【準備】【釣行】【料理】【反省】富士宮 くぬぎ養鱒場
2023年7月29日㈯
くぬぎ養鱒場にて
娘(三歳)が「つりいきたいねぇ~。」とか言うので釣堀に連れて行ってみた。
釣堀とあなどるなかれ、(我が家だけやたら)テクニカルでした。
釣堀の紹介
富士宮市は養鱒業(主にニジマスの養殖)が盛んでいくつか事業所があるのだが、この『くぬぎ養鱒場』もその一つ。
養鱒業がメインで、サービスの一環として釣堀、つかみ取り、塩焼き、BBQを提供してくれる。
なので魚も重量で料金が変わってくる。
その代わり時間制限は無し。
イメージとしては『定額で魚を買い、それを釣り(手づかみ)で確保する』感じ。
エリアトラウトとは少しシステムが違うと思う。
釣具は竹の棒の先にハリスが結んであり、それにウキと針が付いている形。
浮き釣りで、エサは練餌がもらえる。
行けば全部用意してあるので自分で持って行く釣具は無くて良い。
釣った魚は捌いてエラワタを出してくれるし氷もくれる。
クーラーがあれば他には何もいらないのである。
(ある程度ならクーラー無くても何とかなりそう。)
スタッフも親切で聞けば丁寧に教えてくれるので初心者にはピッタリ。
準備も後片付けもいらないので、連日の暑さで参ってしまった我が身にも大変ありがたい。
当日の料金表。
料金は先払いで、重量を超えた差額は釣り終了後に計量して追納する。
【準備】持ってく物も無いけれど…
そういう場所なので持って行く物も特に無いのだけど、念の為魚つかむ道具くらいは持って行くことにした。
あとは25ℓのクーラーボックスだけ。
子供たちの着替えやら日よけやらの方がよっぽど大荷物になった。
【釣行】道具立て
タックル
- 竹のノベ竿
先っぽにフロロが結んであって、それにウキと真鯛針みたいなのがついているレンタルタックル(?)。
竿の長さが色々あるので、魚のいる場所に合わせて長さを選ぶのがコツ。
使用ルアー・仕掛け
上記の竿についている仕掛けのみ。
エサは練餌。
足りなくなったらお替りできます。【釣行】ロスト
なし
【釣行】釣果
【釣行】当日の状況
釣行時間:10時半〜12時
魚の食い気は悪くなく、一度エサに気が付けば群がってくる。
池の中心部に集まり気味だったのは、人を警戒しているのと水温が少しでも低いところに集まっていたからかも。
一ヶ月ぐらい続く好天のせいか水は渇水気味。
貸してくれるスカリが水に着かなかった。
日向は汗が噴き出る程暑いが日陰はまだマシ。
暑すぎて蚊が居なかった。
昼までは2~3組くらいのお客さんが入れ替わり立ち代わり居たが、僕たち家族が撤収する昼頃には途切れていた。
大体どのグループも30分くらいで規定量釣って撤収しているイメージ。
【釣行】当日の様子
到着~釣り開始
子供たちが暇を持て余して大騒ぎしているのでオープンの10時を狙って出発する。
が、移動時間の見積もりが甘く10時半に到着。
釣りは海に行くものと思い込んでいた娘は、山に向かっていく風景をみて「つりにいくよ?」「おさかなつるよ?」と不安げである。
到着し車から降ろすと山の風景に愕然としたが、先に降りて魚を見つけた兄ちゃんが騒いでいるのをみて一安心したのかニコニコしていた。
子供たちの面倒を見ている間に奥さんにお会計を済ませてもらう。
「竿何本にする?」と聞かれるが、竿1本につき1kgのニジマスが付いてくる。
2kgも食べきれないし、家族全員の面倒を見ながら釣り出来る気がしないので1本で十分。
貸してくれた道具類。プライヤーは持ってこなくてよかった |
子供にも持たせるつもりで短い竿を選択。
日陰に陣取って釣りを開始した。
やたら渋いが隣は釣れてる
