2024年9月8日㈰
エギングのイベント参加してきた。何気にこういうイベントって初参加でした。
田子漁港も初。初づくし。
田子漁港 エギング講習会 YAMASHITA イシグロ

何のイベント?

田子漁港 エギング講習会 YAMASHITA イシグロ
チラシの通りなのだが、釣具のイシグロ&YAMASHITAの共催イベント。
メーカースタッフ&イシグロフィッシングアドバイザーがエギングの面倒をみてくれるというイベントで、一通りの道具は自前で用意するのだがエギは先方が全て貸してくれるというもの。
講習会なので軽い座学やスタッフの実演、アドバイスをもらいながらエギングの練習をするのが目的になる。

たぶん初心者を想定していたと思うのだが、実際には初心者とベテランの割合は半々といったところだった。


道具立て

  • 19 ブリゲイドフリップ  BGF852S-M(天龍)
  • 20 ヴァンフォード 2500SHG(シマノ)
  • シグロン X8 0.6号 200m(サンライン)
  • シーガー船ハリス 2号 2m(クレハ)


使用エギ

  • エギ王LIVE
  • エギ王SEARCH
  • エギ王K
サイズは2.5号~3.5号まで。カラーも色々。
すべてお借りした物。


ロスト

無し
一回ヤバかったけど、加藤アドバイザーが何とかしてくれた。


釣果

無し
魚もイカも居たけど無し


状況


海況


釣行時間:6時半時〜12時(実釣は7時〜12時)
天候:快晴
水温:28.2℃(タイドグラフbⅰ)
実釣エリア:田子漁港 赤崎堤防
:序盤無風。10時ごろより北からの風
水色:透明だがエリア的には濁り気味
田子漁港 エギング講習会 YAMASHITA イシグロ
非常に透明に見えたのだけどこのエリアでは濁り気味との事。
前日から釣行していた方のお話では夜に雨が降ったらしくそれが原因らしい。軽くゴミが浮いていたりした。上層は水潮気味?

非常に暑い日で空調服着ていても汗ばむくらい。風が無い前半は本当に灼熱だった。
風が吹けば多少は涼しい。ひたすら日差しが強かった。

魚影は濃く、軽いナブラが見られたり直接姿を見られたりした。
特にカマスの群れとその下にいたショゴは圧巻。カマスなんか100匹くらい居たんじゃないだろうか。もろに足元泳いでいた。


同行者の状況

同行者はイシグロの加藤アドバイザー、YAMASHITAの営業スタッフ2名、参加者10組15名程度。
参加者は、今回エギングが初めてという初心者や子供から、シーズンには毎日のようにやっているベテランまで幅広い感じ。
東京から毎週通っている、という方もいらっしゃった。


レポート


出発から到着・受付開始まで

3時半~6時半

6時半受付開始なので6時には着いておきたい。初めて行くところなので余裕持って3時半に出発した。

国1⇒136⇒中央道と通って舩原峠から土肥へ抜け、そこから南下して田子まで。
休憩なしで2時間で来れたのだけど実は御前崎港の方が近い。山道を抜けてきたので余計に遠く感じてしまった。
後で聞いたら夜間は料金所締まっていてお金掛からないとの事。掛かっても200円くらいなので素直に有料道路乗ってくればよかった。

到着するとすでにスタッフが準備をしていた。ご挨拶をしたらご丁寧にお名刺頂いてしまった。恐縮です。

参加者も1名いらっしゃったのでお話をきくと、なんと静岡市からとの事で釣行エリアがモロ被りだった。
仲良くお話させて頂きながら海を見に行ったり、お手洗い行ったりして時間を潰す。

海を見に行くと中々見れない透明度。魚見てるのが楽しい。なんなら1cmくらいのマイクロアオリイカも見ることができた。

そのうち他の参加者も集まってきたのだが、その中でも手練れのお二人がエギングを試しているとコロッケサイズを釣りあげているではないか。サイズの割にガンガン引いているのも見てしまった。
聞くと群れでいるのが見えていた、との事なのでコレはもうテンションダダ上がりである。

受付・講習会

6時半~7時半

時間になり受付開始。
順番に並び、参加費を払って資料を頂く。
田子漁港 エギング講習会 YAMASHITA イシグロ
講習テキストだけでなく秘伝の書とステッカー、更にイシグロからもステッカーと商品券を頂いてしまった。メッチャ大盤振る舞い。
エギCOM』への登録も勧められたが、以前登録してあったのでそれを見せたらファスナータグももらえた。

