記事はネットの記事と人から聞いた話をまとめただけなので実際に使われた方からすれば見当違いな点も多々あるかと思う。
その点ご容赦願いたい。
カタログスペックではわからない点が多いし、感覚的な事の方が大事なのは百も承知である。
だがしかし、限られたお小遣いでは全てのリールを購入して比べる事はかなわないし、できるだけ失敗もしたくない。
ある程度は調べた事で判断せざるを得ないのかな、とも思う。
このページに上げたリールやメーカー以外にもレバードラグリールは沢山あるのだが、記事に取り上げるのは情報をまとめられる機種のみにとどめておいた。
この他にも『エバーグリーン オケアノス』『ディープライナー TERA』『シーフロアコントロール SEIQZ』など実績のあるリールも有れば、USシマノやUSダイワのレバードラグリールを逆輸入して使われている方も居るらしい。
Amazonには手ごろな価格で無名メーカーのレバードラグリールも有るし、この記事を書いている(調べるところからだと二カ月くらいかかってしまった)あいだにも新機種が発表・発売されたりしている。
レバードラグリールって実は普通のリール(スタードラグリール)より選択肢が多いんじゃないかと思う。
タックルはバランスが大切なので、カタログスペックが高いリールを使えば良いというものではない。
- 高いドラグ値も、それに対応するロッドが無ければ意味が無いし調整幅がピーキーになる。
- 太いラインが巻けても、それに掛かる水圧に負けない技術と体力が無ければ意味が無くなる。
- 技術も無いのに『ドラグが強く』『ラインも切れず』のタックルを使用すれば、タックルをひったくられるか最悪落水の危険性もある
- 2スピードは便利だがメンテナンス性が悪化する
等々、メリットとデメリットは表裏一体なので、どの要素が重要なのか考えてから機種を決めていきたい。
余談だけど『大手(シマノやダイワ)の巻き心地・滑らかさは越えられない』とあちこちで書かれていた。
(そもそもレバードラグリールを使うような釣りは、巻きよりフォールで食わせることが多いので巻き心地は問題になりづらいらしい。)
そのくせ流通量があって手に入りやすく、メンテナンスも問題にならず(最悪メーカーに依頼する間口が広い)、アフターパーツも豊富とあって至れり尽くせりなのを改めて実感した。
国産大手のリールのコスパ、ヤバいです。