奥さんに説明しつつ実演して見せる。が、こちらには全く群れが回ってこない。
隣のお客さんの所は群がって釣れているのに…。
何回も入れなおして誘うが群れは動かず。
食いが立ってしまってその位置で群れが固定されてしまっている。
暑いけどしょうがない。魚が狙える、日向の過酷な場所に移動した。
場所を変え、竿をかえ…
場所を変えて釣り再開。様子を伺っていた子供たちが「じぶんでやる~!」とか騒ぐので竿を握らせてみるが、重たくて持っていられない。水面を叩いて魚を散らす。
悪循環である。
この段階で1匹も釣れておらず焦る。
もっとイージーだと思ってたのに…。
割りとムキになりかけていたのだが落ち着け、本日は家族サービスだ。
奥さんにやってもらって僕は子供の面倒を見たり、魚が散るのを覚悟で子供に竿を持たせたり、『とーちゃんのお手伝いしてね〜。』とか言って誤魔化しながら一緒に竿を持ったりする。
釣れてなくてもみんな楽しんでくれてるのが救い。
交代交代やってるとそのうち魚も寄るようになってきたのだが今度は釣れない。
餌を見切って食わないか、たまに食っても針掛かりしないのである。
悔しい。
食われなくても餌はふやけて落ちるのでそのうちエサが無くなってしまった。お替りを貰いに行く。
エサを貰いつつ養鱒場のお母さんに「釣れなくてこまっちゃうよ~。」とか相談すると釣り方を見に来てくれた。
エサの付け方やウキ下の長さ、待ち方に問題はなさそう。
「長い竿の方がいいかもしれないよ。」とアドバイスを貰ったので竿を交換する。より重たくなってしまった。
より群れの中心に針を送れるようになったのでアタリは更に増えたがそれでも針掛かりしない。
正確には一瞬掛かっているのだろうが、貫通しなくて魚が落ちちゃうのである。
コマセ釣りなんかで良くある、『アタリは明確だが魚が釣れない』状況はきっとこういう感じなんだなぁ。
と、いつも見れない状況が見れるのでいい勉強になるのだがもどかしいことこの上ない。
いつもの釣りならここで仕掛けを替えて攻略の糸口を探すのだがここではそれもできない。
あるもので工夫をしないといけない。
子供たちはこのころにはもう飽きていて、お菓子を食べたり(場内では禁止なので車で食べた)そこらへんチョロチョロうろつきまわったりして遊んでいた。
5歳と3歳ではまだ早かったか…。
シブいながらもなんとか釣果
工夫できるポイントがウキ下の長さとエサの形しかないのでそこを試行錯誤してみる。子供は飽きているが奥さんが熱くなっていて熱心に工夫している。
楽しんでくれているのが本当に救いである。
エサの形の工夫がハマり、なんとか数回に一度はフッキングが成立するようになってきた。
通常なら小さく針先を隠すように付けるのがセオリーなのだが、この日は
大きく、針全体を隠すようにしながら針先だけ出すのが良いようだった。
上がってくる魚はだいたい針掛かりが良く(というか針掛かりが良くないとあがってこないのだけど)
このようにいいところに針が貫通していた。
このエサの形の工夫は奥さんが試行錯誤の末に辿り着いたもので、このころには結構ハマっており
暑い中、子供をこちらに任せて頑張って釣っていた。
子供たちはフィッシュグリップで遊ぶのに目覚めて、「さかなつかむ~」とかいってフィッシュグリップを取り合いしていたのだが、いざビチビチ暴れる魚を目の当たりにして固まっていた。
ようやく釣れるようになったこの段階で僕たち家族が最古参になっており、僕も奥さんも3匹ずつ釣ったので、最後の残ったエサで大物を狙ってみることにした。
大型を狙ってみるも
受付近くに小さい池があり、その中に1kg以上ある大型が集められて泳いでいる。こちらも狙ってよい。