全員受付が済んだら集合写真を撮って最初の講習開始。
田子漁港 エギング講習会 YAMASHITA イシグロ
ナンバープレート見えちゃうからぼかしてます
エギ王シリーズの基本的な使い分け方、エギングの基本的な動かし方、超簡単なアオリイカの生態などを説明してもらう。
特にエギの動かし方には時間を割いてくださっていて、どういう動きをさせるべきか、ソレをイカがどのように見ているか、という説明をして頂いた。

7時から20分程度の講習会だったのだがすでに暑い。
日陰で始めた講習会もすぐに日陰が無くなってしまった。唯一空調服を着ていた僕が一人でうるさい。フォーーーンとかずっといっているのである。

講習を終えて泳いでいる魚を見ながら堤防に向かう。ヤベェ量のカマスの群れにショゴが付いてるのを見て大体の人がテンション上がっていた。釣り人ですもん、仕方ない。その子たち今日のターゲットでは無いけどね。

全員堤防に揃ったところでエギの動きの実演。
田子漁港 エギング講習会 YAMASHITA イシグロ
加藤アドバイザーより頂きました
参加者全員が見やすいように、岸壁に沿ってエギを投げ動かしてくれる。
ライブ、サーチ、Kそれぞれ動きが違うというのを、見て分かるように実演してくれた。

実釣開始

7時半~9時半

ここまで見たところで実演開始。勿論自前のエギを使用しても良いのだが、エギ王シリーズ使い放題なのでそこから良さそうなのを選ぶ。
田子漁港 エギング講習会 YAMASHITA イシグロ
もっと種類があった
最初はエギの動きを観察したいので派手めなエギをチョイス。
田子漁港 エギング講習会 YAMASHITA イシグロ

近くに投げてシャクってみると全然ダートしていないのが良く分かる。ただ上下に動いているだけ。
色々試していて、どうもラインスラックを出し過ぎてエギに力を伝えきれていないんじゃないか、ということが分かってきた。
糸ふけ取る量を調整しながら丁度良いタイミングを探っていく。

僕、エギをしゃくる時にヒュンヒュン鳴らせられないのだがそれでも糸ふけ量をうまく調整すれば何となくダートするようになってきた。

この『試行錯誤して段々エギが動かせるようになっていく』時間が非常に面白かった。
なんせいつも見えていないルアーの動きが見えているので『対策を考える⇒実験する』を自信もって行えるのである。
いつもナイトとかサーフの見えないエギングばかりでイメージ先行でやっていたけど、目で動きを見るのは大事だなと再確認できた。

動かし方に自信が付いてきたところで徐々に遠投していく。
2.5号で着底まで20秒ほど掛かる。着底して3回ほどジャークするとまた着底まで8秒ほど掛かる。いつもより釣りのテンポが悪いので若干焦ってしまうのだが、じっとこらえて釣りを続けていく。

底を攻めすぎて根がからせてしまい、何やっても自力では外せなくて冷や汗モノだったのだがそれは加藤アドバイザーが何とかしてくれた。
ラインを持ってゆする様に軽く引っ張るのを根気強く繰り返したら無事に外れてくれた。
根掛かり外しに必要なのは根気という良い例。

休憩がてら講習会

9時半~10時

大分暑くなってきたところで休憩がてら2回目の講習会。
今度のテーマはカラーチョイスについて。

田子漁港 エギング講習会 YAMASHITA イシグロ
ヤマシタ『ボディカラー』より
カラーチョイスのルールやコツを教わりつつ、ちょっとした小技やココでしか聞けない小話など教えて頂いた。

カラーチョイスには便利なツールがあるということで、講習後教えていただく。
そのついでに色々お話を伺った。実戦的な話もそうなのだが、『如何に初心者にわかりやすく伝えていくか』という事を大切にしているかを聞くことができたのが大きな収穫だった。

再度実釣

10時~12時

再び釣りに戻る。
そろそろ誰でもいいから1杯は欲しい所。なのだが待てど暮らせど誰にもアタリが無い。

どうもカマスやらショゴやらに怯えている上、水潮が浮いてしまっていて活性も低いらしい。

途中軽いナブラが浮いたり、イワシっぽい群れが走り回ったりしていたがイカの反応にはつながらず。

途中で一旦講習会を締め、その後は『エギングを中心に他のルアーもどうぞ。』という実質制限解除になったのだが大半の人がエギをやり続けて、それでも反応無し。

ジグを投げた方も居たがそれにも反応無し。
底を攻めてもダメ。
中層攻めてもダメ。
シャロ―攻めてもダメ。
何やってもダメ。

結局参加者全員、何も反応を貰えずに納竿の時間となってしまった。


結果

釣果0。

最大の収穫は近くのスーパーで買ったアオダイ・ヒラダイ・カツオの刺身。
脂乗って絶品でした。


教わったこと

教わったことを全て覚えている訳でも理解できたわけでもないのだけど、書けるだけ忘備録として書いておく。
メーカーのサイトや動画で言ってくれていることが大半なのだけどそれだけ基礎的な事なのだろう。

初心者こそエギが見える時期に練習して覚えて欲しい

今回のメインテーマ。
春の深場やナイトなど、見えないときに闇雲にやっても何やっているのか、ちゃんとエギが動かせているのか分からないので、初心者は見えるところでちゃんとエギを動かして『これくらいの入力でこれくらいエギが動く』というのを身に沁み込ませて欲しい。
そしてイカがエギに反応して色が変わったり、アタックしたりするのを見ながら楽しんでほしい。

横に飛ぶダートが大事

ただ上下に動かすだけでは無く、横っ飛びに動く(ダートさせる)ことでエギをイカの視界から外し、イカを焦らせてアタックに繋げていくとの事。
特に秋は警戒心より好奇心が強いイカが多いので有効。

抱くときはフォール中

エギを抱いてくるのは必ずフォール中なので、シャクってばかりでは無く必ずフォールを丁寧に入れる。

静岡県はナイトエギング勢がとても多い

仕事が終わって、1~2時間位ナイトでエギング楽しむパターンが全国的に見ても非常に多いらしい。身に覚えがありすぎる。
それだけ夕方から深夜にかけてが激戦になるということ。

サーフエギングは中層ただ巻きで実績アリ

スタッフの方が、実際に三保サーフで個人的に釣っている動画を見せて頂いた。
この時は日中にブルーポーションを中層ただ巻きで釣ったとの事。

エギは近くから投げる

YAMASHITAの新入社員はこれやらかすと海に突き落とされるらしいですw。
スミを吐くと他のイカを警戒させてしまう。いきなり遠くのイカを釣ってスミを吐かせながら近くに巻いてくると、その道中に居るイカ全部警戒させてしまうので、必ず手前から段々攻めていく。

日中こそグローを使う

実は日中も効果的らしい。
濁り潮の時に効果的。

夜間のグローはポイントを潰す覚悟で

逆に夜間のグローはアピールが強すぎてすぐにイカがスレてしまうので、『この数投でポイントを変える』といったくらいギリギリまで使わない方が無難。

エギの使い分けは大事

僕がエギ王Kばっか持っていると言ったら結構真剣に怒られてしまった。
基本はLIVE、アピール強くしたいときはSEARCH、アピール弱くしたいときはK、といった使い分けで、秋イカシーズンはLIVEを使ってください、との事。

9月は2.5号、10月は3号、春イカ以降は3.5号

これもセオリーなのだが、大体のシーズンごとのエギの大きさの基準。

潮の濁りはそのポイントのいつもの状態と比較する

『澄潮』や『濁り潮』は、そのポイントのいつもの状態から比較してどうなのかを考える。

カラーチョイスはツールがある

このカラー選択というページは本当に便利。
エギ買うときにコレで絞ってから買えばたくさん買わなくても済みそう。

秋イカの寿命と天敵

実は秋イカは数時間食べないとすぐに死んでしまうらしい。
そして意外なことにカマスが天敵。そういう意味でも今回はタイミングが悪かった。

初心者に如何に伝えるかを大切にしている

コレ、とても大切にしているようで、こういった講習会で初心者の分からないことを聞いてフィードバックに繋げて行っているとの事。
最近はキャラクターを作ったりして、とにかく敷居が高くならない様に心を砕いているようだった。

最近のエギンガーに足りないのは根性

ぼそっと仰ってて心に残った一言。
「釣れるまでやる根性が最近のエギンガーには足らないと思うんですよ。」と言っていた。
耳が痛い。


勝敗


見ながらやるエギングこんなにわかりやすいと思わなかった。
何より、メーカーの方に「これだけエギを動かせていれば、イカが居れば釣れますよ。」って言ってもらえたの凄い自信につながった。
大満足。