「大きいのはウキに驚いちゃうからウキをあげたほうがいいよ。」とお母さんからアドバイスを貰ったのでその通りにする。
エサを落とすが反応無し。
目の前に落としてみるが逃げも食いつきもしない。一切反応無し。
向こうでスタッフとお客さんが「あれって釣れるの?」「1日やって1匹釣れるかどうか・・・。」などと不吉なことを話している。
色々試していくと、上流からエサを流し込んでいくと食いついてくる個体がいる事が分かったのでそのパターンを重点的に試す。
数回に一回はエサを咥えるのだが、上手に吐き出してしまい針掛かりまで行かない。
難しい。
奥さんと交代すると奥さんも独自理論で色々試している。
同じように咥えるところまでは行くが、針掛かりはしない様である。
子供たちは猫と遊んでいた。
何回か交代して僕の番になった時、咥えた瞬間に竿をあおって針掛かりさせるのを試すもあえなく失敗。
エサも取られてしまい、無くなってしまったのでそこで納竿
計量して追加料金を払い、内臓を抜いてもらって帰宅した。
結果
20cm~30cmが6匹 |
伸ばせばギリ30cmくらい・・・。 |
内臓抜き6匹で960g。
内臓込みで1.1kgくらいで追加料金がかかった感じ。
血合い骨抜くのが大変だったので骨切りしてごまかしたけど、少し硬いところは誤魔化しきれず舌触りが悪くなってしまった。
頭の方から数本は抜いたほうが良さそう。
写真だと分かりづらいが、赤い身(写真下)と白い身(写真上)と個体によって身の色が全然違う。
赤いほうが脂っけがあったが、魚の味が濃くて美味しかったのは白い身のほう。
ニジマスのパイ包み
美味しさ:★★★☆☆(もう一工夫)
ニジマスと玉ねぎ、ほうれん草を冷凍パイシートの上に置き、ホワイトソースを乗せてオーブンで焼いたもの。
ニジマスが少なくてホワイトソースの味が勝ってた。
ニジマスとホワイトソース、玉ねぎの相性が良く美味しいところはとても美味しかったので、具のバランスを調整すればもっと化けそう。
ニジマスのフライ
美味しさ:★★★★★(また食べたい!!)
中濃ソースでもウスターソースでもタルタルソースでも醤油でも何でも美味しい。
ニジマスを1番おいしく食べる方法だと思う。
腹骨削いだところを揚げてもらったんだけどこれも美味。
パリパリサクサクで骨煎餅みたい。
反省
【〇】エサの形で釣果が変わることが良く分かった
数少ない工夫ポイントだったのだが、エサの形を変えてテキメンに釣ることができるようになった。
変えれる事は変えた方が良い。セオリーにハマらない。
という良い教訓。
大物狙いたいなら一人でじっくりと
一キロ超えの大物はぜひとも一度食べてみたい。
1日に一匹釣れるかどうか、と言うなら腰を据えて1日頑張ればまぐれ当たりもあるだろうか。
時間無制限なので根気さえあれば…。
少なくとも秒で飽きる幼児を連れてやるもんじゃあない。
【×】幼児にはまだ早い
世の中にはもう釣り出来るお子様も居るのでしょうが。
少なくともウチの5歳児と3歳児は竿は持てないし数分で飽きるし、釣りに連れて行くにはまだ早すぎた。
竿をもてるようになってからもう一度連れてきたい。
【×】季節はずらした方がよい
日陰は涼しいし、水辺でそんなに暑い場所では無いけどやっぱり暑いもんは暑い。
今回は思い付きで連れてきたので何も考えていなかったのだけど、子連れでも大人だけで行くにも、もっと涼しい時期の方が良いと思う。
勝敗
〇
ほとんど子供たち釣りしてなかったけど、帰ってきてから楽しかったとか言ってたからまあよしでしょう。
何気に奥さんの満足度が高かったのが良かったです。